ホタル
監督降旗康男
脚本竹山洋
降旗康男
出演者高倉健
田中裕子
音楽国吉良一
撮影木村大作
編集西東清明
製作会社（「ホタル」製作委員会）
東映
テレビ朝日
住友商事
角川書店
東北新社
日本出版販売
TOKYO FM
朝日新聞社
高倉プロモーション
配給東映
公開 2001年5月26日
2002年1月18日
2002年12月4日
上映時間114分
製作国 日本
言語日本語
興行収入23.3億円[1]
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『ホタル』は、2001年公開の降旗康男監督、高倉健主演の日本映画。東映創立50周年記念作品。

第25回日本アカデミー賞で13部門ノミネート。高倉も主演男優賞にノミネートされたが、「後輩の俳優に道を譲りたい」として辞退した。
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キャスト

山岡秀治：高倉健

山岡知子：田中裕子

藤枝真実：水橋貴己

山本富子：奈良岡朋子

藤枝洋二：井川比佐志

金山文隆（キム・ソンジェ、???）：小澤征悦

緒形成文：小林稔侍

竹本：夏八木勲

鉄男：原田龍二

山崎：石橋蓮司

中嶋：中井貴一

戦時中の山岡秀治：高杉瑞穂

戦時中の藤枝洋二：今井淑未

戦時中の知子：笛木夕子

大塚久子：小林綾子

鈴木：田中哲司

藤枝真一：伊藤洋三郎

司会者：小林滋央

ガイド：永倉大輔

中年の女性：好井ひとみ

北川：町田政則

山岡の母：姿晴香

スタッフ

監督：降旗康男

脚本：竹山洋、降旗康男

音楽：国吉良一

撮影：木村大作

録音：本田孜

照明：渡辺三雄

美術：福澤勝広

編集：西東清明

助監督：佐々部清、高橋浩、細川光信、木川学

記録：石山久美子

別班撮影：佐々木原保志

音響効果：東洋音響（佐々木英世、西村洋一）

軍事指導：田中市郎衛門、飯田幸八郎、市川恭司

CG：日本映像クリエイティブ

脚本協力：加藤阿礼

制作管理：生田篤

現像：東映化学

撮影協力：鹿児島県、鹿児島市、垂水市、知覧町、桜島町、山川町、日本エアシステム、知覧特攻平和会館、城山観光ホテル、薩摩酒造、フラワーパークかごしま、安東市河回村、河回別神クッ仮面劇保存会、大韓航空　ほか

製作者：高岩淡

製作委員：広瀬道貞（テレビ朝日）、田村雄二（住友商事）、阿部忠道（角川書店）、植村伴次郎（東北新社）、菅徹夫（日本出版販売）、後藤亘（エフエム東京）、箱島信一（朝日新聞）、日高康（高倉プロモーション）、佐藤雅夫（東映）

企画：坂上順、早河洋、竹岡哲朗

プロデュース：石川通生、浅附明子、野村敏哉、上松道夫、木村純一、李延柱

製作：「ホタル」製作委員会 （東映、テレビ朝日、住友商事、角川書店、東北新社、日本出版販売、TOKYO FM、朝日新聞社、高倉プロモーション）

受賞

2001年度 第44回ブルーリボン賞助演女優賞（奈良岡朋子）

エピソード

主演の高倉健は、日本海軍がロンジンを使っていたことを聞き、ベルトが紺色の銀のロンジンの腕時計を映画の撮影中に腕にはめてた。その高倉が演じた山岡秀治のモデルであった元特攻隊員・浜園重義に、映画のモデルとなったお礼にと、腕時計を浜園にプレゼントした。そのお礼のお返しを考えた浜園から、中南部太平洋で数々の空戦にも肌身離さず持っていた海軍時代の懐中時計を贈られたが、こんな大事なものは受け取れないと、逆に壊れて動かなかったこの時計をロンジンに修理依頼し、日本支社→アメリカ支社→スイス本社と経て無事に動くようになった。この懐中時計は高倉から再び浜園に送られ、『自分も耳に当てて時を刻む音を聞いてみました。自分のことのようにうれしい』と書かれた高倉からの手紙も添えられいた。浜園は大粒の涙をポロポロ流しながら懐中時計のネジを回すと共に秒針が動き始め、56年振りに戦友たちと再会するかのように、懐中時計を手に取り何度も何度もなでたという[2]。
興行成績

公開当時、東映映画営業部門担当常務取締役だった岡田裕介は「"東映創立50周年記念作品"と冠を付けた本作、『RED SHADOW 赤影』『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』『千年の恋 ひかる源氏物語』の4本のうち、コケたのは仮面ライダーだけで、後の3本はヒットしました。3勝1敗です」などと述べている[3]。
批判

八木秀次によると、セリフや描き方に関する違和感を雑誌に書いたところ（「反戦映画に仕立てられたホタル」『諸君!』2001年9月号）、その一年後、それを読んだという朝日新聞社の幹部が「そろそろ話しても良い頃だと思う」と以下の趣旨の手紙を寄越したという[4]。