ホーム・アローン2
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ホーム・アローン2
Home Alone 2: Lost in New York
監督
クリス・コロンバス
脚本ジョン・ヒューズ
製作ジョン・ヒューズ
製作総指揮マーク・ラドクリフ
ダンカン・ヘンダーソン
リチャード・ベイン
出演者マコーレー・カルキン
ジョー・ペシ
ダニエル・スターン
ジョン・ハード
キャサリン・オハラ
ティム・カリー
ブレンダ・フリッカー
ロブ・シュナイダー
ダナ・アイヴィ
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ジュリオ・マカット
編集ラジャ・ゴズネル
配給20世紀フォックス
公開 1992年11月20日
1992年12月19日
上映時間120分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
興行収入 $358,994,850[1]
配給収入 25億円[2]
前作ホーム・アローン
次作ホーム・アローン3
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『ホーム・アローン2』(ホーム・アローン2、原題:Home Alone 2: Lost in New York)は、1992年に公開されたアメリカ合衆国コメディ映画1990年に公開された『ホーム・アローン』の続編である。監督はクリス・コロンバス。脚本と製作はジョン・ヒューズ。出演はマコーレー・カルキンなど。配給収入は日本国内で約25億円。
あらすじ

前作から1年後のクリスマス休暇、シカゴ在住のマカリスター家は、親戚一同でフロリダマイアミ旅行に行くことになっていた。しかし、温暖なマイアミにはクリスマスツリーも雪もないため、ケビンはあまり楽しみに思っていなかった。

出発前夜、学校のクリスマス祭の舞台でケビンは長兄のバズにからかわれたことで喧嘩し、ステージを滅茶苦茶にしてしまう。彼はそれを家族に咎められ、再び一人だけ屋根裏部屋で寝る羽目になる。一方、ケビンの両親ピーターとケイトはビデオカメラの充電器を抜く際にコンセントタップごと抜いたため目覚まし時計をリセットしてしまう。同じ頃、前作でマカリスター家に侵入し捕まった泥棒二人組、ハリーとマーヴが刑務所を脱獄したという新聞記事が出ていた。

翌朝、再び家族全員が寝坊してしまい一家は大急ぎで空港に向かうが、前作とは異なりケビンは忘れられずに済む。しかし、空港のターミナルでケビンがカセットプレイヤーの電池を交換をしようと立ち止まり、家族とはぐれてしまう。更に、父と同じコートを着た男性を追ったことで飛行機を乗り間違え、一人だけニューヨークへ飛ぶことになる。両親がケビンがいなくなったことに気が付いたのは、マイアミに着いてからだった。すぐさま警察へ赴き、行方がわからないと事情を話す両親だが、ピーターのクレジットカードがケビンの手元にあることを思い出し、カードが使われると所在地が判明すると警察に進言されたため、すぐに盗難手続きを取る。ケビンは空港で電池が入った父親のカバンを受け取っていたが、そこには大量の現金、手帳、そしてクレジットカードも入っていたのである。ニューヨークにいるピーターの兄[注 1]にも連絡を取るが、家の改装中で連絡は付かなかった。

居場所がニューヨークだと気づいたケビンはひとりで観光を始める。やがてセントラル・パークにたどり着くが、そこで鳩の大群を従えるホームレスの女性(鳩おばさん)と遭遇し、恐れから逃げ出してしまう。プラザホテルを見たケビンは前日、テレビのCMが放送されていたことを思い出す。父親を騙ってスイートルームの予約を取ったケビンは、窓口係を言葉巧みに騙しつつ父親のカードでチェックイン。その晩、ルームサービスでプラザホテルを満喫する。翌日リムジンで連れて行ってもらった巨大な玩具屋「ダンカンのおもちゃデパート」では、レジ係から経営者のダンカンがクリスマスの売り上げを小児病院にすべて寄付しているという話を聞き、ケビンは商品の代金に加えて寄付をする。それに感銘したレジ係はクリスマスツリーの飾りを一つプレゼントするといい、2ヶ1組になっているキジバトの飾りを手渡した。その飾りは、一つは自分の手元に、もう一つは大切な人に持たせて、永遠の友情を示すのだという。ところが、店の出口付近にある経営者の肖像画には、レジ係と瓜二つの人物が描かれていた。その頃、ホテルボーイのヘクターがケビンの使ったカードを精算処理に掛けた[注 2]結果、盗難届が出ていることを知る。同時に、ケビンがプラザホテルにいることがマイアミの両親にも伝えられ、マカリスター家とその親戚はニューヨーク行きを決意する。

一方、ハリーとマーヴは魚のコンテナと共にフルトン魚市場からニューヨークに上陸しており、玩具屋から出てきたケビンと遭遇する。ケビンはなんとか難を逃れ、慌ててホテルに戻るも、そこではヘクターはじめホテル職員がケビンを待ち構えていた。宿泊した部屋のテレビで彼らを翻弄することでホテルから逃亡するが、再びハリーとマーヴに捕まり、そこで玩具屋襲撃の計画を聞かされる。更に逃げ出したケビンはピーターの手帳を頼りに叔父の家を訪ねるが、改装中で誰もいない。仕方なくセントラル・パークへ赴くと、鳩おばさんと再会する。ケビンの状況を知った彼女は彼をカーネギー・ホールの天井裏に連れて行き、オーケストラを聞きながら自分がホームレスとなった経緯を話すと、彼女はケビンに励ましの言葉をもらう。その頃、マカリスター家もプラザホテルにたどり着くが、息子が逃げたと知りケイトはホテルの従業員に激昂、ケイトは周囲の心配を気にせず、ケビンを探すため危険な夜のニューヨークを一人で行動することに決める。

鳩おばさんと別れたケビンは、当てもなく通りかかった小児病院の前で寄付と強盗計画の話を思い出し、強盗の阻止を決意する。彼は叔父の家にあった建築資材などで仕掛けを造り「準備」を整えた後、玩具屋で盗みにいそしむ2人の姿を写真に撮って証拠を確保し、ショーウィンドウに石を投げつけて警報装置を作動させ、彼らを叔父の家へおびき出す。2人はそこでケビンの仕掛けにはまり、またも満身創痍となる。ケビンは隙を見て警察を呼ぶが、セントラル・パークへ逃げ込んだところで2人に捕らえられる。それに気付いた鳩おばさんは鳩の大群に強盗を襲わせ、2人の行き場を失くす。彼らは警察に逮捕され、玩具屋強盗は解決を見る。

その頃、ケイトは街中で人に尋ねながらケビンを探していたが、一向に手がかりを得られず絶望していた。停まっていたパトカーの警官に捜索を懇願すると、「息子さんならどこに行きそうですか」と問われる。彼女は息子がクリスマスツリーが好きであることを思い出し、ロックフェラー・センターへ連れて行ってもらう。予想通り、ケビンはセンターの巨大なクリスマスツリーの前で一人たたずんでおり、再会を果たす。こうして、マカリスター家はプラザホテルでクリスマスイブを過ごすこととなった。

翌朝、クリスマスツリーの袂にはダンカンから贈られたプレゼントが大量に置かれていた。バズは大都会で一人行動したケビンの勇敢さを称え、兄弟で和解を宣言する。団欒の中、ケビンはセントラル・パークへ行き、鳩おばさんにキジバトの飾りの片方を手渡す。

物語終盤、ピーターはケビンがルームサービスで使った967ドルの請求書を見て驚愕し、ホテルの外まで聞こえるほどの大声で叫ぶ。それにケビンは大慌てするのだった。
登場人物
主要人物
ケビン・マカリスター
本作の主人公。マカリスター家の末っ子。家族と揉め事を起こすのは相変わらずで、フロリダ旅行前夜にバズとトラブルを起こしたことで、前作同様に家族を嫌い一人になることを望む。家に置き去りとなった前作とは打って変わって、本作では空港での手違いから一人だけニューヨークへ行ってしまう。ニューヨークの名所を観光し、父親のカードを利用してプラザホテルへ泊まることに成功するなど豪遊しようとする。前作での行動力と知恵の高さは健在で、言葉巧みに従業員を騙してホテルに宿泊し、正体が知られた際には従業員に捕まるのを策で逃れ、ハリーとマーヴを退治するために改装中で空き家になった親戚の家に仕掛けを設置して迎え撃つ。一方で、寂しがり屋な一面も健在である。
ハリー・ライム
前作でケビンに敗れた
泥棒コンビの一人。マーヴと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。前作の罠によって、手にはマカリスター家のドアノブの焼印(高温で熱せられていた)の痕が残っている。今作ではダンカンの玩具屋での強盗を目論む。これがきっかけで本作でもケビンの罠にかかりることとなり、警戒しながら進むなど前作より用心深く行動はしたものの、最終的には敗れ前作以上に悲惨な目に遭った。
マーヴ・マーチャント
前作でケビンに敗れた泥棒コンビの一人。ハリーと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。言わなくて良いことを口に出す癖がある。ハリーと共に本作でもケビンの罠にかかりることとなり、最後はあっけなく再逮捕された。
鳩おばさん
黒いコートを纏い、外見が怖い老女のホームレス。セントラル・パークの鳩だけが寄り添っている。本名はブレンダ・フリッカー。実際は子供好きな心優しい女性で、最初は怖がって逃げていたケビンとも後に仲良くなる。かつては家庭も仕事もあったが夫に逃げられてしまい、以降人と慣れ合うことが苦手となっていた。だが、ケビンとの出会いから自ら立ち向かうことの勇気を与えられる。終盤では立場が逆転して泥棒コンビに追い詰められていたケビンを助けた。翌日、ケビンと再会して友情の証であるキジバトの飾り物の片方を貰った。
E・F・ダンカン
ニューヨークでも有名な大規模玩具店「ダンカンのおもちゃデパート」の経営者。店では身分を明かさず、自らレジに立つことがある。そこで買い物に来たケビンと出会い、彼の心の温かさを知って感動したことで、ツリーに飾っていた二羽のキジバトの飾り物をプレゼントする。


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