ボルチモア郡_(メリーランド州)
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座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯39度24分 西経76度36分 / 北緯39.400度 西経76.600度 / 39.400; -76.600

メリーランド州ボルチモア郡

郡旗郡章

郡のメリーランド州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立1659年
郡庁所在地タウソン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水
1,766 km2 (682.03 mi2)
1,550 km2 (598.59 mi2)
216 km2 (83.44 mi2), 12.23%
人口
 - (2020年)
 - 密度
854,535人

標準時東部: UTC-5/-4
ウェブサイト ⇒www.baltimorecountymd.gov

ボルチモア郡(: Baltimore County)は、アメリカ合衆国メリーランド州にあるボルチモア市を囲むように位置している。人口は85万4535人(2020年)[1]郡庁所在地国勢調査指定地域であるタウソンであり、同郡で人口最大の都市である。郡内に法人化された自治体は無い。郡名は、メリーランド植民地領主第2代ボルチモア男爵セシリウス・カルバートから採られた。ボルチモア男爵家はアイルランドロングフォード県にあるボルチモア荘園の領主だった。当初はボルチモア市を含み、同市が郡庁所在地だったが、1851年に独立市となり、郡を離れた。

ボルチモア郡はボルチモア都市圏に属している。領域の大半は郊外部の性格であり、ピードモント台地の境界に跨り、南部は大西洋岸平原にある。北部はおもに田園部であり、うねりのある丘陵部と南東部混合林に特有な落葉樹の森が続いている。

郡内の主要雇用主の中には社会保障局があり、ウッドローンに本部がある。またタウソンにはブラック・アンド・デッカーの全国本社がある[2]。第二次世界大戦時、ミドルリバーのグレン・L・マーティン・カンパニーは53,000人を雇用して、軍用航空機を製造していた。ベスレヘム・スチールもスパロウズポイントにあった製鉄所で3万人以上を雇用していた[3]。2009年時点では郡内に410,100人の労働力があり、その内25%は教育、医療、ヒューマンサービスの分野で、10%は小売業で、1%未満が農業で雇用されている[3]
歴史

ボルチモア郡で最初期の記録として分かっているのは1659年1月12日のものであり、保安官に対して令状が発行されたものだった。歴史家は州内23郡の中でこの時点が公式にボルチモア郡を設立した年と考えている。それ以前の地域は政治的なものよりも地理的なものとして知られ、現在のボルチモア市、セシル郡ハーフォード郡を含み、さらにキャロル郡アナランデル郡フレデリック郡ハワード郡ケント郡の一部まで含んでいた。

1674年、郡北東部とケント郡の北西部を合わせてセシル郡が作られた。1748年、郡西部と南にあるプリンスジョージズ郡の部分を合わせ、フレデリック郡が設立された。1773年、郡東部からハーフォード郡が分離した。1837年、郡西部とフレデリック郡の東部を合わせて、キャロル郡となった。

1851年7月4日、ボルチモア市が分離し、郡は同市の東、北、西を囲むような形になった[4]。1854年2月13日の住民投票で、タウソンの町が新しい郡庁所在地に選ばれた。アメリカ独立戦争の直前からボルチモア市にあった従来の郡庁舎に変わり、チェサピーク・アベニューに面して新しい郡庁舎を建設することが承認された。昔の郡庁所在地はジョッパにあったが、今は無くなっている(ボルチモア市の北東、現在のハーフォード道路に近い「ジョッパタウン」近くとされている)。新庁舎を建てるために300ポンド・スターリングを用意するために財政的な問題もあったので、1767年、ボルチモアタウンの住民がその成長している港町に郡庁所在地を移転させることに成功し、1768年には新「コートハウス広場」に初代の郡庁舎が建設された(現在のノース・カルバート通りのイーストレキシントンとイーストファイエット通りの間)。この場所は後の1815年から1827年に「戦闘記念広場」とされた。これは米英戦争の1814年9月13日に、イギリス海軍がパタプスコ川からマクヘンリー砦を砲撃したときに、2日間耐え抜き、市と郡を防衛したことを記念するものだった。また、1814年9月12日から14日、郡南東部のパタプスコネック半島でノースポイントの戦いが起きたことも記念されており、守備隊の日として市、郡、州の公式祝日になっている。2代目の郡庁舎は1805年に建設され、広場の西側、ノースカルバートとイーストレキシントン通りの角に建った。

郡内にはアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定される多くの資産や場所がある。これらは1935年8月の「歴史史跡法」により、アメリカ合衆国内務省アメリカ合衆国国立公園局が維持している[5]
地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は682.03平方マイル (1,766.4 km2)であり、このうち陸地598.59平方マイル (1,550.3 km2)、水域は83.44平方マイル (216.1 km2)で水域率は12.23%である[6]

郡内最高地点はステルツに近いペンシルベニア州との州境にそった地点であり、標高は960フィート (292.6 m) である。最低地点はチェサピーク湾岸の海面である。
交通
主要高規格道路

郡内を下記の州間高速道路が通っている。

州間高速道路95号線

州間高速道路3号線

州間高速道路195号線

州間高速道路795号線

州間高速道路70号線(東端が郡内にある)

州間高速道路695号線、マッケルディン・ベルトウェイ

公共交通機関

メリーランド州交通管理部がライトレール、高速鉄道、通勤鉄道の3線を運行している。メトロ・サブウェイ[7]はボルチモア市の北西をオーウィングス・ミルズまで走っている。ライトレール[8]はボルチモア市の北はハントバレーから、南のボルチモアハイランドまで走り、アナランデル郡リンチカムにあるボルチモア・ワシントン国際サーグッド・マーシャル空港が終着点である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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