この項目では、ヨークシャーの街について説明しています。潜水艦については「ポンフレット (潜水艦)」をご覧ください。
ポンテフラクト
英語: Pontefract
旧役場庁舎(1745年築)
ポンテフラクト
ウェスト・ヨークシャーにおけるポンテフラクトの位置
人口30,881人 (North+South Wards 2011)
英式座標
ポンテフラクト(Pontefract)はイギリス・ヨーク地方南西部にある古い町である。
古典的な行政区分(カウンティ)ではウェスト・ライディングに属していて、いまはシティ・オブ・ウェイクフィールドという「大都市バラ(en:metropolitan borough)」を構成する5つの「タウン」の1つである。2011年の人口は30,881人[1][2]。
概要ああパンフリット、パンフリット!ああ血に染まった牢獄よ、王侯貴族の忌まわしき破滅の場!お前の罪深い城壁に囲まれて、リチャード二世は無残に斬り殺された。そしてそのおぞましい悪名をさらに高めるべく、われら、罪なき血を汝に吸わせるのだ[3][4]。
??シェイクスピア『リチャード三世』第三幕第三場、『リチャード三世』,木下順二訳,岩波文庫,p.105.
1400年に、当時のイングランド王リチャード2世はこの町のポンテフラクト城で暗殺された[3]。これによって薔薇戦争と呼ばれるランカスター家とヨーク家の争いが始まることになる。当時のポンテフラクトは「ポンフレット」と呼ばれており、シェイクスピアの史劇『リチャード二世』や『リチャード三世』にも登場する[3][5]。
「ポンフレット」は、ポンテフラクトの名産菓子の名前にもなっている。これは特産品のスペインカンゾウ(甘草)からとった甘味料でつくるグミの一種で、近年はHARIBOなどの製菓会社も進出している[6]。
Pontefractというのはラテン語で「pons(bridge/橋)」+「fractus(broken/壊された)」が語源だとされる。この辺りはロンドンとヨークを結ぶ街道が川を渡る場所にあたり、交通上の要地だった。1069年にウィリアム1世がヨーク地方の一揆を征伐中に、地元の反乱勢が王の行く手を阻むために橋を落とした、という故事に由来するとされている。[7][8][9] リコリスの根 ポンテフラクトはウーズ川(River Ouse ポンテフラクトは中世から続く市場町で、いまでも市が開かれている。
地誌
「ポンフレット」とも呼ばれるリコリス菓子
ハリボーの工場
フェリーブリッジの発電所
地理・小史
経済