ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE) とは、広義にはリン酸ジエステル結合(1分子のリン酸が2個の水酸基と結合した構造)の一方の結合を加水分解する酵素である。これにはホスホリパーゼC・Dのようなリン脂質を分解するものや、核酸を分解するヌクレアーゼなども含まれる。
しかし一般には、cAMPやcGMPの環状リン酸ジエステルを加水分解する酵素(環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ)を特にホスホジエステラーゼと呼ぶ。cAMPやcGMPはセカンドメッセンジャーであり、PDEはその酵素活性のバランスによってその濃度を調節し、シグナル伝達に重要な役割を担っている。
哺乳類においてPDEのスーパーファミリーは11種類あり、基質特異性などが異なる。
関連項目
ALP
抗血小板剤
クエン酸シルデナフィル
プロテインキナーゼ
イカリソウ
メチルキサンチン誘導体(カフェイン、テオフィリンなど)
更新日時:2018年2月12日(月)06:15
取得日時:2019/03/01 03:14