ボイスドラマ
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ラジオドラマ(: radio drama、: Horspiel)は、音声のみのメディア(主にラジオ放送)上で制作および発表されるドラマのことである。放送劇(ほうそうげき)、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇(せいげき)とも。他にも、同種の用語としてボイスドラマがあるが、こちらは音系の同人活動やネット声優に関連して製作されるメディアを限定して指すことが多い。詳細は#ボイスドラマという媒体についてにて。

テレビが普及していない時代(1960年代まで)における、放送文化の重要なコンテンツであったが、その後は減少傾向にある。

放送番組や、ウェブ上の公開作品として制作されることがほとんどであるが、この項目では放送における広告用に制作されたものも含む。いわゆる「ラジメーション」についても、この項目で扱う。

主に俳優声優が、声のみで役柄を演じる。聴取者に対し、映像なしで、情景を含む作中世界のイメージをいかに想起させるかが問われるため、演者の能力とともに、演出効果音の作り方・出し方といった、いわゆる音作り)が重要になる。

脚本は、既に発表されている小説、漫画などを原作とするものもあれば、ラジオドラマ用に特別に書き下ろされるものもある(後述)。
目次

1 歴史

1.1 日本において

1.1.1 ラジメーション



2 技術

2.1 録音

2.2 商品媒体化


3 日本の主なラジオドラマ番組

3.1 現在

3.1.1 NHK

3.1.2 民放AM局

3.1.3 民放FM局

3.1.4 コミュニティFM


3.2 過去

3.2.1 NHK(過去)

3.2.2 民放AM局(過去)

3.2.3 民放FM局(過去)

3.2.4 放送局不詳・その他



4 ラジオドラマの題材となった著名な作品

5 ボイスドラマという媒体について

6 脚注

7 参考文献

8 関連項目

9 外部リンク

歴史

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2012年9月)

この節はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。ノートでの議論と記事の発展への協力をお願いします。(2017年3月)

日本において

日本では、単に演劇の音声を放送波に乗せた、という意味でなら、1925年のラジオ放送の開始と同時にその歴史が始まったといっていい。試験放送の第一日目(3月1日)および本放送の第一日目(3月22日)には、来日中だったイタリア歌劇団(正式名称不明)による『フィデリオ』『リゴレット』『魔笛』の歌唱部分がそれぞれ放送されている[1]。また、試験放送期間中の3月11日には、活動弁士の熊岡天童が「映画物語」と称して、『噫無情』をひとりで演じている[1]

同年7月12日、5代目中村歌右衛門5代目中村福助3代目中村時蔵らが坪内逍遥作の歌舞伎桐一葉』の一部を「ラジオ劇」と称して演じた[2]。その翌週には、新派井上正夫初代水谷八重子による『大尉の娘』が放送された[2]。いずれにせよ、これらの「ラジオ劇」は舞台の演技や演出をそのままスタジオ内で再現しただけのもので、演出には改良の余地があった。

日本において、初の「本格的ラジオドラマ[3][4]」とみなされているのは、同年8月13日[2]放送の『炭坑の中』である。イギリスのBBCで放送されたリチャード・ヒューズ脚本の『危機』を小山内薫が翻訳し[5]、小山内率いる築地小劇場のメンバーが出演した[2]


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