ボールルームへようこそ
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高田靖彦の漫画「ボールパークへようこそ」とは異なります。

ボールルームへようこそ
ジャンルダンススポーツ
漫画
作者竹内友
出版社講談社
掲載誌月刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス月刊マガジン
発表期間2011年12月号 - 連載中
巻数既刊12巻(2022年11月現在)
アニメ
原作竹内友
監督板津匡覧
シリーズ構成末満健一
脚本末満健一
キャラクターデザイン岸田隆宏
音楽林ゆうき
アニメーション制作Production I.G
製作小笠原ダンススタジオ
放送局MBSほか
放送期間2017年7月 - 12月
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ボールルームへようこそ』は、竹内友による日本漫画。『月刊少年マガジン』(講談社)にて2011年12月号より連載されている。社交ダンス競技ダンス)をテーマに描かれた作品。

途中、一時休載をしていたが、『月刊少年マガジン』2017年2月号から、連載を再開[1]

ボールルーム (ballroom) とはホテルなどの「舞踏室」という意味である。
あらすじ

将来の夢も趣味もなく、無気力に日々を過ごしていた中学生・富士田多々良は、カツアゲに遭ったところをプロダンサー・仙石要に助けられたことで、偶然にも社交ダンスと出会う。

「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」と考えた多々良は今の自分を変えるため社交ダンスの世界へ飛び込む。

仙石の指導下に入った多々良は、自分と同じく「将来の夢も趣味もない」と思っていた同級生・花岡雫が、そこでダンスを学ぶ、アマチュアランキング一位のダンサーであり、プロダンサーを目指す情熱を持っていることを知る。

場違いだと感じるものの、スタッフの環に渡されたビデオを見たことで社交ダンスの魅力に取り憑かれ、紆余曲折を経て仙石に弟子入りした。

あるとき、雫とそのパートナー、兵藤清春の凄まじいダンスを見せられたことで社交ダンスの世界に引き込まれていき、ふとしたハプニングで清春の替え玉として雫と踊ることになった多々良は、それを切っ掛けに秘めたる才能を開花させていくことになる。
登場人物

「声」はテレビアニメ版の声優
主要人物
富士田 多々良(ふじた たたら)
声 -
土屋神葉[2]櫻井優輝(幼少期)本作の主人公。初登場時は市立玉村中学校3年生。観察力と模倣性がよく、目で見て動きをすぐに覚える才能がある。自分が胸を張って「好きだ」といえることを探す中学生。「何もない自分」を変えたいと思っている。競技ダンスには無縁であったが、スタジオに誘われ社交ダンスを教わり始めると、仙石や雫、兵藤たちに触発されやがて「青春」と自負できるほどにダンスの世界に魅入られていく。兵藤いわく「感情で踊るダンサー」であり、「パートナーに寄り添うことで自分の姿を変えていく歪んだ奴」でもある。感覚的にパートナーと調和した時に凄まじい存在感を放つ。その典型が天平杯決勝の赤城真子とのソロワルツで、真子と無言での多数の情報のやり取りをし、真子を光らせることを重視したダンスをした結果、カップルとしては決勝最下位に沈んだものの、結果的に真子をボールルームクイーンにするのに成功する。一方で、ステージ上では普段のおとなしい姿から想像できないほど闘志を燃え上がらせ、緋山千夏とのダンスはパートナーでありながら競い合うような独特の雰囲気を醸し出す。日本インターナショナルダンス選手権を終えた仙石に、仙石が経営する小笠原ダンススタジオから清春の母・マリサの経営する兵頭ソシアルダンスアカデミーへ移籍する旨を伝え移籍し活動している。
花岡 雫(はなおか しずく)
声 - 佐倉綾音[2]スタンダード(5種目)とラテン(5種目)を踊る10ダンサー(テン・ダンサー)。兵藤のパートナーで現アマチュアチャンピオン&アマチュアランキング1位の少女。初登場時は多々良と同じ市立玉村中学校3年生。アマチュアの選手。物語冒頭時点で来年にはパートナーの兵藤と共に海外へ留学する予定。普段は眼鏡をかけているが、ダンスの際には外している。仙石の元でダンスを学んでおり、兵藤の負傷時に彼の采配によって多々良と組むことになった彼の最初のパートナー。そして兵藤とともに、多々良がいずれ越えなければならない最大のライバルでもある存在。
兵藤 清春(ひょうどう きよはる)
声 - 岡本信彦[2]依田菜津(幼少期)初登場時は中学3年生。雫のリーダーの天才10ダンサー。アマチュアチャンピオン&アマチュアランキング1位。足の負傷時に(仙石が勝手にしたことだが)替え玉出場を行ったペナルティとして半年間の出場停止を命じられたがその後、大阪グランプリから出場停止が解け本格に競技会復帰をしている。普段はダウナーな雰囲気を漂わせる少年だが、踊りの事となると人が変わる。自分の動きを再現してみせた多々良に注目し、同じスクールで学ぶ彼をライバルとして時に導き、そのいびつな成長に強い期待を寄せている。天才気質で、ものすごく抽象的な物言いをすることがある天然系。
赤城 賀寿(あかぎ がじゅ)
声 - 富田健太郎富田美憂(幼少期)初登場時は高校1年生。三笠宮杯ラテン部門のファイナリスト。真子の兄。非常に優秀なダンサーだが、優秀すぎるが故にパートナーの真子の存在感を食ってしまっていた。当初は清春の負傷時に雫をパートナーにしようと接近し、多々良とパートナーを入れ替えて勝負する(主にラテンで活躍する選手だが、このときは多々良の専攻に合わせてスタンダードで勝負)。カップルとしては圧勝するものの、多々良と踊った真子がボールルームクイーンに選ばれたことで二人を認め、真子と復縁した。多々良の進学先の高校で風紀委員を務めており、なにかとパシリにされがちな多々良を、先輩として選手としてもフォローするようになる。多々良のお陰で自己主張出来るようになった真子とケンカすることも多くなったが、実は妹思いで、合宿の際に真子が「(多々良は)素晴らしいリーダーだった」と発言したのを聞いて、多々良を吊し上げていた。
赤城 真子(あかぎ まこ)
声 - 諸星すみれ初登場時は中学2年生。賀寿のパートナーであり妹。リーダーの賀寿と共にラテン部門の試合に出場することが多いが、本人はスタンダードを好んでいる(ドレスがかわいいから)。性格は気弱で自分から話をすることはないが、多々良の前だったり、多々良の話には結構饒舌。兄と話をしたり、心の中でビックリしたりすると、思わず上州弁が出る。兄を大事にしているものの、自己主張が極端に弱く、「どのように踊りたいのか」を兄に伝えられないままに一旦コンビを解消されてしまい、多々良と組んで賀寿・雫ペアとスタンダード部門で競うことになる。多々良を額縁とした花となったことで、天平杯のボールルームクイーンを受賞して、賀寿との復縁に成功する。ただ自身は兄の賀寿とのバランスの悪さや自分が兄の成長を阻害している事実を理解しており、今は兄を理解できる自分がパートナーとして組まなければと思う一方で、雫や千夏なら兄を成長させられると考えている。そこには天平杯以来、ダンサーとしても人間としても好意を抱いている多々良とカップルになりたい思惑も見え隠れしている模様[3]。純然としたパートナーなので、相手のセンスを見抜く鋭さは秀逸。しかし千夏のようなリーダーを経験したパートナーの怖さを感じ取ることが出来ない。
緋山 千夏(ひやま ちなつ)
声 - 赤ア千夏[4]高校に進学した多々良のクラスメートで、現在の多々良のパートナー。ダンスをしているという多々良の自己紹介を「ダサい」と一蹴するが、実は仙石・本郷ペアのファン(特に、本郷の大ファンで彼女に憧れている)。中学時代はリード(男)役をしていたが、競技を目指し始めたことでパートナーの明と意識のすれ違いを生みペアを解消して以後、ダンスから遠ざかっていた。多々良に出会った当初は冷たい態度で接していてカップルを組むことを拒んでいたが、明に挑発されたことで彼と組み、共に兵藤マリサの指導を受けることになる。多々良に「所作の一つ一つに洗練された気品のようなものがあり、異様に背筋の軸が真っ直ぐで、小さな顔と長い首が特徴的。見れば見る程、ダンスが好きなダンサー」と言わしめるほどである。小学生の頃から長身であり、ウエイトもあるため、その重心を多々良が活かした時に目覚ましいパフォーマンスを見せつける。自分のリーダーとしてのダンスのセンスに自信を持っているものの、権威的なものを怖がり、兵藤清春や雫、赤城兄妹に対して緊張している。また赤城真子の「(多々良は)素晴らしいリーダー」発言に嫉妬し、兵藤マリサの発した「非公式戦で遊ぶ」という言葉をだしに真子を責めて多々良との喧嘩に発展するが[5]、真子が実態を話して実は真子も自分と同じ立場に立っていたことを知ると、「真子の前で言い訳できない、そして多々良以上に自分に対してくれる男はいない」と改めて多々良と一緒に踊ることを決意する。
選手
仙石 要(せんごく かなめ)
声 -
森川智之[2]現役プロの選手。ラテン&スタンダードの二冠王者。アマチュア時に三笠宮杯スタンダード&ラテン両部門5連覇を経てターンプロ。強引な性格でよく人を叩き、また理不尽なところがあり、主に多々良が被害を受けている。
釘宮 方美(くぎみや まさみ)
声 - 櫻井孝宏[4]村中知(幼少期)長身のスタンダードダンサー。兵藤マリサの元でダンスを学ぶ社会人。かつてトラックに跳ねられたことで背骨を折りダンスから遠ざかっていたが復帰した。オールドスタイルを極めることに執着する。
井戸川 民絵(いどがわ たみえ)
声 - 國立幸釘宮のパートナー。釘宮に見合う長身の女性。
峰 吾郎(みね ごろう)
声 - 星野貴紀[4]明が千夏を煽るために見繕ったリーダー。喫茶店の常連客でヤクザのような強面だが、内面はものすごく良い。妻帯者で妻をダンスパートナーとしていた。妻そっくりの娘もいる。
甲本 明(こうもと あきら)
声 - 悠木碧[4]多々良のバイト先の喫茶店の娘であり、千夏とは小学一年からの付き合いで、中学生時代までのパートナー。カップル解消後、なにかと千夏を挑発するような振る舞いと嫌味な言動が目立つ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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