ポーの一族
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この項目では、萩尾望都原作のシリーズ作品について説明しています。単独作品については「ポーの一族 (1972年の漫画)」をご覧ください。

ポーの一族


ジャンルファンタジー
漫画
作者萩尾望都
出版社小学館
掲載誌別冊少女コミック
月刊フラワーズ
レーベルフラワーコミックス
小学館叢書
小学館文庫
萩尾望都Perfect Selection
フラワーコミックススペシャル
ポーの一族 プレミアムエディション
発表号1972年3月号 -
巻数全5巻(フラワーコミックス)
全4巻(萩尾望都作品集版)
全3巻(小学館叢書版、小学館文庫版)
全2巻(萩尾望都Perfect Selection
フラワーコミックススペシャル)
既刊4巻(フラワーコミックススペシャル)
全2巻 (ポーの一族 プレミアムエディション)
話数56話 + 番外編1話
テンプレート - ノート

『ポーの一族』(ポーのいちぞく)は、萩尾望都による日本漫画作品[1]、および、それを原作としたメディアミックス作品群の総称である。訳名は "The Poe clan [2]。永遠に生きる吸血鬼一族の18世紀初頭から21世紀にかけての物語を描いた[1]ファンタジー

作品発表当時としては異色の作品であり、少女漫画の読者層を増やした作品であると評価されている[3][4]

1976年(昭和51年)、第21回(昭和50年度)小学館漫画賞少年少女部門を受賞。また、1992年(平成4年)、『CREA』(文藝春秋)が実施したアンケートによる少女マンガベスト100で1位に選出された[注 1]

以下、シリーズ作品を『ポーの一族』、単独作品を「ポーの一族」と区別する。
概要

小学館少女漫画雑誌別冊少女コミック』の1972年(昭和47年)3月号から断続的に連載され、1976年(昭和51年)6月号で完結した。2016年(平成28年)に、40年ぶりの新作が小学館の女性向け漫画雑誌『月刊フラワーズ』の7月号に掲載され、その後は断続的に連載が再開されている。

1974年(昭和49年)に発売された「フラワーコミックス」『ポーの一族』第1巻は、小学館の少女漫画で初の単行本[5]、初版3万部は発売から3日で完売した。

『ポーの一族』シリーズは、西洋に伝わる吸血鬼バンパネラ)伝説を題材にした、少年の姿のまま永遠の時を生きる運命を背負わされた吸血鬼エドガーの物語。成長の代償に失うもの、大人になれない少年の姿が描写されている。200年以上の時間が交錯する構成で、舞台は18世紀の貴族の館から20世紀のギムナジウムまでさまざまである。

萩尾は「永遠にこどもであるこどもをかきたい」との発想から[6][注 2]石ノ森章太郎の『きりとばらとほしと』の吸血鬼の設定の一部をヒントにして『ポーの一族』の構想を思いつき[7][8][注 3][注 4][注 5]、1972年、「すきとおった銀の髪」「ポーの村」などの短編から描き始め[+ 1][+ 2]、同年8月から翌1973年(昭和48年)6月にかけて当初の構想であった3部作[+ 3](「ポーの一族」「メリーベルと銀のばら」「小鳥の巣」)を連載した[8]。1974年(昭和49年)、『トーマの心臓』連載終了後[注 6]、同年12月に「エヴァンズの遺書」でシリーズを再開、1976年(昭和51年)5月「エディス」後編で終了した。

2016年(平成28年)5月、連載終了から40年ぶりに『月刊フラワーズ』(小学館)7月号に新作「春の夢」が発表され[9]、その反響の大きさにより掲載誌が売り切れる書店が続出したため、重版されることとなった[10]。その後、同作は2017年(平成29年)1月から5月までシリーズ連載され、『このマンガがすごい! 2018』オンナ編で第2位にランクインを果たした[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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