ホンダ・N-WGN
[Wikipedia|▼Menu]

N-WGN(エヌ ワゴン)は、本田技研工業が生産・販売している軽トールワゴン型の軽自動車である。
概要

N-WGNは2011年(平成23年)11月に発売したN-BOX(N-BOX+含む)を皮切りに展開している「Nシリーズ」の第4弾で、軽自動車の「新しいベーシック」を目指し、基本性能を高次元で備えた軽自動車規格のミニバンともいえる軽ハイトワゴン[注 1]として開発された。開発責任者(LPL=ラージ・プロジェクト・リーダー)はフィット等のLPLを歴任した人見康平。全高はFF車で1,655mm、4WD車で1,675mmとなっており、既発売のN-BOX(1,780 - 1,800mm)より低く、N-ONE及び先代モデルのライフ (1,610 - 1,630mm)より高くなっている。

2019年(令和元年)7月にNシリーズではN-BOXに次いで2車種目となるフルモデルチェンジが発表された。LPLはN-VANのLPLも担当した古舘茂に交代。全高は初代モデルより20mm高くなった[注 2]。Customはアンテナがシャークフィンタイプに変更されたことでさらに30mm高くなり、1,700mmを超える[注 3]
初代 JH1/2型(2013年 - 2019年)

ホンダ・N-WGN(初代)
JH1/2型
G
(2016年6月 - 2019年8月)
G
(2013年11月 - 2016年6月)
Custom Gターボパッケージ
(2013年11月 - 2016年6月)
概要
販売期間2013年11月22日 - 2019年8月8日
(発表:2013年11月20日
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式前輪駆動(FF車)
四輪駆動(4WD車)
パワートレイン
エンジンS07A型:
658cc 直列3気筒DOHC
S07A型:
658cc 直列3気筒DOHCターボ
最高出力43kW (58PS)/7,300rpm
(NA車)
47kW (64PS)/6,000rpm
(ターボ車)
最大トルク65N・m (6.6kgf・m)/
4,700rpm(NA車)
104N・m (10.6kgf・m)/
2,600rpm(ターボ車)
変速機無段変速オートマチック
CVT[注 4]
サスペンション
マクファーソン式
車軸式(FF車)
ド・ディオン式(4WD車)
車両寸法
ホイールベース2,520mm
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,655mm(FF車)
1,675mm(4WD車)
車両重量820-920kg
(2013年11月-2015年4月)
830-920kg
(2015年4月-2019年7月)
その他
ブレーキ前:油圧式ディスク(NA車)
前:油圧式ベンチレーテッドディスク(ターボ車)
後:油圧式リーディング・トレーリング
LPL(開発責任者)人見康平
系譜
先代ホンダ・ライフ(5代目)
テンプレートを表示

メカニズム

パワープラントはS07A型エンジンとCVTを搭載する。なお、エンジン型式そのものはN-BOX/N-ONEと同様だが、ホンダの軽自動車では初となるツインインジェクションシステム金属ナトリウム封入中空排気バルブを新たに採用。自然吸気(NA)車は高圧縮比[注 5]されたが、ナトリウム封入バルブの採用により排気バルブ近辺の温度を下げることでノッキングの発生を抑え、高出力・高トルク性能を保持したまま低燃費化を実現し、NA車及びターボ・FF車は「平成27年度燃費基準+20%」を、ターボ・4WD車は「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成している。

CVTも従来より軽量化・高効率化を進めており、アイドリングストップ時に油圧を保持する電動油圧ポンプはより軽量な機械式の蓄圧タイプに変更された。アイドリングストップの上限作動速度も減速時10km/h以下まで引き上げられた。

安全性能においても、N-BOX/N-ONE同様に急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させることで後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナル、車両挙動安定化制御システム(VSA)坂道発進時の後退を抑制するヒルスタートアシスト機能(HSA)を全タイプ標準装備するほか、約30km/h以下の前方車両との衝突の回避・被害軽減をサポートするシティブレーキアクティブシステム(CBAS)とサイドカーテンエアバッグシステム・前席用i-サイドエアバッグシステムをセットにした「あんしんパッケージ」がタイプ別に設定(標準装備、またはオプション設定)されている。
年表
2013年9月26日
Nシリーズ第4弾となる車種の名称を「N-WGN」とすることを発表
[1]。同時に、シルエット画像をホームページで先行公開した。
2013年10月21日
「N-WGN」のエクステリア・インテリアのデザインとバリエーション(タイプ・ボディカラー)をホームページで先行公開[2]。同年11月20日に第43回東京モーターショー2013で発表し、11月22日に発売することを公表。
2013年11月20日
「N-WGN」を発表[3]。(11月22日発売)N-BOX同様、ノーマルタイプの「N-WGN」とドレスアップモデルの「N-WGN Custom(エヌ ワゴン カスタム)」の2本立てで、それぞれに標準グレードの「G」を基本に、シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム、サイドカーテンエアバッグシステムの3点をひとまとめにした「あんしんパッケージ」、マルチリフレクタータイプ ディスチャージヘッドライト、後席シートベルト閉め忘れ警告灯、運転席ハイトアジャスター(ラチェット式)、ハーフシェイド・フロントウィンドウを装備し、安全性能や快適性能を高めた「G・Aパッケージ」、14インチアルミホイール、フロントベンチレーテッドディスクブレーキ、フロントスタビライザーを装備したターボ車の「G・ターボパッケージ」の3タイプが用意される。なお、「N-WGN Custom」では、14インチアルミホイールが「G」、「G・Aパッケージ」にも装備されるほか、「G・Aパッケージ」及び「G・ターボパッケージ」においてプラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー、クルーズコントロール、ピアノブラック調センターパネル&メーターパネル、クオリティインテリア、IRカット<遮熱>/UVカット機能付フロントウインドウガラス、IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラスを追加、「G・ターボパッケージ」にはパドルシフトも備わる。ボディカラーは「N-WGN」、「N-WGN カスタム」」ともに全7色。両タイプ共通色として「プレミアムホワイト・パール(有料色)」、「カトラリーシルバー・メタリック」(新色)、「スマートブラック」(新色)を設定。それぞれの専用色として「N-WGN」には「クッキークリーム」(新色)、「プレミアムディープモカ・パール(有料色)」、「チェリーシェルピンク・メタリック」、「プレミアムブルームーン・パール(有料色)」を、また「N-WGN カスタム」には「ポリッシュドメタル・メタリック」、「ホライゾンターコイズ・パール」、「プレミアムフレイムオレンジ・メタリック(有料色)」(新色)、「プレミアムゴールドパープル・パール(有料色)」を設定した。
2014年5月9日
平成25年度自動車アセスメント(JNCAP)において最高評価となる「新・安全性能総合評価 ファイブスター賞」を軽自動車として初めて[注 6]受賞し、併せて「軽自動車部門 JNCAP大賞」も受賞したことを発表[4]
2014年5月15日
特別仕様車「コンフォートパッケージ」を設定[5]。(5月16日発売)「G」をベースに、「G・Aパッケージ」の装備内容に加え、専用インテリア、ピアノブラック調センターパネル&メーターパネル、IRカット<遮熱>/UVカット機能付フロントウインドウガラス、IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラス、シートヒーター(運転席/助手席)、プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー、専用カラードスマートキー2個を特別装備とした。ボディカラーは、「プレミアムホワイト・パール(有料色)」、「カトラリーシルバー・メタリック」、「スマートブラック」、「チェリーシェルピンク・メタリック」、「プレミアムブルームーン・パール(有料色)」に専用ボディカラーとして「プレミアムディープロッソ・パール(有料色)」を加えた全6色を設定。
2014年10月13日
2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー スモールモビリティ部門賞を受賞[6]
2015年4月16日
一部改良[7]。(4月17日発売)NA車においてインジェクター噴霧の最適化やCVTサーモバルブの追加により燃費を向上。これにより、NA・FF車は「平成32年度燃費基準+20%」、NA・4WD車は「平成32年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:104 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef