ボールねじ
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ボールねじの動作

ボールねじ (Ball Screw) [1][2][3]とは、ねじ軸、ナット、ボールなどから構成される機械要素部品のひとつであり、直線運動を回転運動または回転運動を直線運動に変換する。物を締結する目的のねじとは、ねじ部の利用方法が異なるものである。
概要

ねじ軸とナットの間にボールを入れて軽く転動させることができるトライボロジー(摩擦制御技術)を用いた部品。ボールは無限循環する必要があるため、ねじ軸、ナット、ボールのほかに循環部品が不可欠である。循環方式には以下のものがある。

リターンチューブ式

エンドデフレクタ式

エンドキャップ式

こま式

リターンプレート式

ミドルデフレクタ式

大きさ精度により使用用途が分かれており小径サイズのものは、主に精密分野に使用され大きいものは主に工作機械、搬送機械などに使用される。

自動車のステアリングに使用するために開発され、半導体製造装置、液晶製造装置、検査装置、工作機械などに使用されており、最近では医療機器、ロボット、食品機械、射出成型機、航空宇宙機器、自動車などにもその応用分野を広げている。
日本国内主要ボールねじメーカー

日本精工

THK

黒田精工

ツバキ・ナカシマ

ケーエスエス

日本トムソン

第一測範

石坂工業

オージック(旧 美原精工)

海外主要ボールねじメーカー

PMI(台湾)


SKF(ドイツ)

HIWIN(台湾)

TBI Motion

Bosch Rexroth



参考文献^ 吉本成香 「はじめての機械要素」森北出版 (2011/4/16) ISBN 978-4627668218
(機械系の書物は、成書であっても、皆が思い思いのスラングで物の呼称で呼ぶ傾向があるが、規格を直接引用し、規格に忠実に記載している点で本書を引用文献とした。)
^ CYEUS W. CEENSHAWUS155862[1]
^ JIS B 1192:1997(日本産業標準調査会経済産業省

関連項目

トライボロジー

すべりねじ

外部リンク

社団法人日本工作機器工業会

社団法人日本工作機械工業会


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