チェコの政党ボヘミア・モラビア共産党
Komunisticka strana ?ech a Moravy (KS?M)
中央委員会議長カテジナ・コネチュナー
ボヘミア・モラビア共産党(ボヘミア・モラビアきょうさんとう、チェコ語: Komunisticka strana ?ech a Moravy; KS?M)は、チェコ共和国の左派政党。中央委員会議長(党首)はカテジナ・コネチュナー(英語版)(2021年-)。なお日本外務省や日本共産党はチェコ・モラビア共産党の日本語訳を使用している[9][10]。 1989年、チェコスロバキア共産党の組織を連邦化するため、ボヘミアおよびモラビアを基盤とする下部組織として結成された。 1990年に、チェコスロバキア共産党は正式にボヘミア・モラビア共産党とスロバキア共産党(KSS)に分かれた(後にKSSは、社会民主主義を志向する民主左翼党(SLD)に党名を変更[11]。また1992年にはチェコスロバキアの連邦自体も解体した)。 2015年3月時点で党員数4万9千名で、欧州議会内では欧州統一左派・北方緑の左派同盟に属する。ポスト共産主義の東欧諸国において、1989年以降に党綱領を改正したが、党名に共産主義を残している唯一の政党である[12]。年金生活者などの高齢層や地方居住者を主な支持基盤としている[13]。チェコにおける広域自治体は14(首都プラハと13県)あるが、うち9自治体ではチェコ社会民主党と共に与党となっている(2014年6月現在の数字)[14]。 長期的目標として、社会主義的システムへの変化を掲げている他、新自由主義政党であるODS(市民民主党)に対する対決姿勢を明確にしている。以下に個別分野におけるKSCMの立場を紹介する。 1992年の連邦解体前、最後の選挙に他の左派政党と選挙リストを組んで左翼ブロック(Levy blok)として参加し、得票率14.05%で35議席を獲得した。 連邦解体後の初の総選挙となった1996年下院選挙において得票率10.33%で22議席、1998年選挙では11.03%で24議席を獲得し、議会第3党の地位を維持した。続く2002年下院選挙では市民民主党(ODS)やチェコ社会民主党(?SSD)など諸政党が軒並み支持を減らした中、二大政党のなれ合い批判や新規雇用創出や労働条件向上、福祉水準の向上などを訴え、失業者や年金生活者、労働者を中心に支持を拡大。
概要
政策
経済政策:国家の役割を重視、中小零細企業への支援強化。
社会政策:社会的弱者、とりわけ高齢者や年金生活者の権利保護政策の実施。
外交・安保政策:アメリカとNATO(北大西洋条約機構)の政策に反対、将来的にはNATOから脱退。アメリカでは無く、UN(国際連合)中心の国際政治の展開、OSCE(全欧安全保障協力機構)の活用。
利益団体との関係:労働組合および市民団体との協力関係の強化
出典:[15]
党勢推移
下院選挙
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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