ホブスンの婿選び
Hobson's Choice
監督デヴィッド・リーン
脚本原作
ハロルド・ブリグハウス
『ホブスンの婿選び』(ホブスンのむこえらび、原題: Hobson's Choice)は、デヴィッド・リーン監督・脚本・製作による1954年のイギリスの映画である。ハロルド・ブリッグハウス(英語版)による同名の戯曲(日本でも『ホブソン(ホブスン)の婿選び』として上演されることがある)を原作としている。
第4回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。 原題の Hobson's Choice(ホブスンの選択)とは、「どうしようもない選択」という意味の慣用句である。トマス・ホブスン ホブスン靴店はマンチェスターにほど近いサルフォードの町にある。3人の娘を抱えたやもめのホブスンは、暇さえあればムーンレイカー亭で酒を飲んだくれる。長女マギーは店の経営をしているうちに、婚期をすぎていた。次女アリスにはアルバートという弁護士、三女ヴィッキーには禁酒運動の急先峰の息子フレディという恋人がいる。ホブスンが(当時の習慣で)持参金の500ポンドを出しそうもないので、結婚はおぼつかなかった。 マギーは、有能な職人ウィリーと結婚すると言い出す。断固反対するホブスンを無視して、2人はオールドフィールド通りにモソップ靴店を開業する。ホブスンの店はたちまち左前になる。やけ酒がつのり、マギーたちの結婚式の前の晩、泥酔して禁酒運動の総本山ビーンストック商会の穀物倉で寝込んでしまうホブスン。フレディから知らされたマギーは、フレディを原告に仕立て、父親を家宅侵入罪ならびに損傷罪で告訴すると威す。そして、アルバート弁護士と原告と父親の間で示談にすませる芝居を打って、アリスとヴィッキーの持参金をせしめてしまう。 1年後、モソップ靴店の大繁昌にひきかえ、ホブスンの店は破産寸前である。一人ぼっちでアル中になり、ホブスンはマギーとウィリーに帰って来るよう懇願する。ウィリーはこれ幸いと店をモソップ・ホブスンとして共同経営することに成功、頑固親父もどうすることもできなかった。
題名について
ストーリー
キャスト
チャールズ・ロートン - ヘンリー・ホレイショ・ホブスン(吹替:藤岡琢也)
ジョン・ミルズ - ウィリー・モソップ
ブレンダ・デ・バンジー
ダフネ・アンダーソン(英語版) - アリス・ホブスン
プルネラ・スケイルズ(英語版) - ヴィッキー・ホブスン
リチャード・ワティス(英語版) - アルバート・プロッサー
デレク・ブロムフィールド(英語版) - フレディ・ビーンストック
ヘレン・ヘイ(英語版) - ヘップワース夫人
ジャック・ハワース(英語版) - トビー・ワドロー
ジョゼフ・トメルティー(英語版) - ジム・ヒーラー
ジュリアン・ミッチェル(英語版) - サム・ミンズ
ギブ・マクラフリン(英語版) - タッズベリー
フィリップ・ステイントン(英語版) - デントン
ジョン・ローリー(英語版) - マクファーレン先生
ドロシー・ゴードン(英語版) - エイダ・フィギンズ
受賞・ノミネート作品賞ノミネート
英国作品賞受賞
英国男優賞ジョン・ミルズノミネート
英国女優賞ブレンダ・デ・バンジーノミネート
脚本賞デヴィッド・リーン
ノーマン・スペンサー
ウィンヤード・ブラウンノミネート
出典^ “ ⇒Berlinale Archive Annual Archives 1954 Prize Winners” (英語). ベルリン国際映画祭. 2011年3月4日閲覧。
外部リンク
ホブスンの婿選び - allcinema
⇒ホブスンの婿選び - KINENOTE
Hobson's Choice - オールムービー(英語)
Hobson's Choice - IMDb(英語)
表
話
編
歴
デヴィッド・リーン監督作品
1940年代
軍旗の下に (1942)
幸福なる種族 (1944)
陽気な幽霊 (1945)
逢びき (1945)
大いなる遺産 (1946)
オリヴァ・ツイスト (1948)
情熱の友 (1949)
1950年代
マデリーン 愛の旅路 (1950)
超音ジェット機 (1952)
ホブスンの婿選び (1954)
旅情 (1955)
戦場にかける橋 (1957)