ポッパー_(釣り)
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ルアー(lure)とは、いわゆる「疑似餌」のこと。ルアーを用いた釣りのことを「ルアーフィッシング」と呼び、ゲームフィッシングとして世界中で親しまれている。ルアーには、大きく分けて「ハードルアー」と「ソフトルアー」がある。
目次

1 概説

2 歴史

3 ハードルアー

3.1 プラグ

3.2 ワイヤーベイト

3.3 その他(スプーン・ジグ・ブレードベイトなど)

3.4 漁具から発展した物


4 ソフトルアー

4.1 ワーム類

4.2 スイムベイト類

4.3 虫系

4.4 ポークリンド

4.5 餌の代替としてのソフトルアー


5 ソフトベイトを用いた仕掛け(リグ)について

5.1 リグ


6 その他の事項

6.1 ハンドメイドルアー

6.2 環境問題


7 脚注・出典

8 関連項目

概説

ハードルアーは、木材や金属などを材料に手工業的に生産されていたが、樹脂によるインジェクション(射出)成形技術が確立したことによってプラスチック製のルアーが普及した。またインジェクション成形は中空構造を可能とし、ラトルのように音を発したり、ウエイトを可動式にしたり(重心移動)などの機能を盛り込むことによって多様で高性能なルアーが多く誕生した。

一方、ソフトルアーは豚の皮(ポークリンド)や動物の毛(フェザー)などを材料に作られていたが、ラバー、シリコン、ポリ塩化ビニルなどの登場により多様化した。シリコンやボリ塩化ビニルなどの軟質樹脂は可塑性が高く、流し込み成形や射出成形などの成形技術によって複雑な形状を実現した。近年では、塩やアミノ酸を含有させることによって、まるで餌のような機能を盛り込んだソフトルアーも登場している。
歴史

ルアーという言葉は、研究社『英和大辞典』によれば、その語源は1300年ごろである。ルアー自体が本来は漁具として世界各地で発明されたものであるが、研究者ではない一般の釣り人による外国語古典文献の解読はほぼ不可能であり、現代英語の範囲内で、かつアメリカ、イギリス主体のごく最近の資料ではスポーツフィッシング(遊漁)におけるルアーとしては、1800年代イギリスのデヴォン系ルアーが有名である。それ以前にも、ルアーと呼べるような物は存在しているが、正確な資料を解読するには、ヨーロッパ地域で混在しながら複雑に変化した1700年前後のゲルマン系古典言語による原著の読解が不可欠である。

日本においても1700年前後の時代で、すでに漁に用いられた餌木(えぎ)や角(つの)などが存在し、日本固有のルアーの元祖として挙げられるが、その古文書の解読に期待が寄せられている。ブラックバスフィッシングをきっかけに広まり、現在は渓流管理釣り場トラウト類、小河川や池沼のナマズ雷魚、ソルトウォーター(海または汽水域)でのシーバス、そしてシイラカツオマグロなどの超大型魚なども対象となる。
ハードルアー

ハードベイトとも呼ばれる。プラスチックや木、金属など硬質の素材を様々な形に加工し、針を取り付けたルアーの総称である。以下のような種類が存在する。ただし、以下のどれにも分類できなかったり、2つタイプの中間のような独創的なハードルアーも多くなってきている。
プラグ

木製またはプラスチック、また初期のデボンルアーのようにセルロイド製の立体的なボディを持つハードルアー。浮力が高く基本的に水に浮くが、おもりを内蔵して沈む物もある。初期は木製だったプラグは、安く大量生産が可能なプラスチック製に取って代わられたが、少数ながら木製のプラグも生産され続け、根強い人気がある。
ミノー (Minnow)
最も一般的な小魚の姿をしたルアー。魚の口に当たる部分にリップと呼ばれるプラスチックを含む樹脂製の舌状部品が付いている。ルアーを引くとこれが水流を受けて、水を逃がすように左右に体を振動させながら浅く潜水する。ほとんどが水に浮くフローティングタイプだが、ごくわずか水中で停止するサスペンドタイプ、水に沈むシンキングタイプもある。
クランクベイト (Crankbait)
丸みを帯びたミノーのような姿。ミノーに比べてずっと大きなリップを持つ。リップが体側方向に沿って長くまっすぐなほど深く潜ることが出来る。狙う水深によって、シャロークランク(約0-1m)、ミドルクランク(約1-3m)、ディープクランク(約3-5m以上)と分類できる。ミノー同様、ほぼ全てが水に浮くフローティングタイプだが、ごく少数、サスペンドタイプも存在する。
シャッド (Shad)
シャッドとはアメリカの湖にいるニシン科の小魚でバスの主食となる魚、この小魚をイメージして作られたのがシャッドプラグである。サイズは小型プラグがメインでリップが長いのが特長。動きはトゥイッチする事で不規則なダートを起こすヒラ打ちアクション。フローティングとサスペンドタイプがある。
リップレスクランク/バイブレーション
横から見ると平行四辺形の魚の姿で、左右からつぶされたような薄いボディになっている。他のプラグでは口付近にあるアイ(糸を結ぶ輪)が頭頂部にあり、結果クランクベイトのようにかなり下を向いた姿勢で泳ぐ。プラグの中では唯一水より比重があり、着水と同時に素早く沈んでいく。ルアーを引くと、バイブレーションの名の通り激しく体を振動させながら浮上してくる。振動によって内蔵されたラトルが金属音を出すが、ラトル無しのサイレントタイプも一般的。リップがなく空気抵抗が少ないうえに比較的重量があり、かなりの飛距離を得ることができる。
ペンシルベイト
棒状のボディに針が付いただけの最もシンプルな構造。棒状といっても文字通りただの棒から、もっと太く卵に近い形のもの、本物の魚にリアルに似せたものなど様々。内蔵ウェイトの位置と重さで、浮いたときの角度がほぼ水平から垂直まである。特別な機能は持たず、糸を巻くだけでは何もしてくれないので、ロッドアクション(竿の振り)によって数パターンの決まった動きをさせる。


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