ボウリング
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この項目では、球技について説明しています。クリケットにおける投球については「ボウリング (クリケット)」を、穴を開けること(boring。機械加工や、土木工事の先行掘削や学術調査等のための)については「ボーリング」をご覧ください。

「ボウラー」、「プロボウラー」、「マイボール」はこの項目へ転送されています。クリケットで投球を行う選手については「ボウリング (クリケット)」を、プロボウルに選出されたNFL選手については「プロボウル」を、いのうえ空の漫画については「マイぼーる!」をご覧ください。
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}ボウリング離れた所に整列させたピンに向けて重い球を転がし、倒した数に連続性も加味して成績を競う。ピンとボールレーン(2005年撮影)

ボウリング(: bowling)は、スポーツ競技のひとつ。さまざまな種類のボウリングがあるが、日本において単に「ボウリング」と言った場合、そのほとんどはテンピンボウリング(: ten-pin bowling)のみを指すため、本項ではテンピンボウリングに限定して述べる。漢訳語「十柱戯(じっちゅうぎ)[1]」と記述されることもある。

テンピンボウリングは、ワールドゲームズ実施競技アジア競技大会国民体育大会の正式競技種目にもなっている。

日本語での表記法については、文化庁の国語施策における「外来語の表記」で、「長音符号の代わりに母音字を添えて書く慣用もある」として、その例に「ボウリング」を挙げている[2]。「ボーリング」と表記した場合、掘削工事を指すことがあるので注意が必要。
概要

レーン上にピンと呼ばれる的が10本、手前に頂点が向く正三角形に整列され並べられ、プレイヤーはピンを狙ってボール: bowling ball)を転がし、倒したピンの数の合計を競う。

基本は一人で競技し、対戦はコンペティティブ・ペーシェンスとしてスコアの比較で行う。

1ゲームは10フレームから構成される。通常、ボウリングを行うための施設であるボウリング場で行う。ボウリング場は複数のレーンと、ピンを自動配置するピンセッター(英語版)や、ボールが自動返送されるボールリターンなどを備えている。また競技用ボールや靴などは貸し出しが行われており、手ぶらで楽しめるスポーツである。
名称

「ボウリングをすること」などを意味する「bowl」という英語は、ラテン語で「」や「」を意味する「bulla」に由来する。一方、同じ綴りで食器や容器(ボウル)を意味する「bowl」や「」を意味する「ball」は、ゲルマン語に由来し、本質的に異なる。
歴史

もともとボウリングは倒すピンを災いや悪魔に見立てて、それを沢山倒すことが出来たならば、その災いなどから逃れることが出来るという一種の宗教儀式であった[3]。その歴史は古く、紀元前5000年頃には古代エジプトにおいて、木でできたボールとピンが墓から発掘された[注 1]ことから、その頃からもボウリングに似たようなものがあったとされている。

しかし倒すピンの数やそれに応じた並べ方も場所や地域によってさまざまであった。それを中世ドイツの宗教革命家として知られるマルティン・ルターが、倒すピンを9本にし、並べ方もひし形にして、ボウリングの基本的なルールを統一したとされ、これが近代ボウリングのルールの原型になっていったと考えられている[4]。9本という決められた数のピンを倒すという行為から、やがて「ナインピンズ・ボウリング(en:Nine-pin bowling)」(九柱戯[5])という一つのスポーツが派生し、宗教家の間では人気のあるスポーツとして栄えた。九柱戯はいまだにヨーロッパでは比較的メジャーな競技で、愛好者も多い。

17世紀になるとオランダ人が移住したことで、アメリカでもボウリングが盛んになった[4]。しかしナインピン・ボウリングは賭け事に利用されたため1840年代に禁止される[6]。そこで1本ピンを追加して三角形に並べ、ナインピンを禁じる法律を回避したテンピン・ボウリングが誕生することとなった[4][注 2]1895年にはアメリカ・ボウリング協会(American Bowling Congress)が発足される[4]。1950年代初めに全自動式ピンスポッター(ピンを自動で並べる機械)の設置が始まることで急速に普及し、1952年には国際的な統括機関である国際柱技者連盟(Federation Internationale des Quilleurs, 略称FIQ)が設立された[4][6]
日本
ボウリング事始め

日本では、文久元年5月15日新暦換算:1861年6月22日)、長崎大浦居留地(長崎居留地)にて、日本初のボウリング場「インターナショナル・ボウリング・サロン」が開設された。1861年7月6日、英字新聞ザ・ナガサキ・シッピング・リスト・アンド・アドバタイザー」にインターナショナル・ボウリング・サロンの開設を告げる案内広告が掲載された[8]。この広告に6月22日にインターナショナル・ボウリング・サロンが開設されたと掲載されていた[9]

これを記念して、日本ボウリング協議会[注 3]が1971年に6月22日を『ボウリングの日』と定め、ボウリングの普及と振興のための企画などを実施するようになった[10][11]。2002年からは日本ボウリング場協会がキャンペーンを実施している[12][13][14]

なお、幕末の志士坂本龍馬が長崎に居留していたイギリス人貿易商グラバーと交流があったことから、後世、日本ボウリング資料館の開館を報じる『ボウリング・マガジン』において、「龍馬が日本人初のボウリングプレイヤーであるかもしれない」という願望を含んだ記事が掲載されたが、そのような事実があったという確たる証拠は一切無い[要出典]。
普及

1955年(昭和30年)の雑誌には「最近になって日本に入ってきたスポーツで、まだあまり大衆に親しまれていない」[15]とあり、広く親しまれるようになったのは昭和40年代以降と思われる。スポーツ競技と定義されているが、手軽な集団レクリエーション・ゲームとしても浸透しており、あまり経験の無い人も参加しやすい性質を持つといえる。

1970年(昭和45年)前後には、須田開代子中山律子に代表されるスター・プレイヤーの出現などがきっかけとなって、ボウリング場が数百メートルごとに立ち並ぶほどの一大ブームが到来した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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