水沢めぐみの漫画については「トウ・シューズ (漫画)」をご覧ください。
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トウシューズ(ポワント)トウシューズを履き、ポワント技法を用いて踊るバレエダンサー
トウシューズまたはポワント(英: pointe shoes, 仏: pointes)とは、バレエダンサーが用いる靴の一種である[1][2]。トウシューズは、先端が平らで、足指を入れる部分と靴底が硬くなっているのが特徴である[2]。これを履くことによって、足指をまっすぐに伸ばした爪先立ちの状態で踊ることが可能になる[3]。
なお、「ポワント」(pointe)とは元々フランス語で「先端」の意であり、トウシューズそのものと、トウシューズを履いて爪先立ちをした状態の両方を指す[4]。ポワント技法は、他の舞踊ジャンルには見られない、バレエ独特の技法の一つである[5]。 バレエダンサーが用いる靴には、主にトウシューズとバレエシューズの2種類がある[注釈 1][6]。初心者は男女ともにバレエシューズを用いるが、女性はある程度上達するとトウシューズを履いて踊るようになる[6]。トウシューズは伝統的には女性ダンサーのみが使うものであり、男性は基本的にバレエシューズを用いる[注釈 2][7]。トウシューズで立った足のX線写真 トウシューズとバレエシューズはいずれも布や革などでできているが、トウシューズは足指を入れる部分と靴底が硬くなっており、先端が平らなのが特徴である[2][3]。トウシューズを履くと、足指が硬い覆いで包まれるとともに、頑丈な靴底によって足裏のアーチが支えられるため、足指をまっすぐに伸ばした状態で足の先端に全体重をかけて立つこと(ポワント)が可能になる[2][3]。一方、バレエシューズは柔らかいため、爪先立ちをしようとしても、足指の付け根を折り曲げて立つこと(ドゥミ・ポワント)になる[注釈 3][8]。 トウシューズを履くためには、バレエシューズを履くときよりも一層強い足裏の筋力が必要となる[6]。また、ポワントで立つ際は、足にかかる負担を軽減するため、全身の筋肉を使って体全体を上に引き上げておかなければならない[3]。そのため、初心者がトウシューズを履きこなすことは難しく、訓練によって必要な筋力を養ってから履くべきであるとされる[9]。なお、プロの女性ダンサーでも、普段のレッスンはバレエシューズを履いた状態で始め、足裏の筋肉をほぐしたり、体を引き上げたりする訓練を十分に行ってからトウシューズでのレッスンを行う[9][10]。 今日世界中で知られているバレエの基礎は、17世紀のフランスで築かれた[11]。当初、バレエを踊るのは主に男性のみであったが、17世紀後半からは女性もプロのダンサーとして舞台に立つようになった[12][13]。当時のバレエダンサーはヒールのついた靴を履いていたが、18世紀前半に活躍したマリー・カマルゴは、自らが得意とする細かい足さばきの技巧を目立たせるため、当時床まであったスカートの丈をくるぶしまで短くするとともに、靴のヒールを極限まで低くしたと言われている[14][15]。
トウシューズとバレエシューズ
トウシューズの歴史
18世紀までマリー・カマルゴ