ホイッスル!
[Wikipedia|▼Menu]

ホイッスル!
ジャンル
スポーツ漫画
漫画
作者樋口大輔
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
集英社文庫
発表期間1998年13号 - 2002年45号
巻数ジャンプ・コミックス全24巻
集英社文庫全15巻
アニメ
原作樋口大輔
監督福冨博
脚本山田隆司岸間信明雪室俊一
キャラクターデザイン興村忠美
音楽佐橋俊彦
アニメーション制作スタジオコメット
製作マーベラスエンターテイメント
放送局アニマックス
放送期間2002年5月6日 - 2003年2月3日
話数全39話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ホイッスル!』は、樋口大輔によるサッカー漫画作品、およびそれを原作とした一連のメディアミックス作品の総称。1998年から2002年まで週刊少年ジャンプ集英社)で連載された。全216話。話数カウントは「STAGE.○」。
あらすじ

主人公・風祭将はサッカーが大好きな中学生。夢はJリーガーとなり、世界でプレーすること。サッカーの名門である武蔵森学園中等部に通っていたが、背が低いという理由で3軍に回され、練習に参加することも許されなかった。サッカーをしたい一心で桜上水中学校に転校するも、武蔵森のレギュラーが来たと誤解されて恥をかき、一度は姿を消す。しかし、桜上水の水野やシゲ、不破といった仲間たちと切磋琢磨する中で、サッカー選手としても人間としても成長していく。
登場人物

声の表記は、オリジナル版アニメ / ボイスリメイク版アニメの声優の順。
桜上水中学校

東京都にある極めて平凡な公立校。サッカー部は弱小チームであったが、風祭の入部をきっかけに変化が表れ始める。
男子選手
風祭 将(かざまつり しょう)
- 小向美奈子 / 堀江瞬2年 背番号9 フォワード 1984年5月10日生まれ 身長146cm 体重40kg A型物語の主人公。転校前は名門・武蔵森学園中等部のサッカー部の3軍でひたすら雑用をしながら挫けず1軍昇格を目標にしていたが、サッカーをしたい一心で2年の春に武蔵野森から桜上水中学校へ転校。だがサッカー部へ入部早々に顧問の香取の早とちりで実力者であると勘違いされ、直後に参加したミニゲームで何もできずに周囲から不信を買ってしまい、入部初日で居場所を失ってしまう。一度は挫けそうになりながらも再びサッカー部に戻るため自主練習を重ね、その姿を見てサッカー部を改革すべく動き始めた水野に勧誘されて補欠組メンバーと合流、水野の提案でレギュラー組との対決が決定すると、猛練習を経て対決に勝利し、信頼を勝ち取ることに成功した。復帰後に春の地区大会にレギュラー入りを果たすが、抽選の結果1回戦で古巣武蔵森との対戦に。試合は自身の2ゴールなどの奮闘で一時は同点に追いつくが惜しくも敗戦。その後は大会後に急増した部員と新たに就任した元プロ選手の松下コーチの元で始動した新体制のレギュラー争いにも勝ち抜き、小柄な体格や未熟な技術面など様々な壁を乗り越えるべく努力を重ねて実力を伸ばしていく。そんな風祭と共に成長を続けるサッカー部は夏の地区予選で優勝して都大会出場を決めるまでに成長し(都大会は3回戦敗退)、自身も東京都選抜の選考合宿に召集されるまでになる。合宿中に周囲からの助言やヒントも得て身体の小ささを生かした戦い方を少しずつ身につけはじめ、合宿最終日の紅白戦で同じフォワードのライバル鳴海を相手に股抜きでゴールを決めて結果を残す。紅白戦終了後の最終メンバー発表には落選するものの、小岩と共に正規メンバーから負傷者が出た場合のバックアップメンバーに選ばれた。選抜入りした初期は練習と雑用のみで試合への出場が全くない日々が続いたが、水野と途中交代で出場した洛葉との練習試合をきっかけに急成長、選抜メンバーからも徐々に信頼を勝ち取っていく。同時期に調子を落としていた天城に発破をかけるため挑んだ勝負で復活を見届けた後、ドイツ移住のため選抜を途中離脱した天城の背番号を引き継ぎ韓国遠征前に選抜の正規メンバー入りを果たす(背番号19)。メンバー入りした後は膠着状態に陥った時のスーパーサブとして、ゴールや献身的なディフェンスを含め様々な局面で結果を出していくつもの窮地を救ってきた。そしてトレセンの終盤ではスタメン出場を果たすまでになる。元来の風祭はフィジカルもサッカーセンスにも秀でていたわけでもない平凡な選手だったが、桜上水転入後の地道な努力や選抜入りを経て、結果を出しても決して自分に満足せずに練習も試合もどんな時でも本気で取り組むことで現在に至るまで結果を出し続けている。試合でもどんな逆境にも諦めずに一途に前を向いて突き進む風祭のひたむきでがむしゃらなプレーは、ここ一番でチームの局面を切り開いていくことも多い。性格は愚直なまでに真っ直ぐ且つ頑固で、マリーシアや不正など曲がったことを見過ごすのを何よりも嫌っている(テストのカンニング行為や、シゲがダイブで得たPKをわざと外すなど)。その性格から多少煩わしいところも指摘されるが、気づけば自分の周囲の意識を変えていくほどの純粋さと向上心を持ち合わせていることもあり、風祭の情熱にあてられた選手は同世代を筆頭に数多い。私生活でも歳相応に悩むことも多いが、最終的にはいつも自分で進むべき道を切り開いていく。その前向きな性格からかチーム内外からの信頼も厚く、概ね好意的に受け入れられる事が多い。そんな風祭への名前の呼び方も様々で、シゲからは「ポチ」、椎名からは「将」と呼ばれている(その他「カザ」「チビ助」など)。本編最終盤では小柄な体格を活かして選抜選考時から様々なアドバイスや練習を経て完成した「消えるフェイント」や、シゲを意識した3人抜きをやってしまうなど、凄まじい早さで成長を続ける風祭の姿は水野やシゲ達を戦慄させていた。トレセンの決勝の関西選抜戦の試合終盤でシゲとの接触プレーで左ヒザに重症を負い、最初の手術後にもうサッカーはできないと医者に宣告されリハビリ中に病院で途方に暮れていたところを、以前フットサル場で出会ったプロ選手・周防から激励された際にドイツにいる優秀なドクターの手術を受ける事を提案され悩むが、兄の功や西園寺もドクターを探して同じ人に辿り着くなど周囲から後押しもあり再手術を決意。現地でのサポート役を買って出た功と共に渡独後、大手術を受けて無事成功。その後ドイツに残り約3年に及ぶリハビリを経て、U-19日本代表として奇跡の現役復帰を果たした。ちなみにドイツでのリハビリの最中、後に生涯の伴侶となる天城の妹・イリオンと出会っている。サッカーをしていない普段の私生活では授業中に寝るなどだらしないところもあるが、基本的に天然で鈍感(シゲ談)で、割と真面目な顔で的外れな発言をしたり(韓国に行くのにパスポートが必要なのかと聞いたり、北海道に行くのにもパスポートが必要だと言われ信じそうになったりなど)、女子からの好意にも鈍感で全く気付くことがなかったりする。サッカー部マネージャーの桜井から向けられた好意にも気づくことはなかった。亡父・潮見謙介(声:木内秀信 / 同左)も社会人サッカー選手であったが、幼少時に両親が事故死したため、母(声:中尾友紀 / 甲斐田ゆき)方の伯父である風祭家へ引き取られ、風祭家の次男として育てられてきた。赤マルジャンプのU-19の完結編エピソードではドイツから帰国した後の進路は決まっていなかったが、文庫版の描き下ろしでは、2006年にはジュビロ磐田所属でレギュラー入りを目指して奮闘中。一方で私生活では自身に対するイリオンの恋心に全く気づいていなかったりと、天然で鈍感なのは変わっていないようである。不憫なイリオンを見かねた水野とシゲの後押しの結果、実質両想いだったことが発覚し、イリオンと恋仲になった。彼女の薬(マシュマロ)のおかげで背もすっかり伸びている。中学2年の4月時の身長は146cmだが7月には149cmになっている。2014年に刊行された次世代編『サムライファイト!』ではイリオンと結婚し、ドイツに在住。1男1女の父親になっている。2016年からマンガワンおよび裏サンデーにて連載されていた続編『ホイッスル!W』では、イングランド・プレミアリーグのラスターで活躍し、ベテランの年齢になった今も義兄の天城と共に日本代表に定着している。本編終盤でWの主役の一人でもある黒瀬拓海の亡き兄・天希の友人で、小学生時代の拓海や天城の息子・煌牙のコーチを務めていた佐神十喜也の日本代表デビュー戦をチームメイトとして同じピッチの上で迎えた。
水野 竜也(みずの たつや)
声 - 前田剛 / 立花慎之介2年 背番号10 ミッドフィールダー 1984年11月30日生まれ 身長167cm 体重56kg AB型桜上水中の司令塔でキャプテン。武蔵森の入部試験に合格しながらも、武蔵森中サッカー部監督の父を嫌っていたために敢えて合格を蹴って無名の桜上水中に通う(後に父とは和解)。父と離婚した際に母(声:香坂千晶 / 同左)に引き取られ、母と祖母と叔母2人と飼い犬ホームズと暮らしている。美形で女子からの人気が高い。シゲからは「タツボン」と呼ばれている。ミッドフィールダーとしての能力の高さは折り紙付きで、風祭の転入前には地域トレセンに選ばれていた経歴もある。周囲からは未来のファンタジスタとも評されるほどのサッカーセンスを持ちあわせていて、中盤ならサイドもこなせるが基本的にはトップ下を任されることが多く、感覚と閃きによるプレーで数々のゴールを演出してきた。人付き合いがやや不器用で怒らせてしまうことも多いが面倒見もよく、桜上水サッカー部でも個性の強いシゲや成長著しい風祭をはじめ、選手同士の能力の差が大きく個性豊かなメンバーを不器用ながらもまとめあげるリーダーシップも兼ね備えている。風祭の転入時にサッカー部の意識改革のために動き出し、風祭や補欠メンバーに共闘をもちかけると、キャプテンの本間や他の先輩達を中心とした旧レギュラー組を挑発してキャプテンの座をかけて5対5のミニゲーム勝負を仕掛け、対決を制したものの勝利と引き換えに本間達をはじめとしたレギュラーを含め多くの部員が退部してしまう。しかし風祭をはじめとした残ったメンバーやサッカー部に復帰したシゲと共に人数ギリギリながらも奮起し、春の地区予選に向けて猛練習を積み重ねる。春の地区大会は結果的に初戦で武蔵森に敗れたものの、大会後に就任した松下コーチの下でスタートした新体制でもキャプテンと司令塔としてチームをまとめ上げていく。大会前の直前合宿や夏の大会を経てチームメイトが順調に成長し、確かな手ごたえを感じ始めていた水野が桜上水でのサッカーを好きだと思うようになってきた矢先、父が強引に事を進めようとしていた武蔵森への転入騒動をきっかけに、今まで以上に父への対抗心や葛藤に悩むようになっていく。個人プレーに走ったり傲慢な態度をとったりとメンタルが不安定になっていたが、最終的には風祭やシゲのとの衝突を経て、雨の降る中で行われた地区予選準決勝で延長とPK戦にまでもつれた洛葉とのタフな試合をチーム一丸となって勝ち抜き、チームメイトの後押しも受けて立ち直る。夏の地区大会終了後に東京都選抜の選考合宿に選ばれ、合宿中にかつて父の言っていた「環境が優秀な選手を育てる」との言葉に一定の理解を示し、厳しい選抜選考の中でも自分を自由にしてくれる優秀な選手達と日々切磋琢磨しながらサッカーを楽しむ姿が見られた。選抜選考合宿の最終日の紅白戦でいち早く最終メンバー入りを確定させ、桜上水に引き続き背番号10を与えられたが、桜上水に戻ってからはサッカー部と選抜チームの両方で周囲との連係がなかなか上手くいかずに悩むことになる。監督の西園寺やマルココーチからはセンスを認められながらも「今のプレーは独りよがりで傲慢。ファンタジスタになれる素質を持っているが、チームの核となるためには自分だけでなく他人を生かすプレーを考えてもらわないと」と指摘されていた。周囲との信頼をあまり築けないまま迎えたソウル市選抜戦でも序盤はチームメイトと噛み合わずにやや浮足立ったプレーをしていたが、同じ司令塔のライバルでもある郭の身体を張ったディフェンスと厳しい言葉に奮起、チームメイトからも「もっと挑戦しろ(遊べ)よ」と言葉をかけられてからは覚醒してあっという間にチームに順応していく。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:106 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef