ポルノ番組
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この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。

お色気番組(おいろけばんぐみ)とは、下ネタや性的な描写、いわゆるお色気を扱ったテレビ番組

お色気コーナー濡れ場サービスカットなどを含むバラエティやドラマ・映画作品を指すこともあるが、本項では主にバラエティ番組を中心に記述している。主に深夜番組の枠で放送され、「エロ番組」と表現されることもある。

現在でもお色気番組の制作・放送は可能であり、時代に合わせた表現を用いて継続されている。
概要

番組放映当時は、通常の情報番組やバラエティー番組として放送されていたが1990年代以降、このような番組が地上波から減少していったため、視聴者やメディアからこのような名称で呼ばれるようになった。

なお現在でも「深夜番組=お色気番組」と捉えている視聴者も少なからずいる。

地上波における放送基準は1958年に制定され、しばらくラジオとテレビの2本立ての期間が続いていたが、1970年に一本化されて「日本民間放送連盟 放送基準」となった。1969年には現在のBPO(放送倫理・番組向上機構)の前身である「放送番組向上委員会」が設置され[1]、その当時から性を扱う娯楽番組への風当たりは強かった。

1950年代後半、テレビの普及を受けて「低俗番組」批判が起こり、それとともに放送制度の見直し論が広がった[2]

1960年代初頭に放送されたフジテレビの『ピンクムードショウ』では毎回、ヌードダンサーが出演していたが乳房露出が多かったため、「低俗」・「卑猥だ」といった批判が殺到し、4回目の放送からはヌードは自粛された例がある(後に番組も終了)[3]。他にも日本テレビの『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』がゴールデンタイムにお色気要素を持ちこんだことで視聴者からの苦情が相次ぎ、学校などでは生徒が教師から番組を観ないよう注意を受けることもあり、番組は1年間で打ち切られている[4]。またお笑い番組『8時だョ!全員集合』は、日本PTA全国協議会が「低俗テレビ番組を野放しにできない」として放送中止をTBSと番組スポンサーに求めてチャンネルの切り替え運動や商品の不買運動までちらつかせ、加藤茶の「ちょっとだけよ?。あんたも好きねぇ?」がストリップを連想させるギャグとして槍玉に挙げられた[5]
男性向け深夜番組の全盛

放映される時間帯は、一部はプライムタイム(22時台など。中には昼過ぎに放送されたものもある)以前の時間帯に放送されるケースもあるが、深夜帯を主とする。本来、深夜は不毛の時間帯と言われていたが、1965年に放送を開始した『11PM』が人気を博し、視聴率不毛時間帯の開拓に成功を成し遂げた。また1980年代までの日本は男性優位的な社会(男は仕事、女は家庭という性別役割分担をベースとしていた時代)だったこともあり、視聴率稼ぎのために成人男性をターゲットにしたお色気番組や男性視聴者向けの番組も多く放送されていたという実情がある。

1984年、フジテレビの『オールナイトフジ』が深夜番組としては驚異的な視聴率を獲得し、他局も同様の番組を土曜深夜に放送し、視聴率争いが繰り広げられた。アダルトビデオやインターネットなどが普及していなかった時代において男性視聴者を中心に人気を博した。しかし、これが要因となり、1985年に当時放送中だった日本テレビの『TV海賊チャンネル』・テレビ朝日の『ミッドナイトin六本木』・テレビ東京の『夜はエキサイティング』の3本がスタート当初から各方面の批判の的にもなっていたこともあって放送打ち切りとなり、以後、各局は深夜番組の「脱・お色気」の風潮が高まるようになった[6][7]

そのような状況の中で日本テレビの『EXテレビ』では、地上波から「お色気」が減っているのではないか?という男性視聴者からの苦情電話をきっかけにテレビにおける裸とは、低俗とは何かというテーマで放送コードに挑戦する企画「低俗の限界」を放送[8]。この回は話題を集め好評を得たものの、最終的には不評に終わる結果となった。
女性向け深夜番組の台頭

1980年代後半以降、深夜番組のチャンネル権は主に10代後半から30代の女性層が握るようになり、このため民放各局の制作陣たちも女性が強くなった世相にマッチした、成人女性をターゲットとした深夜番組を制作するようになる。

1991年に女性向けのお色気バラエティ番組としてテレビ東京の『ギルガメッシュNIGHT』が放送開始[9]。しばらく休止状態に陥っていた深夜のお色気路線を復活させ、人気番組となった。この影響を受けて各局も女性視聴者をターゲットとした「トゥナイト2」、「ロバの耳そうじ」、「BiKiNi」、「アルテミッシュNIGHT」、「ワンダフル」といった類似番組を放送するようになったが、事実上、『ギルガメ』の1人勝ち状態であり、他の番組は人気を長く維持できず数年で打ち切られた。最終的には『ギルガメッシュNIGHT』もマンネリ化と共に終了し、後述するように深夜のお色気人気は短期間で終わった。
地上波でのお色気番組の縮小

放送局別に見るとTBSとフジテレビには歴史的にも放映例が少なく特にNHK公共放送としての使命上皆無とならざるを得ない。ワイドショー形式の全国ネット番組が特にそうである。若干は存在するが、TBSではこの種の番組を全国ネットしようとすると準キー局・朝日放送(ABC)と毎日放送(MBS)にネット受けを拒否されるケースがあり、実際にそれを理由とした打ち切りも起こるなど他局に比べて短命であった。詳細は「高橋信三#エログロ排除路線」を参照

レジャー情報・事件、さらには政治・経済等を含む時事問題などをも取り上げ、硬軟・清濁を織り交ぜた番組は1960年代から1990年代こそ多かったが2000年代後半以降では皆無である。1990年代までは男女共にも放送されていたものの、2000年代頃からは地上波では水着が限界となっている。女性の場合、その水着でさえも批評を受ける状況にあり、内容の過激さは年々失われている。

このような状況になったのは、様々な理由が挙げられる。

1980年代後半から1990年代にかけてテレビゲームやビデオデッキの普及またはレンタルビデオ店の拡大によってそれまで深夜のテレビ番組を好んでいた男性層がアダルトビデオなどのアダルトコンテンツに流れ、お色気番組の視聴率低下・スポンサー減少・マンネリ化が進んだこと。またビデオデッキで番組を録画して視聴した場合も視聴率を下げる原因となった。

東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件神戸連続児童殺傷事件などの少年犯罪が相次いで発生(年間215,629件)し、お色気番組自体が視聴者に直接的な影響を与えているわけではないものの「性的・暴力的な映像が青少年に悪影響を与えるのではないか」として対策を検討された事や未成年の生活習慣などの変化によるもの[10]

1997年にテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』がテレビ東京の深夜帯において数度再放送され、深夜帯としては驚異的な数字を叩き出し、大ヒットを記録した。本作品以降も首都圏で深夜を中心にアニメ放送が急増した。このような影響によって「深夜=お色気」→「深夜=アニメ」という時代へシフトしていった。

1990年代以降、女性の社会進出が増え、女性優位的な社会となり、テレビも女性向けの番組(F1層など)が増加した。「女性に人気」といった語句を並べて放送したり、スタジオの観覧客をすべて若い女性のみにするなど女性視聴者をターゲットにした番組がゴールデンタイムや深夜番組でも主流になった。このような風潮から、かつてのお色気路線や総合的な芸能番組が好まれなくなり、次第に男性層もテレビから離れる結果となった。

1998年からは映画のレイティングシステム(R-15指定、R-18指定、PG-12指定)が導入され、性的描写だけでなく暴力や殺人などの反社会的行為に関する描写も重要な判断要素の1つとされた。

2000年代のCS衛星放送

2000年代以降は独立局をはじめとするローカル局BS、CSで製作・放送される事例が多くなり、地上波での放送が減少した一方でインターネットテレビでの製作は盛んとなる状況が続いた。後半頃からはスカパー!などの衛星放送で、お色気・アダルト内容の番組を扱うチャンネルが新設されており、2010年代以降、そのテイストはCS専門局やウェブ配信番組に移行している[11][12]

パラダイステレビの『おっぱい募金24時間テレビ エロは地球を救う)』は、東京スポーツが公開した動画の再生回数が2本で80万回を突破し、日本のみならずアメリカ・韓国・台湾・フィリピン・シンガポール・カナダ・ロシアなど海外のニュースでも報道された[13]。当初はイベント自体もあまり知名度がなく参加者も多くはなかったが、近年のインターネットのニュースサイト・SNSなどで当企画が取り上げられ、外国人の募金者や成人女性も多く参加するなどイベントへの参加者が急増した。第13回(2015年)では来場者数7175人と過去最多記録を更新した[14]

BSスカパー!で放送された『徳井義実のチャックおろさせて?や』はスカパー!加入者限定の特別番組にもかかわらず大人気番組となり、動画共有サービスYouTube」にも投稿されたことで、スカパーに加入していない視聴者にも好評を得た[15]。この番組の影響で海外のバラエティ番組に招待された出演者もいるなど、2010年代に最も人気を獲得したお色気番組となった。『BAZOOKA!!!』の「おっぱいスペシャル」もレギュラー企画となり人気を集めた[16]。これらの番組も一部アダルトチャンネルを除いて2010年代後半に終了している。

またこの時期にはAV女優のテレビ進出・タレント化もあり、前述の状況と相反し、お色気番組に限らず、AV女優や風俗嬢などが深夜番組に出演するのは珍しいことではなくなっている(例として恵比寿マスカッツ出演の『おねがい!マスカット』シリーズなど[注 1])。地上波でエロネタ・下ネタが取り上げられる事はほぼ皆無になったが、時代に逆行する形で、TOKYO MXの『5時に夢中!』ではエロネタ・下ネタが取り上げられている。特に月曜と木曜がそうであり、時には批判を浴びることもある。
配信番組への進出

2010年代後半にはAbemaTVでかつての深夜お色気番組の風合いを持つ『ピーチゃんねる』、『妄想マンデー』が配信開始[17][18]。これらが終了した[17]2020年代に入ると、アダルトビデオメーカー自らがバラエティ番組を制作する『聖ファレノ女学園』、『カチコチTV』などの番組がYouTubeなどで配信[19]。直接的表現を使わない形でAV女優の知名度上昇や、商品販促の導入口として使用している。
現在のお色気番組

2009年からテレビ埼玉で放送されている『ビ?チ9』は、スタートから約15年と現在に至るまで放送が継続されている。

2013年10月からスタートした『ケンコバのバコバコナイト』は、2021年4月に一度リニューアルされたが、2024年現在、土曜日時代(サンテレビ土曜深夜アダルトバラエティ枠)の『のりノリ天国』の6年半を超え、歴代で最も長く放送されているお色気番組である。

2022年1月にはAV女優が主に所属する芸能事務所「ビースター」が中心となる形でテレ玉の『ビビッと!TV』が放送開始[20]

2023年4月、『オールナイトフジコ』が放送開始。1991年3月30日に終了した『オールナイトフジ』以来32年ぶりに復活した[21]
海外

海外では性的な内容を含む番組を放送する際には男女共にヌードや性器の露出なども普通に地上波で放映されている。

イギリスでは21時以降であれば状況に応じて映像を処理せず番組を放送することが可能であり、80年代から90年代初頭にはイタリアで『コルポグロッソ』のような成人向け番組が存在し、2000年代にはカナダインターネットテレビ番組『NAKED NEWS』が話題になった。


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