ボジョレーワイン
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。

ボジョレー

ボジョレ

ボージョレ

ボージョレー

ヌーヴォー

ヌヴォー

ヌーボー

ヌーボ

ボジョレーワイン (フランス語: Vins du Beaujolais)とは、フランスワインの1つ。ローヌ県北部、ソーヌ=エ=ロワール県の数箇所のコミューンで生産されている。ブルゴーニュワインの1種類とされている。生産地域は、マコンリヨンの間、ボジョレー地方の山のふもとである。

毎年11月第3木曜日(日付が変わった午前0時)に解禁される、特産品の新酒をボジョレー・ヌヴォー (: Beaujolais nouveau) という。以前はその年のブドウの出来栄えをチェックすることを主な目的としたもので[1][信頼性要検証]、ワイン業者が主な顧客であったが、その後、解禁日をイベントとして、新酒として大々的に売る販売戦略や販売手法が確立され、現在はフランスでも、日本と同じ目的で一般の消費者向けに売られている(ブルゴーニュ地域圏マコネー (Maconnais) 地区に隣接する地のワインはブルゴーニュ・ワインに分類される)。ブドウ畑の風景
ボジョレーワインボジョレー・ヌヴォー主力品種のガメ種

「ボジョレー」と名乗ることのできるワインは赤ワインであればガメ(またはガメイ、gamay)種、白ワインであればシャルドネ (chardonnay) 種を使用したものに限られ、これらはアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(原産地呼称統制、AOC)によって定められている。しかし、白ワインは全体の生産量の1%にすぎないという。

赤ワインには一部地域を除きピノ・ノワール (pinot noir) 種の補助的な使用も認められているが、今日ではもはやピノ・ノワールが使用されることはない。
クリュ・ボジョレー

この地域にはクリュ・ボジョレーと呼ばれる、より範囲の限定されたワイン産地が含まれる。下にこの範囲にはいっている村名を記す。なお、フランスのワイン法ではこれらの地域で作られたワインを生産された村名で販売することを許されているだけで、これらの地域からも単純なボジョレーワインとして地域名で出荷されることもある。

サン・タムール (St. Amour)

シェナ (Chenas)

ジュリエナ (Julienas)

シルーブル (Chiroubles)

ブルイィ (Brouilly)

コート・ド・ブルイィ (Cote de Brouilly)

フルーリー (Fleurie)

ムーラン・ア・ヴァン (Moulin a Vent) ⇒発音例

モルゴン (Morgon)

レニエ (Regnie)

ボジョレー・ヴィラージュボジョレー・ヴィラージュ

AOCボジョレーを構成する96ヶ村のうち、ソーヌ=エ=ロワール県の8か村とローヌ県の38か村は、ボジョレー・ヴィラージュのAOCを名乗ることができる。葡萄の収穫量やアルコール度数などが、普通のボジョレーより厳しい。ボジョレー・ヌヴォーにも、このAOCが適用される。
ボジョレー・ヌヴォーボジョレー・ヌヴォー(2010年)

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ボジョレー・ヌヴォーとは、フランスブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯・ボジョレーで生産されるヌヴォー(プリムールまたは@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}試飲新酒[要出典])仕様の赤ワインである。したがって、ボジョレーの通常の赤ワインとは異なる。ヌヴォーは、ヌーヴォー、ヌーヴォ、ヌヴォ、ヌーボー、ヌーボなどとも表記される。試飲酒だけに、通常のワインが出来上がるより早く試飲できなければ意味がないために、ヌヴォー(試飲新酒)用のボジョレーは[要出典]、ブドウを収穫したら速やかに醸造してボトルへ詰め、収穫したその年の11月に出荷を済ませる。ヌヴォー仕様で軽い仕上がりの赤ワインである。クリュ・ボジョレー等と違い長期の熟成には耐えられない。

前述の「ボジョレー・ヴィラージュ」 (Beaujolais Villages) と呼ばれる、より限定された地域のものにもヌヴォーがあり、こちらには「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌヴォー」というラベルが貼られる。つまり、これらヌヴォーとは、その年に収穫されたブドウ(ガメ種)の出来具合を確認するための試飲酒のことである。そのために、短期間でワインとして完成させなければならず、MC(マセラシオン・カルボニック、ないしは炭酸ガス浸漬)法と呼ばれる急速発酵技術を用いて、数週間で醸造される。業者などの毎年大量にワインを購入する者にとっては、その年の購入量を決めるための指針ともなる。

それぞれの国家の現地時間で、11月の第3木曜日(=11月15日から21日のうち、木曜日に該当する日)の未明の午前0時に一般への販売が解禁される。日本は、時差の関係から、先進国の中でも早く解禁の時を迎えるため、これに合わせてワインとしては例外的に空輸される。かつては、毎年11月第3木曜日の0時までは、日本の税関を通過出来なかったが、24時間営業のスーパーマーケットレストランバーなどでは、イベントも兼ねて当日午前0時になった瞬間に販売を始めるようになった。梱包箱には「○○年11月○○日午前0時以前の販売および消費 厳禁」の文字が書かれているが、フランスのAOC法による規制のため、その日より前に販売・消費しても、日本国内で法的に罰せられることはない。しかし、税関の『特別措置』として事前に通税し店舗に卸されているため、解禁日前に「フライング販売」をしている店舗があり、規則を守らない場合、事前に配送を受けることが禁止される可能性がある[2]
歴史

諸説あるが、ヌヴォーは、そもそも当地の農民が収穫を祝ったのが始まりとされる[要出典]説、不作時にあるワイン醸造業者が、面白半分にワインの即醸法で作った所、果実香あふれるワインに仕上がり、たちまち評判になった説がある。本格的な輸出が始まったのは1968年である。当初の解禁日は11月11日であったがその後11月15日に改められ[3]、さらに1985年から、11月の第3木曜日に改められた。


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