ホンダ・シビックタイプR
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シビック タイプR(CIVIC TYPE-R)は、本田技研工業が生産・販売するスポーツカーである。NSXタイプRインテグラタイプRに続く「タイプR」シリーズの第3弾として登場した。6代目以降のシビックをベースに、エンジンサスペンションチューニングした車種である。

世代によってボディタイプが異なり、これまでに2ボックスの3ドア/5ドアハッチバック型、3ボックス(ノッチバック)の4ドアセダン型、ファストバックカムテールクーペスタイルの5ドアハッチバック型が発売されている。
初代 EK9型(1997 - 2001年)

ホンダ・シビックタイプR(初代)
EK9型
前期型
後期型 フロント
後期型 リア
概要
製造国 日本
販売期間1997年8月 - 2001年12月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ3ドアハッチバック
駆動方式前輪駆動
パワートレイン
エンジンホンダ・B16B型:
1,595cc 直列4気筒 DOHC VTEC
最高出力185PS/8,200rpm
最大トルク16.3kgf・m/7,500rpm
変速機5速MT
サス前前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン式
サス後前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース2,620mm
全長4,180mm
全幅1,695mm
全高1,360mm
車両重量1,040-1,090kg
その他
ブレーキ前:油圧式ベンチレーテッドディスク
後:油圧式ディスク
ベース車ホンダ・シビック
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1997年8月22日、6代目シビックのマイナーチェンジ時に「タイプR」が追加された[1]

最高出力185PS/8,200rpmを発生するB16B型エンジンを搭載し、5速MTが組み合わせられる。他の「タイプR」と同様に軽量化が重視され、エアロパーツレカロバケットシートモモステアリング(SRSエアバッグ付き)、チタン製のシフトノブ、専用車体色のチャンピオンシップホワイト等が装備された。生産工場は鈴鹿製作所。フィーリングチェックなどは土屋圭市が担当した。

1998年9月3日、他のシビックシリーズとともにマイナーチェンジを実施[2]し(9月4日発売)、エクステリア(ヘッドライト、フロントバンパー、フロントフェンダー、テールランプなど)やオーディオ周りのデザイン(1DINサイズから2DINサイズへの拡大)変更のほか、エアコンパネルも一新された。

1999年12月16日、「タイプR・X」を追加設定[3]CDプレーヤー付AM/FM電子チューナー+4スピーカー(フロント:2、リア:2)、ボディ同色電動格納式ドアミラー、パワーウィンドウ、マニュアルエアコンディショナー、キーレスエントリーシステム、アルミパッドスポーツペダル、専用色カーボン調パネルを追加し、装備の充実が図られている。

2000年にシビックは7代目に移行するが、本モデルは継続生産される。

2001年11月[4]に生産を終了し、同年12月には2代目と入れ替わる形で販売終了。

後期型 内装

B16B型エンジン

2代目 EP3型(2001 - 2005年)

ホンダ・シビックタイプR(2代目)
EP3型
前期型 フロント
前期型 リア
概要
製造国 イギリス
販売期間2001年12月 - 2005年8月[5]
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ3ドアハッチバック
駆動方式前輪駆動
パワートレイン
エンジンK20A型:
1,998cc 直列4気筒 DOHC i-VTEC
最高出力220PS/8,000rpm
最大トルク21.0kgf・m/7,000rpm
変速機6速MT
サス前前:マクファーソンストラット
後:ダブルウィッシュボーン式
サス後前:マクファーソンストラット
後:ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース2,570 mm
全長4,135 mm
全幅1,695 mm
全高1,430 mm
車両重量1,190 kg(エアコンレス仕様[6])/1.210 kg
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7代目シビックのフルモデルチェンジから1年後の2001年(平成13年)9月4日、同年11月からの発売予定を発表[6]。同年12月6日、日本での販売が開始された[7] 。計画販売台数は300台/月。

開発コンセプトはDangan(弾丸)Hot Hatch。「ニュー・ブリットフォルム」、「エキサイティング・パフォーマンス」、「セイフティー&エコロジー」をテーマに開発された[8]イギリスの現地法人「ホンダ・オブ・ザ・UK・マニュファクチャリング(HUM)」のスウィンドン工場で生産される[6][9]3ドアハッチバックをベースとしているため、そこから日本に輸出されるため輸入車扱いとなっていた。

搭載されるエンジンは、K20A型をベースとしてシビックタイプR向けに開発した「R-spec」で、スペックは最高出力215 PS/8,000 rpm、最大トルク20.6 kgf・m/7,000 rpm。6速MTのシフトレバーはこれまでのフロア配置ではなく、標準車と共通のインパネ配置となっている[6]

販売ディーラーは通常のシビックと同様のプリモ店で、日本仕様では標準仕様と「Cパッケージ」の2グレードが用意された。「Cパッケージ」は標準仕様に加えてオートエアコンやパワーウインドウなどの快適装備が装着され、先代EK9型における「タイプR・X」と同様の位置付けとなる。このほか、モータースポーツ用ベース車としてエアコンレス仕様も設定される。


2004年(平成16年)1月22日マイナーチェンジを実施し、平成17年排出ガス規制への適合や、一部装備とカラーリング設定の変更が行われた[10]

この時期の日本では3ドアハッチバック車の人気は低く、2代目シビックから続いたワンメイクレースも車種がインテグラに変更されたこともあり、あまり注目されなかった。そのため販売台数も4,735台に留まり、特にマイナーチェンジ後の後期型に至っては1,000台弱と、後に限定販売されたFN2型よりも少ない台数である。

2005年(平成17年)9月22日に行われた8代目シビックへのフルモデルチェンジを前にして、同年8月に販売を終了した[11]

後期型フロント

後期型リア

エンジンルーム

3代目(日本仕様) FD2型(2007 - 2010年)

ホンダ・シビックタイプR
(3代目 日本仕様)
FD2型
フロント
リア
概要
製造国 日本
販売期間2007年3月 - 2010年9月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ4ドアセダン
駆動方式前輪駆動
パワートレイン
エンジンK20A型:
1,998cc 直列4気筒 DOHC i-VTEC
最高出力225PS/8,000rpm
最大トルク21.9kgf・m/6,100rpm
変速機6速MT
サス前前:マクファーソンストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
サス後前:マクファーソンストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース2,700mm
全長4,540mm
全幅1,770mm
全高1,430mm
車両重量1,280kg
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2006年10月に公式サイトが立ち上げられ、同年のF1日本GPが開催された鈴鹿サーキットにプロトタイプが展示されるなど、発売前からプロモーション活動が展開された。2007年3月29日に発売され、シビックタイプRとしては2年ぶりの登場となったほか、インテグラ4ドアタイプRの生産終了以来、6年ぶりの4ドアタイプRとなった。先代まではベースモデルに合わせて全幅1,695mmの小型自動車(5ナンバー)であったが、この代からボディが全幅1,700mmを超えるため普通自動車(3ナンバー)となる。

先代と同じくK20A型エンジンを搭載するが、エンジンブロックは剛性面でより有利なCL7型アコードユーロRと共通化された[12]。その上でバランサーシャフトを撤去したほか、パワーステアリングを電動式から油圧式に変更し、空いたスペースをエキゾーストマニホールドに回すことで圧縮比を11.5まで向上[12]。最高出力はインテグラタイプR(DC5)やアコードユーロR(CL7)の220PSに対しの225PS/8,000rpmと5PS向上した。ボディ剛性はインテグラタイプRに対し約50%向上。タイヤには専用コンパウンドで18インチのPOTENZA RE-070を採用し、サスペンションはタイヤが確実に地面を捉えられるよう非常に固いセッティングとされた。さらにトルク感応式LSDやブレンボ製ブレーキキャリパー、ブレーキ冷却ダクトなど、スポーツ走行を意識した装備が組み込まれている。内装ではそれまで採用されていたレカロシートではなく、新たに欧州向けタイプRのシートを基にしたホンダオリジナルのRspecシートが採用された。これにはレカロシートのライセンス料が高額で、その分の費用を他に回したいという事情もあったという[12])。エンジンスタートスイッチは、タイプRでは初のプッシュスタートシステムを採用している。

ボディを4ドアセダンとしたことにより、今までの3ドアハッチバックよりも使いやすさが向上している。これによって世帯持ちユーザーの獲得に成功し、発売後1か月での受注台数が約2,100台となるなど、順調な滑り出しを見せた[13]

2007年9月13日、シビック ワンメイクレースベース車(競技専用特別仕様)を発売。ホンダエキサイティングカップワンメイクレース2008[14]のベース車となる。

2008年東京オートサロンでは、ホンダがモデューロパーツを取り付けた「スポーツモデューロ タイプR」[15]や、M-TECが「MUGEN RR」をさらにチューニングした「MUGEN RR Experimental Spec」[16]などのコンセプトカーを展示した。

2008年9月5日、マイナーチェンジを実施。ボディカラーは「クリスタルブラックパール」、受注生産色「プレミアムホワイトパール」、「プレミアムディープバイオレットパール」の標準色と受注生産2色が追加され、「ビビッドブルーパール」は廃止された。


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