ホームアローン
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ホーム・アローン
Home Alone
監督
クリス・コロンバス
脚本ジョン・ヒューズ
製作ジョン・ヒューズ
製作総指揮マーク・レヴィンソン
スコット・ローゼンフェルト
ターキン・ゴッチ
出演者マコーレー・カルキン
ジョー・ペシ
ダニエル・スターン
ジョン・ハード
キャスリン・オハラ
ロバーツ・ブロッサム
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ジュリオ・マカット
編集ラジャ・ゴズネル
製作会社20世紀フォックス
ヒューズ・エンターテインメント
配給20世紀フォックス
公開 1990年11月16日
1991年6月22日
上映時間103分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$18,000,000[1]
興行収入$476,684,675[1]
配給収入 34億円[2]
次作ホーム・アローン2
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『ホーム・アローン』(Home Alone)は、1990年公開のアメリカ合衆国コメディ映画クリスマス映画の代表作として知られる[3]。監督はクリス・コロンバスで、脚本と製作はジョン・ヒューズ、主演はマコーレー・カルキンが務めた。

日本では1991年6月22日に日比谷スカラ座などで先行公開され、同年7月6日から全国一斉公開された[注 1]。興行収入は全世界で4億7668万ドル[1]、日本国内でも約34億円に達した[4]

アカデミー賞では作曲賞歌曲賞にノミネートされた。1992年には続編の『ホーム・アローン2』が公開された。
ストーリー

シカゴに住む裕福な家庭で、子沢山の大家族でもあるマカリスター家は、クリスマス休暇を利用して家族総出のフランスパリ旅行を計画していた。しかし、旅行出発の朝、停電によってセットしていた目覚まし時計がリセットされてしまい、全員が寝坊してしまう。家族は慌てて空港へと向かったが、その際、前夜に兄・バズとのトラブルで屋根裏部屋で寝かされていた8歳の少年ケビン・マカリスターが1人家に取り残されてしまった。

ケビンはうるさい家族がいなくなった事を喜び[注 2]、1人暮らしを満喫する。一方、泥棒コンビのハリー・ライムとマーヴ・マーチャントはクリスマス休暇で誰もいなくなった家を狙っており、事前の情報収集によってマカリスター家にも目をつけていた。また、道中でケビンがいないことに気づいた家族は、家に戻ろうとするも、クリスマス期間中でほとんどの飛行機は満席状態だったため、大人数の移動は困難を極めた。そこで母・ケイトは一人別行動を取り、パリ=オルリー空港に残って、アメリカ行き飛行機の空きができるのを待つことにする。空港で老婦人からダラス行きのチケットを購入しアメリカへ戻り、さらにスクラントンへ不眠不休で渡り、空港職員に懇願していたところ、ミルウォーキー[注 3]へ車で向かう楽団が事情を聞き、ワゴン車に同乗することを提案する。

ひょんなことから家が狙われていることを知ったケビンは、家人(大人)がいるように見せかけ、家を守ろうとする。当初はうまくいき、泥棒コンビに一泡吹かせるが、結局は幼い子供が独りだけだとバレてしまい、泥棒コンビは騙された報復も兼ねて計画通りマカリスター家に盗みに入ることを決心する。また、実はマカリスター家の隣家には老人・マーリーがいたのだが、バズの作り話によって「シャベル殺人鬼」と思い込んでいるケビンは、彼には助けを求めようとしなかった。そして家族がいなくなった原因が自分だと考えているケビンは後悔し、神に赦しを乞う。

クリスマス当日。ケビンは家を泥棒から守るべく、日用品などで家中に様々な仕掛けを作り、泥棒たちを迎え撃つ準備を整える。そして教会へ赴くと自分が悪かったと認め、家族を帰して欲しいと願う。また、そこでマーリーと出くわし、最初は怯えるものの、会話を交わしていくうちに彼への誤解を解く。

その後、ケビンは家に侵入してきた泥棒たちに仕掛けた罠で酷い目に合わせていく。最初はしょせん子供が相手だと油断する2人であったが歯が立たず、本気になるも、それすらも狙ったかのような狡猾なケビンの罠が2人を襲う。一通り泥棒たちを苦しめ、家を脱出したケビンだったが、先回りした泥棒たちに捕まってしまう。その時、マーリーが現れ、泥棒たちをシャベルで殴りつけて気絶させケビンを助け出す。そして泥棒たちはやってきた警察に逮捕されるのだった。

翌朝、ケイトが自宅にたどり着くと同時に、移動手段が間に合った他の家族も帰宅し、ケビンは願いが叶ったと再会を喜ぶ。なにか変なことはあったかと問う父・ピーターに、特に何もなかったとケビンは答える。ピーターは床に落ちているハリーが付けていた金歯を拾い、誰の物か疑問に思う。ケビンが窓の外を見ると息子夫婦と和解したマーリーが孫娘を抱きかかえ笑っている。ケビンに気づいたマーリーが手を振り、ケビンも手を振りかえしたところで、バズが勝手に部屋に入ったなと怒るシーンで物語は幕を閉じる。
登場人物
主要人物
ケビン・マカリスター
主人公。マカリスター家五兄弟の末っ子。8歳。頭の回転が早く聡明な一方で、年相応に臆病な一面もある。悪戯好きで兄弟姉妹と喧嘩や諍いを起こすことが多く、家族や親戚からはトラブルメーカー扱いされている。家族総出でのパリ旅行の前夜、食事中に長兄・バズにからかわれたことでトラブルになる。だが、自分だけが厳しい非難を浴び、罰として屋根裏部屋で寝かせられることとなったため「家族なんて消えてしまえばいい」と思いながら一夜を過ごす。翌朝、家族は慌てて旅行に出かけたためケビンを忘れてしまい、逆にケビンは誰もいない自宅で目を覚ます。最初は願いが本当に叶ったと大喜びし、楽しい独りでの生活を満喫するが、次第に寂しさを感じていく。その一方で、ハリーら泥棒達が自宅を狙っていることを知り、独りで迎え撃つことを決める。
ハリー・ライム
泥棒コンビの一人。頭髪が薄く中年の小男で、入れ歯の一つが煌めく金歯である。悪賢い性格だが運動神経は高くなく、短気で詰めの甘い面も目立つ。コンビでは自身が指令塔となり、間抜けなマーヴを引っ張る形で行動する。相棒マーヴと共に、クリスマス休暇で旅行に行く家を狙った空巣を行う。その際、偽警官に扮して事前情報の収集を行うなど計画に余念が無かったが、逆にこれがケビンから正体を疑われるきっかけとなってしまう。計画通り住宅街の目ぼしい家を荒らし、マカリスター家も狙うものの、ケビンによって家人がいるように偽装
[注 4]され、警戒する。最終的に幼いケビン一人しかいないことを知って盗みに及ぶものの、トラップを仕掛け待ち構えていたケビンによって痛い目に遭いながら撃退され、最後はマーヴと共に逮捕される。
マーヴ・マーチャント
泥棒コンビの一人。長身痩躯の若い男で、非常に間抜け且つ能天気な性格。相棒ハリーの命令に大人しく従うものの、その意図がわかってないことも多い。運動能力は高くない相棒に代わって行動的な仕事を担う。ハリーと共にケビンの家へ盗みに及ぶものの、ケビンによって痛い目に遭いながらハリーと共々撃退され、、最後はハリーと共に逮捕される。
マーリー
マカリスター家の隣に住む無口な老人。シャベルを用いて淡々と家の前の除雪作業を行っており、怖い雰囲気を漂わせている。バズの作り話によってケビンから「シャベル殺人鬼」として避けられていたが、実際は心優しい人物。クリスマス期間中に1人で教会にいたところ、自分の過ちを悔いて現場にやってきたケビンと出会う。そこで息子家族と喧嘩してクリスマスを1人で過ごしていることを明かし、似た境遇のケビンはマーリーへの誤解を解いて打ち解ける。その後の物語終盤、ケビンを捕まえた泥棒コンビを背後からシャベルで殴って昏倒させ、彼を助けた。教会での会話でケビンから息子との和解を勧められており、エンディングでは戻ってきた息子家族と再会した。
マカリスター家
ピーター・マカリスター
ケビンの父親。旅行前夜は慌しさの余り、食事中に起きたケビンとバズとの喧嘩で一番周りに迷惑をかけたケビンのみを罰し、屋根裏部屋へと追いやる。警官に偽装したハリーに「一杯どうだ?」と誘うなど、普段は気さくな性格。金払いがよく、夫婦でファーストクラスの飛行機に乗るなど裕福
[注 5][5]
ケイト・マカリスター
ケビンの母親。旅行前夜、マカリスター家に集まった自分の子供5人に加え、義兄夫婦の子5人とパリに転勤したケビンの伯父(ピーターのもう1人の兄)の娘を合わせた11人の子供たちの世話でてんやわんやしていた。日頃から家族の中で問題児扱いであるケビンに厳しいが、決して彼への愛情が薄いわけではない。普段は優しく大らかで愛情深い女性。旅行先でケビンがいないことに真っ先に気づき、ケビンを自宅に残した罪悪感から「母親失格」と言ってしまうほどのショックを受け、一刻も早く家へ戻ろうとする。
バズ・マカリスター
マカリスター家の長男でケビンの兄。年の離れた我侭な末っ子の弟ケビンに対して、いつもからかったり意地悪したりしている。ケビンが部屋に泊めてもらおうと頼みにきたとき、日頃の態度から追い出そうとしたが、バズにも我侭な一面がある。ガキ大将らしく恰幅のいい体型。タランチュラを飼っており、生態に詳しい(自身が飼っているタランチュラにはパリへの旅行前にネズミの肝を食べさせ、それなら2、3週間は生きるだろうと言った)。彼女がいるが、写真を見たケビン曰く「ブス」らしい[注 6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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