ペンテシレイア(古希: Πενθεσ?λεια, Penthesileia, ラテン語: Penthesilea)は、ギリシア神話の女性である。アマゾーンの女王で、アレースとオトレーレーの娘であり、メラニッペーとは姉妹の関係に当たる。トロイア戦争の際にトロイア軍側について戦った[1][2]。
誇り高く、美しい女性であったが、アキレウスと一対一で戦い、敗れた。 ハインリヒ・フォン・クライスト作の戯曲『ペンテジレーア』では、アマゾネスの女王タナイスと軍神マルス(アレース)の娘ペンテジレーアとして登場する。トロイア戦争のさなか英雄アヒレス(アキレウス)に恋し、彼に勝負を挑むが敗れて捕虜になってしまう。ペンテジレーアの名誉のため逆にアヒレスは自分に倒されたという嘘をつく。それを信じたペンテジレーアはアヒレスを母国に連れ帰ろうとするが、そこで彼は真実(つまり勝利したのはアヒレスであること)を告げ、自分の妃としてギリシアに連れ帰ろうとする。部下に救出されアマゾネスの陣に戻ったペンテジレーアを諦められないアヒレスは、もう一度戦いを挑み、あえて彼女に打ち負かされ、捕虜となってアマゾネスの国に連れて行かれることを決意する。アマゾネスの陣で失意のペンテジレーアに、アヒレスからの決闘の申込みが伝えられる。しかし彼女はアヒレスに対する復讐の念にかられていた。ペンテジレーアは決闘の場にほとんど丸腰であらわれたアヒレスを殺し、彼を食べてしまう。その後、彼女は後悔の念にかられ死んでしまう。
戯曲ペンテジレーア
系図
ヒッポリュトス
脚注^ アポロドーロス、摘要(E)5・1。
^ ヒュギーヌス、112話。
参考文献.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ペンテシレイアに関連するカテゴリがあります。
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
クライスト『ペンテジレーア』吹田順助訳、岩波文庫(1991年)
ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
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