ポデモス
Podemos
党首パブロ・イグレシアス
創立2014年1月16日
本部所在地 マドリード
党員・党友数432,040
政治的思想左派ポピュリズム[1][2]
反エスタブリッシュメント[3][4]
欧州懐疑主義[5][6]
反グローバリゼーション[7]
直接民主主義[7]
民主社会主義[7]
政治的立場左翼[8][9] - 極左[10][11]
欧州議会会派欧州統一左派・北方緑の左派同盟 (GUE/NGL)
公式カラー 紫
下院[12]48 / 350
上院[13]17 / 208
自治州議会137 / 1,248
自治体議会0 / 68,230
欧州議会5 / 54
公式サイト
Podemos
ポデモス(スペイン語: Podemos, 発音 [po?demos])は、反エスタブリッシュメント、欧州懐疑主義を掲げるスペインの左派ポピュリズム政党である。党名は英語で「We can」、日本語で「われわれには可能だ」の意味[14]。
反緊縮運動(英語版)をきっかけに結党され[9][11][14]、2014年5月の欧州議会議員選挙では結党4か月にして第4党に躍進した[15]。11月からパブロ・イグレシアスが党首を務めている。インターネットを基盤にした選挙活動や、マスメディアでの公開討論などを特色としている[16]。バスク語ではAhal Dugu (IPA: [(a.)al du.?u])、カタルーニャ語ではPodem (IPA: [pu?d?m], [po?d?m], [pu?d?m], [po?d?m])、ガリシア語ではPodemos (IPA: [po?d?mos])と表記される。 2011年5月22日に行われたスペイン地方自治体選挙
歴史創設者のひとりで党首のパブロ・イグレシアス
結党
11月の2011年スペイン議会総選挙では社会労働党(PSOE)が敗北し、国民党(PP)が7年ぶりに政権を奪ったが、二大政党の得票率や議席数は2008年スペイン議会総選挙を下回り、スペイン共産党(PCE)が中核となる政党連合統一左翼が躍進するなど、二大政党への反発がうかがえた。与党の国民党は財政赤字削減のために緊縮財政措置を進めたが、スペインの失業率は過去最高水準に上昇したため、総選挙時に44.6%だった国民党の支持率は11か月後に29.9%にまで下落し、莫大な財政赤字を生み出した主因とされた社会労働党の支持率も同様に下落した[17]。2013年1月にエル・パイス紙が国民党のヤミ献金疑惑(バルセナス事件)を報じると、国民党の支持率は約20%にまで落ち込み、マリアーノ・ラホイ首相の不支持率は急上昇した[18]。
ポデモスの原点は、2014年1月12日・13日の週末に発表され、30人の知識人や著名人が署名した「Mover ficha: convertir la indignacion en cambio politico」というマニフェストに見つけることができる[19]。この中にはコンプルテンセ大学(UCM)の政治学教授のフアン・カルロス・モネデーロ(スペイン語版)、俳優のアルベルト・サン・フアン(スペイン語版)、スペイン国立通信教育大学(UNED)の政治学教授のハイメ・パストール、著作家で哲学者のサンティアゴ・アルバ・リコ、左翼労働組合派(スペイン語版)のメンバーで元党首のカンディド・ゴンサーレス・カルネーロ、コンプルテンセ大学の応用経済学教授のビビアーナ・メディアルデアなどが含まれる[20]。このマニフェストは、左翼の立場からの欧州連合の政治への反対を目的とし、2014年に行われる欧州議会議員選挙に向けた新政党結成の必要性を訴えた。
1月14日、コンプルテンセ大学で政治学の教授であり、テレビの政治討論番組の司会者であるパブロ・イグレシアスが、マニフェストへの署名者ではなかったものの、ポデモス運動のリーダーとなることが発表された[19]。イグレシアスによって強調された点には、憲法135条の免除、憲法第128条の完全な適用、中絶権の維持などがある[21]。また、スペインの北大西洋条約機構(NATO)からの撤退を要求し、自己決定権を支持した[22]。1月16日には、マドリードのラバピエス地区にあるバリオ劇場でポデモス運動が正式に発表され、この日が新政党の結党日とされている。数百人の記者を前にして記者会見が行われ、イグレシアス、モネデーロ、アンダルシア教員組合(USTEA)、マレーア・ベルデ(スペイン語版)の活動家、反資本主義左翼(スペイン語版)のメンバーであるテレサ・ロドリゲス[23]、精神科医でマレーア・ブランカのメンバーであるアナ・カスターニョ、研究者でアナリストのイニゴ・エレホン(英語版)、社会活動家のミゲル・ウルバン(英語版)、2011年の総選挙でマドリード選挙区から出馬した反資本主義左翼の闘士やリーダーなどが顔をそろえた。