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出典検索?: "ホビーパソコン"
ホビーパソコン(Hobby Personal Computer)とは趣味や嗜好、娯楽などのために供されるパーソナルコンピューター(パソコン)の総称である。
英語圏には、Apple IIなどを代表とするhome computer(en:Home computer)という語およびカテゴリがあるが、日本で巷間で言われる「ホビーパソコン」と必ずしも一致するわけではない(また日本では輸入品としてApple IIなどは高かったという事情により、同機の位置付けも少し違うという面もある)。 ホビーパソコンは、個人が家庭などで趣味や嗜好、娯楽のために利用していたパーソナルコンピューター製品である。事務処理などといった実用面よりも、娯楽性や玩具として弄り回されることを前提としており、その多くでは当時のコンピュータ製品の中でも、取り分け安く低性能な部類(廉価版)に含まれる。これらの所有者はその趣味性にも拠り、限られたリソース(ハードウェアの能力・資源)の中で如何に楽しむかを模索した。当時家庭向けのコンピュータは、実用性や利便性はともかくとして、さまざまな未来的可能性を感じさせる、目新しい玩具として販売され利用されていった。 今日のパソコンでも、テレビ受信機の機能が標準で搭載されたり、高性能な音声出力機能により楽器としてデスクトップミュージック(DTM)等に利用されたりする物などが、これらに分類されると推測される。しかしこれらは既存の汎用のパソコンに必要なオプションハードウェアを搭載したり必要なソフトウェアをインストールすれば、たいていのパソコンで同様の機能が追加できることから、相互の差は余り明確ではない。 古くは、BASICなどの高級言語でコンピュータプログラミングを行い、雑誌上などのプログラムの腕を競い合う場も多かったことから、「趣味のプログラミング」を行う環境にも利用されていた。これら趣味のプログラマーの中には、後に商業プログラマーとなった人も少なくはないとみられる。 販売ルートとして当初は、ワンボードマイコンの延長としても扱われたことから、電子部品などを扱っていた無線機販売店のほか、電器店や家電量販店の走りともなったディスカウントショップやホームセンターなどで主に扱われた。次第に「一般向けのパソコン」という地位を築き始めると、いわゆる「パソコンショップ」などの専門店も出るようになった。ただ専門店化では、最初は無線機販売店などが店舗を分ける形も多かったため、現在でも秋葉原界隈のパソコン専門店には屋号に「無線(ムセン)」とつく所も見られる。 日本国外では、ホームコンピュータが一般家庭向けに販売されるようになったのは、マイクロプロセッサの大量生産が可能になったことが背景にある。名前の通り家庭でのホビー向けである。これはまた、それまでのマイクロコンピュータと呼ばれていたはんだ付けをして組み立てる必要のある基板むき出しのコンピュータと区別する意味もあった。
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