ボルトアクション
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出典検索?: "ボルトアクション方式" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年1月)

ボルトアクション方式(ボルトアクションほうしき)とは、ボルト(遊底)を手動で操作することで弾薬の装填、排出を行う機構を有するの総称である。比較的簡素で堅牢な構造ながら当時の歩兵銃としては良好な速射能力を発揮したため、金属薬莢の普及とともに本方式のライフルは19世紀末期から第二次世界大戦初中期にかけて各国軍の歩兵主力兵器となった。主力兵器の座を自動小銃やそれを小型化したアサルトライフルに譲った現在も、この方式は狙撃銃などに多く利用されている。日本語では鎖閂式(ささんしき)とも呼ばれる。
概要ボルトオープン状態のウィンチェスターM70。ボルト先端部に一対のロッキングラグを持ち、全てのボルト構成部品が一体となって回転する、典型的なモーゼル系のボルト構造である。

ボルトアクション機構は1836年ヨハン・ニコラウス・フォン・ドライゼによって発明されたドライゼ銃によって初めて実用化された。ドライゼ銃は単発銃ではあったが、それまでのマスケット銃ゲベール銃日本火縄銃などの前装銃に比べてはるかに早い発射速度を実現したボルトアクションは、同時期のスペンサー銃に代表されるレバーアクション共々、歩兵銃に前装式から後装式へのシフトを引き起こした。

しかし、紙製薬莢を用いるドライゼ銃はボルト先端と薬室間の密閉性に多少の問題を抱えており、ゴムリングなどの現在ではあまり用いられない機構で改良を図るシャスポー銃のような事例も初期には見られたが、1860年代スナイドル銃マルティニ・ヘンリー銃が確立した金属製薬莢の概念を移入したGew71グラース銃1870年代に登場したことで、現在に通ずるボルトアクションの基本概念が完成した。日本でも、欧州より10年ほど遅れた1880年十三年式村田単発銃の配備に漕ぎ着けている。

世界の軍隊が黒色火薬を用いる単発式のボルトアクションまたはレバーアクションの一通りの配備を終えた時期と重なる1884年、フランスのポール・ヴィエイユが無煙火薬を発明したことで、歩兵銃に無煙火薬化と連発化という第二のパラダイムシフトが起きる。無煙火薬の登場当初は超音速下での弾道特性が未解明であったために、フランスのルベルM1886小銃や日本の二十二年式村田連発銃はチューブ弾倉と平頭弾頭の組み合わせを選択し、結果として命中精度の大幅な低下という形での挫折を経験しているが、同時期の1888年にモーゼルのGew88は箱形弾倉と尖頭弾頭の組み合わせを選択し、尖頭弾頭と回転式弾倉・直動式ボルトアクションを採用したステアーのマンリッヒャーM1888小銃共々、ボルトアクションを手動式連発銃として今日まで続く形態へと発展させるに至った。なお、ルベルは後に尖頭弾頭への転換で第一次世界大戦まで生き残りに成功するが、二十二年式村田はこうした弾頭変更が行われることなく、1897年に最初の有坂銃である三十年式歩兵銃へと置き換えられて日露戦争を待たずに姿を消している。

1890年代にはドイツのGew981898年)、イギリスのリー・エンフィールド1895年)、ロシアのモシン・ナガン1891年)など、その後の多くのボルトアクション銃の手本となる構造をもつものが次々に現れ、世界中の歩兵銃が更新されたことで歩兵火器の代名詞的存在となった。第二次世界大戦を通じて、発射速度が高い自動小銃アサルトライフルに置き換えられるまで約100年の長きに渡り、歩兵銃を代表する存在としてその地位を保った。

今日でもボルトアクションは自動小銃に比べて構造が単純であるため、精度、信頼性、価格、整備性、耐久性の面での優位性がある。また自動小銃と違って発射装薬量を多少変更しても動作に影響を及ぼさないという利点があり、精密射撃と個人向けカスタマイズに適した特性から、狙撃用、狩猟用、射撃競技用といった規格性や連射性能を重視しない用途では現在でも広く使われ続けている。

またボルトアクション方式の銃の大半は小銃であるが、M26 MASSのように散弾銃でも採用例がある。
分類

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2020年1月)

ボルトアクション方式は、回転式ボルトアクション方式と、直動式(ストレートプル)ボルトアクション方式に大別される。
回転式ボルトアクション方式
ボルトに直結したボルトハンドル(槓桿)を起こしてボルトを回転させ薬室の閉鎖を解き、ボルトを後方に引き、排莢し、ボルトを前方に押し、弾薬を薬室に装填し、ボルトハンドルを倒してボルトを回転させ薬室を閉鎖する。モーゼル式小銃など、この方式がボルトアクションライフルの主流である。
直動式(ストレートプル)ボルトアクション方式
ボルトハンドルをそのまま後方に引き、また前方に戻すことで開放・排莢・装填・閉鎖の全ての動作が成立する。よって回転式と比較して動作時間が短くなり、発射速度が向上する利点がある。しかし内部構造が複雑になるという欠点もある。この方式はカナダのロス小銃やオーストリアのマンリッヒャーM1895、スイスのシュミット・ルビンM1889などに採用されていたが、この3者は全く異なる構造であり、軍用銃としてはシュミット・ルビン系の末裔であるen:K31の様な成功例もあったものの、主に強度上の問題がありボルトアクションライフルとしては非主流である。しかし、近年では独ブレイザー社がブレイザーR93に代表される独自の直動式ボルトアクションで、狩猟・スポーツ射撃分野での商業的な成功を収めており、バイアスロンではアンシュッツ社の直動式ボルトアクションが、トグルアクションを採用するイズマッシュの競技用ライフルとワールドカップでの勢力を二分している。

コッキングの方式での分類としては、コックオン・クロージング方式とコックオン・オープニング方式がある。
コックオン・クロージング方式
ボルトハンドルを後方に引いた時に撃針と逆鈎(シアー)が噛み合い、前方に押す(戻す)過程で撃針ばねにテンションが掛かってコッキングされる。ボルトハンドルを起こす力がコックオン・オープニング方式に比べて小さくて済むが、閉鎖時にコッキングが行われる分、閉鎖時のボルトの動作に若干スムーズさが欠ける傾向がある。逆鈎と撃針の位置関係により、ボルトハンドルを起こしてから後方に引く(薬室を開放する)時にコッキングが完了する方式と、(引いた後で)前方に押す(戻す)時にコッキングされる方式に分類される。ボルトアクションの元祖であるドライゼ銃は後者の方式で、近代的な軍用銃ではリー・エンフィールドが代表例である。日本の三八式歩兵銃に代表される有坂銃は、分類上はコックオン・クロージング方式であるが、厳密にはボルトハンドルを起こす際に撃針がハーフコックされ、ボルトを前後動する間にフルコックとなる、コックオン・オープニング方式と折衷したような作動方式であった。
コックオン・オープニング方式
ボルトハンドルを起こす際に、ボルト本体と撃針の間のカムが撃針を後方に押して撃針ばねにテンションを掛け、逆鈎と噛み合わせることでコッキングが成立、ボルトハンドルを倒すと撃発可能状態になる方式。そのためボルトハンドルを起こす際に力が要る。この力はボルトハンドルを閉鎖状態から開放位置まで引き起こす角度が鋭角になる程強くなるため、一般的には90度の開閉角度を取る場合が多い。しかし、操作性を重視してウェザビー・マークVのように60度以下の開閉角度を取ることもあり、この場合は若干操作力が犠牲となる。ボルトハンドルを完全に起こした段階でコッキングが完了するために、その後のボルトの前後動がスムーズであり、ボルトハンドルが開いている時はカムが撃針の前進を阻止するため、逆鈎が破損した場合も暴発が起きにくい。また、多くの銃ではボルトを起こした状態で引金を引きながらボルトをゆっくり閉鎖することで、安全なデコッキングが可能である。初期のボルトアクションではグラース銃村田銃がこの方式を採用、モーゼルもこの方式を採用したため、現在のボルトアクションのほとんどがこの方式を用いている。

歴史上多くのボルトアクションが回転式を採用してきたが、近代的なボルトアクションはボルト本体(アクション)の設計により、下記の3つの系列(三大ボルトアクションシステムとも呼ばれる)に分類することができる。


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