ホンダ・オデッセイ
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この項目では、四輪車のホンダ・オデッセイ日本国内向けについて説明しています。

ATVのホンダ・オデッセイについては「ホンダ・オデッセイ (ATV)」をご覧ください。

世界初の家庭用ゲーム機については「オデッセイ (ゲーム機)」をご覧ください。

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ホンダ・オデッセイ
5代目(左)と3代目(右)
概要
別名いすゞ・オアシス(初代のいすゞ自動車向け)
ホンダ・シャトル(初代の海外向け)
ホンダ・ラグレイト(2代目北米仕様の日本国内向け)
製造国 日本
中国
アメリカ合衆国
販売期間1994年 - 2022年1月(日本)
2001年 - (中国)
ボディ
ボディタイプ5ドアミニバン
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オデッセイ(ODYSSEY、Odyssey、奥徳賽)は、本田技研工業が生産・販売する大型のミニバン乗用車である。
概要

ホンダが提唱した「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第1弾として1994年に発売され、ホンダの基幹車種のひとつに位置付けられている。

当時のホンダは、いすゞ自動車からビッグホーンのOEM供給を受け「ホライゾン」として細々と販売していた程度で、「RVを持っていないのが致命的」と言われるほどセダンおよびクーペ以外の車種展開に出遅れており、業績が低迷していた。

そんな中、厳しいコストの制約からアコードプラットフォームを用いて開発されたオデッセイは、発売まもなく同社の業績を回復させるほどの大ヒットとなり、同時期に販売されていた他社の類似車種とともに低ルーフミニバンブームの火付け役となった。ボディサイズをアコードと同じ生産ラインに流せる限界のサイズとし、当時のワンボックスカーでは常識であった後席スライドドアを採用できなかったことによる感覚や、4輪ダブルウィッシュボーンによる走りの良さが評価され、日本での大ヒットにつながったとされる。ファミリー層のユーザーだけではなく、当時ホンダが生産していたスポーツモデルからの乗り換えユーザーからも人気を得た。

乗用車ベースのミニバンとしてセダンと同等の運動性能を持ち、3代目以降では「低床」「低重心」をキャッチコピーとし、セダンよりも広い室内空間を売りにしている。リアのドアに関しては、初代 - 4代目までは一般的なセダン型乗用車と同様の前ヒンジドアを採用していたが、5代目モデルではエリシオンとの統合によるさらなる低床化と車高アップに伴い、両側スライドドアに変更された。

3列目シートの床下収納機構がシリーズ通しての特徴で、3代目では電動格納式(一部グレードに標準装備またはオプション設定)のものも採用されていた。

1985年にプリモ店ベルノ店クリオ店の3チャンネル体制を成立させて以降の車種では初めて、全販売店で併売されるようになった車種である。
初代 RA1/2/3/4/5型(1994年 - 1999年)

ホンダ・オデッセイ(初代)
RA1/2/3/4/5型
前面(豪州仕様、初期型)
後面(豪州仕様、初期型)
概要
別名欧州 : ホンダ・シャトル(初代)
いすゞ・オアシス
製造国 日本
販売期間1994年10月 - 1999年12月
デザイン岩倉信弥
ボディ
乗車定員6 - 7名
ボディタイプ5ドア ミニバン
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジンF22B型:2.2L 直4 SOHC
F23A型:2.3L 直4 SOHC VTEC
J30A型:3.0L V6 SOHC VTEC
変速機4速AT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン
後ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース2,830mm
全長4,750mm
全幅1,770mm
全高1,645-1,660mm
車両重量1,470-1,610kg
その他
販売終了前月までの新車登録台数の累計43万3028台[1]
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1994年10月20日に発表された(発売は翌10月21日)。

発売当初の月販目標台数は4,000台程度と控え目であったが、当時のミニバンとしては低めの全高や、アコード譲りの4輪ダブルウィッシュボーンによる走行性能、多人数乗り車=ワンボックスカーという世間の常識を覆したことにより予想外の大ヒットとなり、後に生産ラインが増強された[注 1]シフトレバーは、コラムシフトを採用し、前席から後席へのウォークスルーを可能にしていた。

エンジンはF22B型のみの設定で、アコードに設定されていたVTEC仕様は後のマイナーチェンジの際に採用された。トランスミッションは「プロスマテック(TYPE II)」と呼ばれる4速ATが搭載された。増加した車重に対して最終減速比を高めたためエンジン回転数は若干高めであり、以後のモデルに対して燃費が劣る。

初期型モデルでは、ホンダの同排気量クラスの車としては珍しくタコメーターが標準装備されなかったため、発売開始から半年後にはホンダアクセスによる純正アクセサリーとして用意された[注 2]。グレード体系は「B」・「S」・「L」の3グレードで、「B」は7人乗り仕様のみ、「S」と「L」は6人乗り仕様と7人乗り仕様が選べる。

それまで、排気量2L以上の3ナンバー普通自動車クラスの販売台数では、長年の首位を維持していたトヨタ・クラウンを抜き去り、1995年には、12万5,590台の販売台数を記録。1994年には日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞を、1995年にはRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。ヒットを後押ししたのはハード面だけでなく、当時、映画化された『アダムスファミリー』の出演者を総動員した販売戦略としてのソフト面での成功もある。

初代は北米や欧州でも発売されたが(欧州では「シャトル」という名前で販売)、アメリカ人の感覚では「(日本国内では大きいとされる3ナンバー車で、2.2Lエンジンが搭載されていても)小さい、狭い、非力」と判断され、よりパワフルなV6エンジン搭載モデルの登場を挟んで、ラグレイトが北米仕様の2代目オデッセイとなり、独自の進化を遂げている。また、欧州市場ではディーゼルエンジン車とマニュアルトランスミッション車の設定が無かったことが災いし、販売は振るわなかった。


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