ホワイトアウト_(小説)
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ホワイトアウト
著者真保裕一
発行日1995年9月
発行元新潮社
ジャンルサスペンス
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数360
公式サイト ⇒www.shinchosha.co.jp
コードISBN 978-4106027413
ISBN 978-4-10-127021-0文庫

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『ホワイトアウト』は、真保裕一サスペンス小説。日本最大のダムを占拠したテロリストから、人質を救うべく立ち上がったダム職員の活躍を描く。

タイトルの「ホワイトアウト」とは、激しい吹雪により視界が奪われ、雪煙によって数メートル先さえ見えなくなり、自分の位置が全く分からなくなってしまう状態のことをいう。

1995年新潮社のレーベルである"新潮ミステリー倶楽部"の収録作として、書下ろしで刊行された。1996年に、第17回吉川英治文学新人賞を受賞。このミステリーがすごい!で国内部門1位に選ばれ、120万部を超えるベストセラーとなった。1998年9月1日には新潮文庫版が刊行された。

2000年織田裕二主演で映画化され、また、漫画化もされた。
あらすじ
プロローグ
日本最大の貯水量を誇る
新潟県奥遠和ダム。11月のある日、ダム運転員の富樫輝男は、遭難者救助のために猛吹雪のなかを出発する。しかし、ホワイトアウト現象に見舞われて救助要請が大幅に遅れてしまったことから、遭難者と共に残っていた同僚で親友でもある吉岡和志を亡くしてしまう。同じ年の12月、以前東日本電力で働いていた小柴拓也は、御殿場の火薬工場の警備員の様子を伺いながら、5年前の夏のことを回想していた。5年前の夏に起こった無差別テロで妻子を亡くした彼は、事件後のテロリスト裁判で、死刑になった犯人がいなかったことに不満を抱いていた。そこで、テロ組織の構成員に偽装志願・内部潜入した上で、ダム襲撃の計画を持ち込み、組織内部から根絶やしにすることを目論む[注 1]。小柴はその後、同工場警備員を襲い、工場侵入・火薬強奪の手助けをすることでテロ組織の一員となる。翌年1月、テロ組織のメンバーたちは、AKライフルとナガンピストルを手に入れるため、羅臼沖で密漁船に乗り込んでいた。
テロリスト襲撃
2月、吉岡の婚約者であった平川千晶が、奥遠和ダムに訪れる。突然の死により、仕事にも集中できないことが続いたこともあり、亡くなったフィアンセがどのような仕事をしていたのか関心があったのだ。だが、迎えの職員はテロリストによって射殺され、千晶は人質の一人になってしまい、ダムに続く唯一のトンネルは爆破されてしまう。時を同じくして、テロリスト集団「赤い月」がダムを占拠した。警察を通して、テログループは政府に50億円を要求、タイムリミットは24時間。拒否すれば人質を殺害し、ダムを破壊すると通告。もし、ダムが破壊された場合には、20万世帯が一瞬にして水没して多数の死傷者が出るなど、未曾有の被害になることが予想された[注 2]。唯一の道は閉ざされ、吹雪のため自衛隊のヘリでさえ飛ばすことは出来ず、ダム爆破の脅しと人質の存在もあって、奥遠和ダムは『鉄壁の要塞』と化してしまう。
富樫による反撃
偶然テロリストから逃げおおせた富樫は、人質となっているダムの職員、そして人質にされた平川千晶を救出すべく、単身で行動を開始する。武装も武器の知識も全く無い中で、知り尽くしているダムの知識を武器にして単身テロリストに戦いを挑んでいき、テロリストから奪ったアサルトライフルで襲いかかってくる敵を一人ずつ返り討ちにしていく。しぶとく抵抗してくる富樫を排除すべく、テロリストたちはダムを放水して、放水路を移動中の富樫を水流で押し流してしまう。下流まで流されながらも生き残った富樫は、ビニール袋に入れていた書類を使って焚火をして身体を温める。その後、凍えながらも5キロ先の近隣のダムまで辿り着き、警察に連絡をしてテロリストたちの人数などを報告した富樫は、警察の制止を振り切り、人質を救うために再びダムへと戻っていく。
敵の仲間割れ
やがて、テロリストのリーダーである宇津木が、他のテロリストたちを欺いて、50億円を独占して逃亡しようとしていることが判明する。ダム内にいるテロリストたちには「収監されている同志の釈放」を警察に要求しているように見せかけていたが、それは中継基地にいる仲間と会話しているに過ぎなかった。実際には、中継基地の仲間に警察との交渉をさせて、政府に対して50億円だけを要求していたのだ[注 3]。「仲間の解放」を警察に要求しておらず、宇津木によって騙されていたことを知ったテロリスト達は、疑心暗鬼に捕らわれて仲間割れになって銃撃戦となる。敵のアサルトライフルを奪った千晶は、先ほど教えてもらった銃の安全装置を解除してテロリストの一人を射殺する。テロリストたちに復讐するために「赤い月」に潜入していた笠原(小柴拓也)は、宇津木の策略を見抜いて千晶と共に宇津木を追うものの、宇津木は笠原の正体を知っており、あえなく返り討ちにあってしまう。
最終決戦
亡き親友のフィアンセである千晶を助け出すため、富樫はスノーモービルで宇津木を追跡するが、ヘリによる銃撃を受ける。富樫はスノーモービルを撃って雪崩を誘発させて、犯人たちの乗るヘリを墜落させる。撃墜させたテロリストの顔を確認した富樫は、彼らが『3ヶ月前のホワイトアウト時の遭難者』だったことを知る。ダム周辺の下見に来たテロリストたちを救助したために、無二の親友を亡くしてしまったことに富樫は激しく動揺する。感傷に浸っている中、再び襲い掛かってきた宇津木を、ヘリの回転翼に押し付けて撃退した富樫は、宇津木の持っていたリモコンを操作してダムの爆破を阻止する。だが、千晶の所に戻る際に、再びホワイトアウトに遭遇する。
エピローグ
警察のヘリが到着する中、富樫は意識を失っていた千晶を抱きながら歩き続けていた。疲労困憊で記憶の混濁した富樫は、「吉岡を頼む。早く救助隊を! 吉岡が、二人の遭難者と待っているんだ!」と警察に告げる。……3ヶ月遅れて、ようやく富樫は間に合ったのだ。
登場人物奥遠和ダムのモデルとなった、福島県の「奥只見ダム」。
主要人物
富樫輝男
演 -
織田裕二奥遠和ダム作業員。山登りが趣味であり、自分でも山からは離れられない山男であることを認めている。事件前年11月、山に来ていた遭難者(実はテロリストのメンバー)を助けるために、同僚の吉岡和志と救助に出かけたが、猛烈な吹雪によりホワイトアウトが発生。それにより、遭難者を助けた吉岡が死亡し、彼が生き残った。翌年、奥遠和ダムにテロリストが立てこもり、運よくテロリストの銃撃から逃れられた事から、吉岡の婚約者である平川千晶らを助けるために、たった一人でテロリストに挑むことになる。漫画版ではある程度AKを使いこなしているような描写がされたが、映画版では演じた織田の意向から、銃の扱いは素人である描写がされている。
平川千晶
演 - 松嶋菜々子東京で仕事をしている、吉岡和志の婚約者。彼がどのような仕事をしていたのかに対する関心から、奥遠和を訪れるが、そこで人質になり給仕係としてこき使われてしまう。テロリストのメンバーの一人である、笠原についてはその異質性を見抜いていた。また、映画では終始富樫のことを「吉岡を見殺しにした」として憎んでおり、作中では健二を通して手に入れた貴嶋のAKで桑名を射殺するシーンが追加されている。
吉岡和志
演 - 石黒賢富樫の同僚で千晶の婚約者。


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