ボーン・アイデンティティー
The Bourne Identity
監督ダグ・リーマン
脚本トニー・ギルロイ
ウィリアム・ブレイク・ヘロン
原作ロバート・ラドラム
『暗殺者
『ボーン・アイデンティティー』(The Bourne Identity)は、2002年のアメリカ合衆国のサスペンス・アクション映画。監督はダグ・リーマン、出演はマット・デイモン、フランカ・ポテンテなど。原作はロバート・ラドラムの1980年のベストセラーのスパイスリラー同名小説『暗殺者(英語版)』(The Bourne Identity)。記憶を失った男ジェイソン・ボーンが何者かに追われながら自分が何者なのかを探る。『ボーン』シリーズの第一作で、続編は『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』、『ボーン・レガシー』、『ジェイソン・ボーン』。
北アメリカでは2002年6月6日にプレミア上映されたのち、6月14日に2638館で公開され、週末興行成績で初登場2位になり、トップ10内に5週間いた。日本では2003年1月25日に日劇3系列ほかで公開され、同日公開の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を抑え週末興行成績(全国9大都市集計)では初登場から2週連続で1位となった。2003年度の全米ビデオレンタルでレンタル数1位獲得。 銃で撃たれて負傷した男がマルセイユ沖で漁船に救助される。船医に手当された男は記憶を失っており、手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたスイス・チューリッヒの銀行の貸金庫番号を記したマイクロカプセルのみ。男は複数の言語を操り、海図の判読やロープワークまでこなせたが、自らの名前を含めた過去を思い出すことだけはできなかった。 回復した男は漁船が帰港した港で船を下り、スイスに行って銀行の貸金庫を開ける。その中身はパリ在住の「ジェイソン・ボーン」という名前が記されたアメリカ合衆国パスポートをはじめとして、彼の写真が使われているが様々な変名が記された多数の偽造パスポート、複数の通貨からなる大量の札束、そして拳銃だった。その男ジェイソン・ボーンは拳銃以外を持ち去る。ボーンが去った後、銀行の従業員はCIAのトレッドストーン作戦本部に連絡し、責任者コンクリンは地元警察に通報するとともに、3人の諜報員カステル、マンハイム、"教授"にボーン殺害を命じる。 CIA副長官アボットは、アフリカの亡命独裁者ウォンボシの暗殺未遂についてコンクリンに連絡し、コンクリンは暗殺に失敗したエージェントを始末すると約束する。ボーンは警察の目を逃れてアメリカ領事館に入るが、警備の海兵隊員に追われたため、その場にたまたま居合わせたドイツ人女性に札束を渡して自分のパスポートで現住所とされていたパリまで車で連れていってくれと頼み、その女性マリー・クロイツは承諾する。 パリに着いたボーンは現住所とされていたホテルに連絡を取るが、彼のフランス版パスポートに記されていた氏名ジョン・マイケル・ケインは2週間前に死亡したと言われる。ボーンとマリーが泊まっていたアパートをカステルが襲撃して格闘になり、ボーンに逆転されたカステルは窓から身を投げて死んでしまう。
ストーリー