ホワッツマイケル
What's Michael?
ジャンルコメディ
漫画
作者小林まこと
出版社講談社
掲載誌モーニング
イブニング
レーベルモーニングKC
発表期間1984年 - 1989年、2001年
巻数全9巻
OVA:ホワッツマイケル?
監督長尾粛、古川順康
キャラクターデザイン的場敦、島崎克実
音楽ライオン・メリー
小林まこと
森川欣信
アニメーション制作キティ・フィルム
製作キティ・フィルム、講談社
発表期間1985年11月25日 - 1988年7月25日
収録時間60分(1巻)、50分(2巻)
アニメ
監督樋口雅一(チーフディレクター)
キャラクターデザイン椛島義夫
音楽馬飼野康二、加藤みちあき
アニメーション制作ディック→K.K.C&D
『What's Michael?』(ホワッツ マイケル?)は、小林まことによる日本の漫画。また、それを原作としたOVA、テレビアニメ、テレビドラマ。
『モーニング』(講談社)にて1984年から1989年にかけて連載され、単行本は8巻まで刊行された。この作品の連載時期は『柔道部物語』と重なっており、作者の多忙などから、特に連載末期には休載が多くなっていた。
2001年、同社の『イブニング』創刊号で『What's Michael? 9巻め』として連載を再開した。最初から短期連載を予告しており、2003年に9巻が出された。9巻については全話がオールカラーである。 踊る猫・マイケルを主人公にした読切作品集。先に連載されていた『マンガの描き方』に登場するマイケルに人気が出たため、編集長の要請でマイケルの話を独立させたのが本作である[1]。 第1話でいきなりマイケルがマンションの高層階から転落死するのは、もともと『マンガの描き方』の1エピソードのつもりで執筆されており全体的な設定が考慮されていなかったためである[2]。 内容は大林家(アニメでは小林家)や今林家が飼うマイケルを描くものが多いが、同じ登場人物が別の設定で登場する短編ストーリーも多い。回ごとに設定がまったく異なっており、マイケルの飼い主も設定ごとに異なっている。 また、マイケルも常に飼い猫とは限らず、野良猫であったり、一切人間キャラクターが登場せず、マイケルら猫・犬が会社員だったり麻雀を打つ、野球をするなど擬人化されたストーリーも多い。『猫本』収録のインタビューによると、「マイケルを主人公にしたコントを週1本作っているようなもの。そのため、張り込みなどのコントの定番の設定が時々出てくる」とのこと。 猫の生態をギャグにしたことと、マイケルのキャラクター性が女性からの人気を呼び、小林にとっては『1・2の三四郎』に次ぐヒット作となった。マイケルはNECのCDプレーヤーやJTBの旅行券積み立て「たびたび」などのイメージキャラクターに起用され、テレビCMにも登場した。なお出版社が同じ講談社だからか本編に柔道部物語の三五十五と実家の寿司屋が出てくるエピソードがあり回によっては柔道までする。 なお、マイケルという名前は、当時プロモーションビデオ『スリラー』が流行していたマイケル・ジャクソンから取られた[3]。 1986年(昭和61年)度、第10回講談社漫画賞一般部門受賞。
概要
登場キャラクター
マイケル
本作の主人公。トラ猫のオス。マイケルの設定は各ストーリー毎に飼い主や家族構成が異なっており、野良猫の場合もある。性格は基本的に真面目で善良、運は結構悪い。三匹の猫での通称は「うにゃうにゃ」。「9巻め」では老猫。ポッポやミニケルなどの妻子持ちは基本的に大林家のマイケルである。どの設定でもほとんどは踊る猫として登場し、主に何かを失敗した際に誤魔化すように踊る。
大林家
大林さん
マイケルの飼い主。サラリーマン。マイケルの飼い主としては最も登場回数が多い。当初マンション住まいだったが後にマイホームを手にする。原作では作者との関連はないもの、アニメ版では漫画家という設定になっており、名前も小林に変更されるなど作者の分身的扱いとなっている。「9巻め」ではすっかり頭が禿げ上がっていた。
大林さんの妻
寝起きがとても悪く、猫達と子供に毎日起こされている。強気で明るい性格で、普段はマイケル達を可愛がっているが、気分次第で八つ当たりすることもある。「9巻め」では太っている。
たまみ
夫妻の娘。連載中に誕生し、8巻にはある程度言葉が話せるまでに成長した。大林さんの妻にマイケルが怒られる要因を作ることが多い。泣く前の渋い顔と泣き声の凄まじさが、猫達を驚かせる。「9巻め」ではガングロの高校生になっている。
ポッポ
マイケルの妻。発情期を迎えたマイケルのために買ってきた白いメス猫。しかし、大林家に来た時はまだ仔猫だったため、マイケルは8カ月も我慢せざるを得なかった。やがて何十匹も仔猫を産み夫妻を困らせる(これら産まれてきた仔猫達はミニケルを残して他の家庭に里子として引き取られることになる)。