ポートピア連続殺人事件
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ポートピア連続殺人事件ジャンルグラフィックアドベンチャー
対応機種PC-6001/mkII対応機種一覧

PC-6001
PC-8801
PC-8001mkII
FM-7/8
X1
MSX
ファミリーコンピュータ(FC)
iアプリ
ezplus
Javaアプリ

開発元堀井雄二
発売元エニックス
ディレクター堀井雄二
デザイナー堀井雄二
シナリオ堀井雄二
プログラマー堀井雄二
人数1人
メディアカセットテープ
発売日 1983081983年8月
発売日一覧

PC60
1983081983年8月
PC80
1983年
FM-7
1983年
X1
1983年
MSX
1985061985年6月
FC
198511291985年11月29日
iアプリ
200110152001年10月15日
ezplus
200304032003年4月3日
Javaアプリ
200305062003年5月6日
EZアプリ(リニューアル版)
200501132005年1月13日
iアプリ(リニューアル版)
200507192005年7月19日
Vアプリ(リニューアル版)
200601182006年1月18日


その他型式:E-G032
テンプレートを表示

『ポートピア連続殺人事件』(ポートピアれんぞくさつじんじけん)は、堀井雄二がデザインしたアドベンチャーゲーム

1983年6月エニックス(現在のスクウェア・エニックス)よりPC-6001版から発売され、当時の多くのパソコンに移植された[注釈 1]1985年11月29日ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン/FC)移植版が発売され、FC初のアドベンチャーゲームとなった。

2001年にはフィーチャーフォン用の携帯電話ゲーム携帯アプリ)としてリメイク版も配信された。
概要

発売当時の現代日本を舞台としたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは神戸市で起こった殺人事件を担当する刑事となり、相棒のヤスと共に事件の背景を探り真犯人に迫っていく。社会派推理小説を意識したストーリーとなっており[2]、その結末にはどんでん返しの展開が設けられ、真犯人の正体の意外性が話題になった[3][4]

発売当時のゲームはSFやファンタジーといった現実から離れた物語のジャンルが主流で、初めてではないものの、本作のような現代日本を舞台とするゲームは[2]少数派であった。また、当時のアドベンチャーゲームというジャンルも、宝探し迷宮脱出のいずれかに分類できるゲーム性がほとんどである[2]。本作のように実在する土地を舞台に、人間ドラマを盛り込んだ小説仕立てのストーリーが展開されるという趣向は、革新的なものであった[2]

その一方で、ゲームシステムの制約から、アリバイ崩しのような複雑な展開を盛り込むことは断念され、事件の因果関係を明らかにしていくというストーリーが設定された[2]。最後に意外性のある結末でプレイヤーを驚かせるという手法を用いたのも、少ない容量で娯楽性を追求するという制約の中で生まれた工夫による[4]

発表当時のゲーム業界は個人による開発が主流で、分業がほとんどされておらず、本作もオリジナル版のPC-6001版では、プログラム・シナリオ・グラフィック等の全ての作業を堀井が1人でこなしている。後に堀井雄二がシナリオを担当したアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(1984年アスキー[注釈 2])、『軽井沢誘拐案内』(1985年、エニックス)と本作を合わせて「堀井ミステリー三部作」とも呼ばれる。
ゲーム内容
システムFC版のゲームシステムについては「#ファミリーコンピュータ版」を参照

PC版のシステムは、発売当時としてはオーソドックスなキーボードからのコマンド打ち込み式のアドベンチャーゲームとなっている。堀井は当時アメリカ合衆国で同種のゲームシステムが流行していることを聞きつけ[4]、これをサスペンスのジャンルと組み合わせるという着想を得て[4]、ゲーム性よりもストーリーを表現する手段として、アドベンチャーゲームの形式を用いるスタイルを確立させた[2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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