ポストモダニティ
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この項目では、存在の状態について説明しています。哲学については「ポストモダニズム」をご覧ください。

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出典検索?: "ポストモダニティ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2009年9月)

ポストモダニズム
モダニズムに続く思想潮流
ポストモダニティ


ハイパーモダニティ(英語版)

メタモダニズム(英語版)

ポストヒューマニズム(英語版)

ポスト物質主義(英語版)

ポスト・ポストモダニズム(英語版)

ポスト構造主義

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ジェンダーの社会構造(英語版)


心理学(英語版)

政治学(英語版)

劇場(英語版)

神学(英語版)と宗教(英語版)

関連項目


理論言語学

言語決定論(英語版)

意味論記号学

メディア研究

映画理論

メディアはメッセージである(英語版)

唯物論的フェミニズム(英語版)

ポストモダニズムに対する批判(英語版)

ポストモダニティ(Postmodernity, post-modernity)は、一般的に言ってモダニティ(英語版)〔近代性〕の後に出現するとされる経済的・文化的な状態もしくは社会状況を表現するために使われる言葉である。ポストモダン状況(postmodern condition)ともいう。モダニティは20世紀後期に終焉し、ポストモダニティに置き換わった、とする考え方がある一方で、モダニティをポストモダニティが示すところの諸発展に拡大適用しようとする向きもある[1]

ポストモダニティは、ポストモダン社会に対する個人的反応、ある社会においてそれをポストモダンたらしめる諸条件、あるいはポストモダン社会に結びつけられる存在状況を意味することもある。ほとんどの文脈においてポストモダニティはポストモダニズムとは区別されるべき言葉として使われる。後者はポストモダン哲学や芸術・文学・社会におけるポストモダンな特徴をいう場合に意図的に採用される言葉である。目次

1 語の用法

2 ポストモダニズム

3 歴史

4 解説

4.1 哲学と批判理論における区別

4.2 ポストモダン社会

4.3 社会学


5 批判

6 引用

7 関連項目

8 参照

9 お勧めの書物

10 更なる読み物

11 外部リンク

語の用法 バンクシー

ポストモダニティとはポストモダン状況にあるということであり、ポストモダン芸術(英語版)がそうであるように、モダン状況の後にくるもの、もしくはモダン状況に対する反動である(ポストモダニズムを参照のこと)。モダニティと定義される時代あるいは状況とは、大まかに言って進歩の時代であり、産業革命啓蒙主義の時代であるとされる[誰によって?]。哲学批判理論においてポストモダニティという言葉が表すのは、モダニティの後に出現するとされる社会状況であり、モダニティが終わったとするに足る徴候を呈した歴史状況である。この用法は哲学者ジャン=フランソワ・リオタールジャン・ボードリヤールに帰せられる。

近代の「企画」のひとつは、公共生活や芸術的生活に合理性階層秩序の原理を組み入れることによって進歩を促進することであった、とハーバマスは述べた(ポスト工業化社会情報化社会も参照のこと)。リオタールは、モダニティとは進歩を追求しながら絶え間なく変化し続けることを特徴とする文化状況であると解釈した。したがってポストモダニティとは、この過程が頂点に達し、絶え間ない変化が常態となり、進歩という概念が時代遅れとなってしまった状を表している。絶対知や全体知の可能性に関するルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの議論の後に続けて、リオタールはさらに、実証主義的科学マルクス主義構造主義といった、進歩に関するさまざまなメタ物語は、進歩を達成する諸方法と同様に潰えているのだ、と論じた。

文芸評論家フレドリック・ジェイムソンと地理学者デヴィッド・ハーヴェイは、ポストモダニティを「後期資本主義」や「柔軟な資本蓄積」と結びつけた。それは金融資本主義の後に続く資本主義の段階であり、可動性の高い労働と資本、およびハーヴィーが「時間と空間の圧縮」と呼ぶものに特徴付けられる。かれらの示唆するところ、これは第二次世界大戦後の経済秩序を規定した(と彼らが信ずるところの)ブレトン・ウッズ体制の崩壊と時を同じくする(消費社会批判理論も参照のこと)。

おおよそモダニティとは時代遅れか、完全な失敗であり、アウシュビッツ広島のような惨事につながる人類の進歩における瑕瑾であったと考える人々は、ポストモダニティを肯定的な発展と捉える。多くの哲学者、とりわけ近代の企画の内側にいることを自認する人々は、ポストモダニスト的発想をもつことで想定される結果、という意味でポストモダニティという言葉を用いる。特にユルゲン・ハーバマスらは、ポストモダニティとは長い歴史をもつ反啓蒙思想(英語版)の再来を表しており、近代の企画は完了していないのであり、普遍性とは軽々しく不要と断ずることのできないものである、と主張する。この文脈においては、ポストモダン的発想を抱くことの帰結たるポストモダニティは概して否定的な言葉である。
ポストモダニズム詳細は「ポストモダン」を参照

ポストモダニティが制度や現状の変更と(ギデンズ1990年)社会的・政治的結果と確信に(地球規模でしかし特に1960年代の西洋で)関係する存在の状態であるゆえにポストモダニズムは特に1920年代の芸術における新運動からの審美的であったり文学的であったり政治的であったり社会的な哲学(「文化的・理知的な現象」)である。権威の破砕や知識のコモディティ化を(モダニティ(英語版)を参照のこと)含む20世紀後半から21世紀初頭の生活の指標の結果である現代社会の文化や経済学、社会の様相に言及する哲学者や社会学者、社会評論家によりこの用語は用いられている[要出典]。

ポストモダニティと批判理論・社会学・哲学の関係は、激しく議論され、「ポストモダニティ」や「ポストモダニズム」という言葉は、はっきり区別するのは難しいことがよくあり、前者は後者の結果であるということがよくある。時代は様々な政治的分岐がある。その「反イデオロギー的思想」は現代の反グローバリゼーションにおける様々な混沌と同様にフェミニスト運動や民族平等運動、ゲイ権利運動、20世紀後半のアナキズムの殆どの形態、平和運動さえも前向きに関わっていると見られる。


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