ポコニャン
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藤子不二雄連載) > 藤子・F・不二雄著作) > ポコニャン

藤子不二雄 > アニメ > ポコニャン

『ポコニャン』は、藤子不二雄の藤本弘(のちの藤子・F・不二雄)によるSF生活ギャグ漫画作品、および同作の主人公の名前である。本稿では、それを原作としたテレビアニメ作品『ポコニャン!』についても扱う。
沿革

『ようじえほん』(潮出版社1970年7月号から1974年1月号にかけて前身となる『ぽこにゃん』が巻末のみの短編漫画として連載され、その設定を引き継いだ中編漫画『ポコニャン』が『希望の友』(潮出版社)1975年4月号から1978年5月号まで連載された。不思議な生物ポコニャンが、同居する男の子を不思議な能力と道具で助けるという内容の作品である[1]

1980年から1981年にかけて、一部のエピソードがテレビアニメ『ドラえもん』にて登場人物をドラえもんのキャラクターに差し替えてアニメ化された。

連載終了後15年を経た1993年に『ポコニャン!』のタイトルでテレビアニメ化された(全170話)。テレビアニメ化にあたって、『ドラえもん』という藤子・F・不二雄の看板作品との差別化を図るため、原作からポコニャンの存在と不思議な能力のみが引き継がれ、物語を全面的に作り直した完全なアニメオリジナル作品に仕立てられ、視聴者層も『ドラえもん』より低い幼児から小学校低学年を対象としている。同年には田中道明藤子スタジオ出身の元作画スタッフ)によってテレビアニメ版の内容をそのまま漫画化した同名作品が描かれ、『小学一年生』に掲載された。

1994年ゲームボーイスーパーファミコンにて、アニメ版をもとにしたゲームソフトが発売された。

2016年9月3日、藤子・F・不二雄ミュージアムで上映される短編映画として『ポコニャン&ドラえもん「ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?」』が公開され、23年ぶりのアニメ化となる。公開記念として、ミュージアム限定販売でアニメイラストが使用されたカバー付きの藤子・F・不二雄大全集『ポコニャン』が発売。
原作
あらすじ

太郎の家に住んでいるポコニャンは、ネコともタヌキともつかない奇妙な生き物。不思議な超能力で数々の奇想天外なアイテムを作り出し、太郎と共にゆかいな冒険を繰り広げる。
単行本

潮出版社希望コミックス

上巻(1978年12月20日初版発行、同時収録「鳥人くーん!」)

下巻(1978年12月20日初版発行、同時収録「ベラボー」)


潮出版社〈オールカラー版〉 - 巻頭フルカラーと2色カラーで構成。大判。

中央公論社〈中公コミックス 藤子不二雄ランド〉全2巻

潮出版社〈希望コミックス〉 - NHKでアニメ化の際に新装版を出版。「鳥人くーん!」と「ベラボー」を収録せず、代わりに『ようじえほん』で連載された「ぽこにゃん」を収録している。

小学館ぴっかぴかコミックス〉- 巻頭4色カラー、残りは2色カラー・モノクロでを含む構成。
2004年7月30日発売 ISBN 4091480519

2004年9月1日発売 ISBN 4091480527

2004年10月1日発売 ISBN 4091480535


小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉 - 全話が収録されている。

2011年10月25日発行、 ISBN 978-4091434746


登場人物
ポコニャン
本作の主人公。猫と狸を合わせたような外見で超能力を持つ不思議な動物で、様々な発明品や遊び道具を作り出す。超能力を使う際は、「ポコニャン」と叫びつつ対象物に向けて尻尾を振る。初期は人間の言葉を喋っていたが
[2][3]、後に「ポコニャン」としか発音しなくなった(ただし、「ポンポコニャン」や「ペケニャン」などと発することもある[1])が、周りとの意思疎通は普通にできる。その一方で字を書くことができ、「ぼくのことはしんぱいしないで ぼくならひとりでもいきていけるから」と置手紙を書いて家出したことがある。
太郎(たろう)
声 - 寺崎裕香(Fシアター上映作「ポコニャン&ドラえもん『ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?』)都内の山川小学校に通う少年。遅刻の常習者。幼少期に山でポコニャンを拾って以来、家族としてともに育ってきた[1]
太郎の父
片道2時間の距離の会社に勤めるサラリーマン[4]。だんごが大好物[5]
太郎の母
専業主婦。口うるさい。
みきちゃん / みき子
太郎の同級生の少女。成績は太郎よりもいい。歌が上手。
ヒヒ山(ヒヒやま)
太郎の同級生の少年。乱暴者。陰でカバ口と呼ばれる。
ラッキョ
太郎の同級生の少年。ヒヒ山の腰巾着。
道具

ポコニャンが作ったり、どこからか持ってきたりする、不思議な道具。他にテレキネシス、無生物に命を吹き込む、道具の機能を別の道具の物に変える(電話機を掃除機の代用にするなど)といった超能力が使える。
おしゃれカメラ
オモチャの日光写真機を超能力で変化させた物。なんでもきれいに写る。
孤独ガス
ラッパのような道具から放出されるガスで、このガスに包まれると対象者は周りの人間を認識しなくなり、1人きりになったように感じる。
マジック・コントロール
マジ・コン。これをくっつけるとなんでも動かせる。
過去へ手紙を出すポスト
これを使えばずっと前に手紙を出したことになる。
インドア・スノー
絶対にとけないし、つめたくもない。
ミニミニ・スキー
絶対に転ばない。体重のかけ方によって、スピード調節やブレーキも思いどおり。
手品ステッキ
どんな手品でもできる。種も仕掛けもいらない。隠し芸には十分。
メモリーキャップ
記憶を映しだす帽子。
泳げるきかい
どんな泳ぎ方もできる。へそにくっつけてポコン、ペコンと操作する。
エアコンジオラマアルバム
切り抜いて組み立てると、部屋の空気ができあがったジオラマのとおりになる。
トイレットペーパーみたいな紙
鉄板みたいに丈夫。作る前はやわらかい。
強力な瞬間接着剤
紙を貼り合わせるのに使う。
お年玉箱
スイッチを入れると電波が出て、それを受けた人は、箱の持ち主にお金をあげたくなる。
実物時間逆転機
以前にガラクタから製作した映写機能つきビデオカメラを改造した物[1]。任意の対象物にこの道具を向けてスイッチを入れると、映画の逆回しのように対象物の時間が逆戻りする。名称の初出はテレビアニメ『ドラえもん』第2作第1期「逆もどし」(『ポコニャン』「逆もどし」のアニメ化作品。1980年6月2日放送、レンタル用ビデオ『テレビ版ドラえもん』35巻に収録)。同エピソードでの描写は、カートリッジ型逆時計と実物時間逆転機も参照。
パニック機
立体映画と立体音響で、地震や火事や洪水の幻を作り出す。
レール・チューブ
絵の具のチューブようにレールがニュルニュルと出てくる。
引力さえぎりガス
吹き付けると、引力のない状態になる。
もしもしメガホン
このメガホンでしゃべると、昆虫に話しかけ、自分の意思を伝えることができる。虫と友だちになることもできる。名称の初出はテレビアニメ『ドラえもん』第2作第1期「黒べえをすくえ!」(『ポコニャン』「黒べえをすくえ!」のアニメ化作品。1980年4月28日放送、ビデオ『テレビ版ドラえもん』24巻、DVD『テレビ版ドラえもん』12巻に収録)。
人間を煙に変える煙突
円筒の形をした道具。頭に載せると、人体が円筒を通り抜けて煙になる。煙になった状態で円筒の上の穴に入ると、円筒の下から元に戻って出ることができる。
ねがい星花火
この花火を打ち上げ、花火が消える前に願いごとを言うと、その願いごとがかなう。
ドリームねんど
箱庭の山を作ることができる粘土。名称の初出はテレビアニメ『ドラえもん』第2作第1期「庭で山のぼり」(『ポコニャン』「庭で山のぼり」のアニメ化作品。1980年4月21日放送、DVD『テレビ版ドラえもん』34巻に収録)。『ドラえもん』では、未来の子供たちが庭で山登りをして遊ぶための粘土として登場する。作中ではドラえもんとのび太がこの粘土で山の大まかな形や山道などを作った後に丸木橋や木のミニチュアをつけ、水道からホースを引っ張り川を流しその上、山の風景画を周りに貼りドライアイスで雲まで作り本格的な山のミニチュアを作った。
テレビアニメ

『ポコニャン!』のタイトルで、1993年4月5日から1996年3月30日までNHKで放送。1994年4月1日までは総合テレビで、1994年4月4日からは教育テレビで放送された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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