ボストン海軍工廠
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ボストン海軍工廠
マサチューセッツ州ボストン
種類造船所
施設情報
管理者 アメリカ海軍
歴史
建設1800年
使用期間1800年 — 1975年


ボストン海軍工廠
アメリカ合衆国国家歴史登録財
アメリカ合衆国国定歴史建造物地区

チャールストン海軍工廠およびミスティック・ワーフの1912年の地図
所在地マサチューセッツ州ボストン East of Chelsea Street, Charlestown
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯42度22分34秒 西経71度03分09秒 / 北緯42.3761度 西経71.0525度 / 42.3761; -71.0525
建設1800年
建築家Alexander Parris, et al.
NRHP登録番号66000134 [1]
NRHP指定日1966年11月15日

ボストン海軍工廠(Boston Navy Yard, ボストンかいぐんこうしょう)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンにあった海軍工廠。1800年にチャールズタウン海軍工廠 (Charlestown Navy Yard) として開設された。これはアメリカの海軍工廠のうちで最も古いものの一つである。なお、名称は1945年にボストン海軍工廠に変更され、1967年以降はボストン海軍造船所 (Boston Naval Shipyard) とよばれた。南北戦争の際などに何度か拡張工事が行われている。

1974年7月1日に閉鎖され、30-エーカー (120,000 m2) に及ぶ敷地は現在ボストン国立歴史公園の一部として国立公園局が管理している。同工廠は閉鎖までに200隻以上の艦船を建造しており、第二次世界大戦中は護衛駆逐艦の建造を行っていた。

なお、アメリカ海軍で最古の現役艦艇である帆船コンスティチューション (USS Constitution) はボストンを母港としている。そのために現在でも、コンスティチューションの整備用にドックなど一部施設は稼動可能な状態にある。また、第二次世界大戦期の駆逐艦カッシン・ヤング (USS Cassin Young, DD-793) も博物館船として係留されている。地区の住民および国立公園局では現在でもチャールズタウン海軍工廠の呼称を使うことが多い[2]
歴史

チャールズタウンにおける艦艇建造は独立戦争の頃に始められた。チャールズタウン海軍工廠の敷地は1800年に購入され、間もなく開設された。同工廠はアメリカ海軍初の戦列艦であるインディペンデンス (USS Independence) を建造したが、1890年代まで修理および停泊所として使用された。その後工廠では「新海軍」のための鋼製艦艇の建造を始め、名称もボストン海軍工廠と改められた。

1833年6月24日、マーティン・ヴァン・ビューレン副大統領ルイス・カス陸軍長官リーヴァイ・ウッドベリー海軍長官を含む多くの高官およびマサチューセッツ州の職員たちが臨席し、著名な土木技師であるロアミ・ボールドウィンが設計したニューイングランドにおける最初の海軍乾ドックにおいて、コンスティチューション (USS Constitution) が就役した[3]。これは「アメリカ海軍史上における素晴らしい出来事」の1つであった。1975年3月14日、コンスティチューションは同工廠を使用する最後の艦としてドックから出渠した[4]。ロープ製造所は1837年の開設時から工廠が閉鎖された1975年まで海軍用の綱を製造、供給した。南北戦争後、工廠は装備補給設備に格下げされた[4]

1890年代に海軍は拡大を始め、工廠は新たな時代に入った。20世紀に入ると2番目の乾ドックが建造された。

第二次世界大戦中にはドイツ国防軍による損傷を受けたイギリス海軍艦艇の修理を行った。1941年9月27日、リバティ・フリート・デーにコーウィー (USS Cowie, DD-632) とナイト (USS Knight, DD-633) が同工廠で進水した。

大戦後は艦隊近代化計画 (FRAM) に基づき艦艇の近代化に従事する。朝鮮戦争およびベトナム戦争では大規模な海戦が無かったため、工廠の作業が増えることはなかった。
建造された主な艦艇「Category:ボストン海軍工廠が建造した艦船」も参照

1935 ? ケース (USS Case, DD-370) - (マハン級駆逐艦)[5] 真珠湾攻撃 - マリアナ沖海戦

1935 ? カニンガム (USS Conyngham, DD-371) - (マハン級駆逐艦)[5] 真珠湾攻撃 - ミッドウェー海戦 - 南太平洋海戦 - クロスロード作戦

1936 ? マグフォード (USS Mugford, DD-389) - (バッグレイ級駆逐艦)[6] 真珠湾攻撃

1936 ? ラルフ・タルボット (USS Ralph Talbot, DD-390) - (バッグレイ級駆逐艦)[6] 真珠湾攻撃 - 第一次ソロモン海戦 - コロンバンガラ島沖海戦 - レイテ沖海戦 - クロスロード作戦

1938 ? メイラント (USS Mayrant, DD-402) - (ベンハム級駆逐艦)[6] カサブランカ沖海戦 - クロスロード作戦

1938 ? トリップ (USS Trippe, DD-403) - (ベンハム級駆逐艦)[6] ハスキー作戦 - アヴァランチ作戦 - クロスロード作戦

1939 ? ウォーク (USS Walke, DD-416) - (シムス級駆逐艦)[7] 第三次ソロモン海戦

1939 ? マディソン (USS Madison, DD-425) - (ベンソン級駆逐艦)[7] 大西洋の戦い - ドラグーン作戦

1939 ? ランズデール (USS Lansdale, DD-426) - (ベンソン級駆逐艦)[7] 大西洋の戦い

1940 ? ウィルクス (USS Wilkes, DD-441) - (グリーブス級駆逐艦)[8] カサブランカ沖海戦

1940 ? ニコルソン (USS Nicholson, DD-442) - (グリーブス級駆逐艦)[8] アヴァランチ作戦 - レイテ沖海戦


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