この項目では、スポーツの対戦方式について説明しています。日本で2002年10?12月に放送されたテレビドラマについては「ホーム&アウェイ (テレビドラマ)」をご覧ください。
「ビジターゲーム」はこの項目へ転送されています。日本プロ野球での状況については「ビジターゲーム (日本プロ野球)」をご覧ください。
ホーム・アンド・アウェー (Home and Away)は、主にサッカーなどのスポーツにおいて、2チームがそれぞれのホームタウンで1度ずつ計2回対戦する方式のこと。広義のラウンドロビントーナメントである。 試合(ゲーム)を開催する会場を本拠としている側のチーム、もしくはまったく無関係な会場であっても試合を主催する側のチームのことをホームチームといい、主催側の立場ではそのゲームをホームゲームと呼ぶ。一方、ホームチームと対戦する相手チームのことをアウェーチーム、日本プロ野球ではビジター(visitor)と言い[注 1]、アウェーチームの立場で行う試合をアウェーゲームあるいはロードゲーム(road game)と呼ぶ。ホーム・アンド・アウェーは、対戦する特定の2チームの組み合わせについて、ホームゲームとアウェーゲームを1試合ずつ行う対戦方式である。 Jリーグなどのサッカーのリーグ戦では通常、この方式で行う。日本の野球では「ホーム(フランチャイズ)・アンド・ビジター」という表現が正式名称であるが、最近ではサッカーの影響で野球でもアウェイと言う場合が増えている[要出典]。なお、アメリカ・メジャーリーグにおいては公式サイト上やニュースサイト、テレビ中継などで「Away」の表記が主に使用されており「Visitor」の表記は少ない[1]。また、韓国プロ野球や台湾プロ野球においても英語や現地語で「アウェー」の表現になっているなど、どちらかと言えば「ビジター」表記は日本プロ野球独自のものとなっている。また、ラグビーの社会人全国リーグである「ジャパンラグビーリーグワン」(2022年から)では、プレーオフを除くレギュラーシーズンの全試合をホーム・アンド・アウェー方式[注 2] を行うが、こちらも「ホスト・アンド・ビジター」という独自の表現を行っている。 この方式においては、選手ユニフォームにはホーム用とアウェー(ビジター)用の2種類が用意される場合が多い。野球においてはホーム用ユニフォームの胸部には球団の愛称、ビジターユニフォームにはチームの愛称よりチームの親会社の社名か本拠地を置く地元名が入っている傾向がある(日本野球機構の各チームのユニフォームについては、各球団の項目を参照のこと)。 サッカーやラグビー、バスケットボールでもユニフォームは、2パターンの色のユニフォームを準備しているのが基本であるが、こちらは、主に色の被りへの対策である。そのため、アウェーの試合でも主にホームで使用するユニフォーム(ファーストユニフォーム)が相手のファーストユニフォームと色が被らなければファーストユニフォームを着用することや、逆にファーストユニフォームが相手のファーストユニフォームや主にアウェーで使用するユニフォーム(セカンドユニフォーム)双方の色と被ってしまう場合はホームでもセカンドユニフォームを使用する場合がある。 双方のチームが対戦するスタジアムを本拠としている場合や、一方のチームが本拠としているスタジアムが主催側の規定に満たない場合などの理由から、対戦するスタジアムを本拠としているチームをアウェーチーム扱いで開催する事例もある。また、競技場の改修やホームタウンの政情不安定などの理由により、ホームゲームを近隣の地域で開催する場合もある。 FIFAワールドカップ・予選など、チームをいくつかのグループに分けたうえでホーム・アンド・アウェー方式で実施される場合もある。この場合、ホームタウンの夏季・冬季の気象条件が厳しいチームが複数ある場合や、ホームタウン間の移動距離が膨大になるチーム同士は、ホームゲームを開催できない期間が長期化しないよう、可能な限り同じグループに組み入れない措置が取られる場合もある。 ホームタウンでの試合は、ホームチームのほうが施設やその他の環境に慣れている点や、移動による疲労がない点などで有利だと考えられている。また、比較的多く地元のファンの声援を受けられることや、それに伴う判定への影響(ホームタウンディシジョン)などもホームチームに有利に働く要素だとされることがある。国際試合などでは特にそうした傾向が強い。ホーム・アンド・アウェイ方式では、このような開催場所による有利不利を均等化することが期待される。 また、リーグ戦を通した試合数が増えることによる興行収入の増加、それぞれがホームタウンで試合を開催することによる観客動員の均等化など、プロスポーツにおける興行面での理由もある。 ホームゲームの開催順序や時期に依存した有利不利が発生する可能性は残されており、これを均等化するのは事実上不可能である。特にホーム・アンド・アウェーの2試合によって必ず勝敗を決する必要がある場合(例:ノックアウトトーナメント)、2試合目のみが延長戦になる場合があり、後にホームゲームを行うチームが有利となってしまう[注 3]。
概説
利点
欠点
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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