ポケモンカードゲーム
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ポケモンカードゲーム(英語: Pokemon Card Game、英題: Pokemon Trading Card Game)は、コンピュータゲームシリーズ『ポケットモンスター』を題材としたトレーディングカードゲーム(TCG)。略称はポケカ[1]、PCG、PTCG。開発元はクリーチャーズ、発売元は株式会社ポケモン[注 1]
概要

ポケットモンスター』シリーズ(以下、ゲーム版という)内でのポケモンバトルを再現したトレーディングカードゲーム(以下、TCG版という)[2]。ただし、ゲーム版を原作としているわけではなく、それゆえ、設定の相違が度々発生している。

1996年10月20日に「ポケットモンスターカードゲーム」として最初の商品が発売された。子供を中心に普及し、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}のちのTCGブームの火付け役になったといえる[要検証ノート]。また日本国外でも展開されており、2022年8月現在、世界約77ヶ国で販売され、全世界で累計432億枚以上が出荷されている[3]。また、複数のパートナー企業としばしば提携を行っており、期間限定でプロモーションカードの配布や限定パックの販売が行われている。世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」をはじめ、国内大会も多数行われている。
発売タイトル各シリーズの具体的な商品については「ポケモンカードゲームの発売タイトル一覧」を参照

2023年1月までに以下の15シリーズが登場している[4][5]。本項目では、シリーズ名として以下の略称を用いる(登場順、カッコ内は略称)。
ポケットモンスターカードゲーム(初期シリーズ) - 発売開始:1996年10月20日[5]
ただし、単に「初期」と記述されている箇所は、必ずしも初期シリーズを意味しないので注意されたい。

ポケモンカード★neo(neoシリーズ) - 発売開始:2000年2月4日[5]

ポケモンカード★VS(VSシリーズ) - 発売開始:2001年7月19日[5]

ポケモンカード★web(webシリーズ) - 発売開始:2001年10月20日[5]

ポケモンカードe(eシリーズ) - 発売開始:2001年12月1日[5]

ポケモンカードゲームADV(ADVシリーズ) - 発売開始:2003年1月31日[5]

ポケモンカードゲーム(PCGシリーズ) - 発売開始:2004年3月19日[5]
シリーズ名が「ポケモンカードゲーム」であり、略称が「PCG」である。

ポケモンカードゲームDP(DPシリーズ) - 発売開始:2006年10月27日[5]
当シリーズ以降のカードは、「殿堂レギュレーション」において使用できる[6]

ポケモンカードゲームDPt(DPtシリーズ) - 発売開始:2008年10月10日[5]

ポケモンカードゲームLEGEND(Lシリーズ) - 発売開始:2009年10月9日[5]

ポケモンカードゲームBW(BWシリーズ) - 発売開始:2010年9月18日[5]
当シリーズ以降のカードは、「エクストラレギュレーション」において使用できる[6]

ポケモンカードゲームXY・XY BREAK(XYシリーズ) - 発売開始:2013年11月8日[5]

ポケモンカードゲーム サン&ムーン(SMシリーズ) - 発売開始:2016年12月9日[4]

ポケモンカードゲーム ソード&シールド(Sシリーズ[注 2]) - 発売開始:2019年11月29日

ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット(SVシリーズ[注 3]) - 発売開始:2023年1月20日


用語

ポケモンカードゲームの歴史上、用語変更やルール改定が幾度となく行われている。ここでは基本的に最新ルール・スタンダードレギュレーションの範囲で用いられる用語を中心に記し、それより前の用語や廃止されたルールなどは補足にとどめることにする。
プレイグラウンドなど

プレイヤー同士が対戦するスペースをプレイグラウンドといい、その上に使用するカードを置いて対戦を行う。プレイグラウンドは5つの部分に分かれており、それぞれの位置と役割は決まっている。ロストゾーンと手札はプレイグラウンドに含まない。
山札
プレイグラウンドの右側前列に位置する。用意したデッキをよく切って(シャッフル)、裏面を上にして積んだカードの山を置く場所。そのカードの山のことも山札という。基本的に、山札の上から1枚ずつカードを取り、手札に加えたり(山札を引くという)、サイドにおいたりする。おたがいの山札のカードについて、指示もなく内容を見たり順番を並び替えたりしてはならないが、おたがいの山札の枚数はいつでも確認できる。カードの効果で、指定された種類の山札のカードを手札に加える場合、そのカードを相手プレイヤーに確認させなければならない(好きなカードを手札に加える場合は相手プレイヤーに確認させない)。山札のカードのオモテを見たり、手札やトラッシュなどのカードを山札にもどしたときは、通常はそのたびにシャッフルする。XYシリーズから、カードの効果により指定された種類の山札のカードを選ぶ場合、指定された枚数以下(0枚でもよい)のカードを選べるようになった。ただし、山札以外のカードを選ぶ場合は、これまでと同じように処理する
[7][8]
山札を切る(シャッフル)
山札のカードの順番をランダムに並べ替えるために、対戦の開始時または対戦中にカードの効果などで「山札を切る」と指示された時に行う。山札を切る方法として「まず山札のカードを裏向きのまま10枚並べ、その上に1枚ずつカードを重ねていき、出来たカードの束をランダムに重ねて再び1つの束にする」という方法が推奨されているが、時間がかかるため簡略化されることが多い。大会などにおいては不正を防ぐため、自分が切った山札を相手プレイヤーに渡し、再び山札を切らせることが行われる[9][注 4]。 山札の持ち主から見た相手プレイヤーが山札を切る場合、簡略化のために「カット」という方法も認められる。これは山札の上一部を取って2つの山に分け、上下を逆にして重ねる方法である。山札を3つ以上の山に分ける方法である「山札を切る」(シャッフル)と「カット」は明確に区別される[10]
バトル場
プレイグラウンドの中央前列に位置し、常にポケモンを1匹のみ置く。ワザを使えるのは、バトル場にいるポケモン(バトルポケモンという)のみである。バトル場の横には、手札から「スタジアム」を出して使うことができる。すでに置いてあるスタジアムと同名のカードは使うことができない。別名のカードを出すとき、元からあったカードは持ち主のトラッシュに置く。
ベンチ
プレイグラウンドの中央後列に位置する。バトルポケモン以外のポケモンを最大5匹まで置くことができる。ゲーム版でいうところの「控えのポケモン」であり、バトルポケモンが「きぜつ」や「にげる」などをした際に、代わりにベンチにいるポケモン(ベンチポケモンという)をバトル場に置く。ベンチポケモンはワザを使うことはできないが、ワザのダメージや効果を受けることはありうる。ベンチポケモンの数の上限は、カードの効果で増減することがある。

おたがいのバトル場とベンチを合わせて場と呼び、場にいるポケモンを場のポケモンと呼ぶ。カードの説明文に「自分/相手のポケモン」と書かれていれば、自分/相手の場のポケモンをさす。また、「このポケモンがいるかぎり」と書かれていれば、当該ポケモンが場にいることが条件となる。
サイド
プレイグラウンドの左側に位置する。相手のポケモンを何匹「きぜつ」させたかを示すために、カードをウラにして置いておく場所。ゲーム版における、手持ちポケモンの数をあらわす。ゲーム開始時に、スタンダードデッキでは6枚、ハーフデッキでは3枚を山札から引き、サイドに置く。相手のポケモンが「きぜつ」した時、自分はサイドからカードを1枚とり、手札に加える(サイドをとるという。後述のように、とる枚数は1枚とは限らない)。サイドをとるまで、ウラになっているサイドのオモテを見てはならない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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