ペンゲー
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ペンゲー
peng? (ハンガリー語)

Peng? (ドイツ語)
peng? (スロバキア語)
pengov (クロアチア語)
пенгов (セルビア語)
peng? (ルーマニア語)
пенгыв (ルシン語)
100 million b.?peng? (1946)
中央銀行ハンガリー国立銀行
 ウェブサイト ⇒www.mnb.hu
使用
国・地域 ハンガリー王国
ハンガリー共和国
上位単位
 106milpeng?
 1012b.-peng?
補助単位
 1/100フィレール
(廃止)
通貨記号P
硬貨(なし)
紙幣10 000, 100 000, 1 million, 10 million, 100 million, 1000 million milpeng?;
10 000, 100 000, 1 million, 10 million, 100 million b.?peng?
紙幣製造Hungarian Banknote Printing Corp.
 ウェブサイト ⇒www.penzjegynyomda.hu
硬貨鋳造Hungarian Mint Ltd.
 ウェブサイト ⇒www.penzvero.hu
このinfoboxは、通貨が変更される直前の値を示している。

ペンゲー(ハンガリー語: peng?)は、1927年1月21日から1946年7月31日のあいだ使用されていた、ハンガリー通貨である。ペンゴと呼ばれることもある。激しいハイパーインフレの期間の後、ペンゲーはフォリントに置き換えられた。補助通貨は 1ペンゲー = 100フィレール
ペンゲーの導入

ハンガリー語では硬貨の鳴る擬音語(日本語でいうチャリンチャリン)を、金貨はcseng?、銀貨はpeng?、銅貨はkongoと表現する。ここから転じて、オーストリア=ハンガリー・グルデン(オーストリア=ハンガリー・フォリント)硬貨はpeng? forintと呼ばれていた。

第一次世界大戦の後、サン=ジェルマン条約の206条に従ってオーストリア・ハンガリー銀行は清算し、オーストリア=ハンガリー・クローネを別の通貨へと変更しなければならなかった[1]。そのため、ハンガリー国内ではコロナ通貨が導入されたものの、高率なインフレーションに見舞われた。1925年に新たな通貨であるペンゲーが導入され、1ペンゲー = 1万2500コロナとして設定された[2]。また、3,800ペンゲーで1キログラム相当と定められた[2]。しかし、クローネとは異なり、ペンゲーの金貨は発行されなかった。世界恐慌まではペンゲーは近隣諸国で最も安定した通貨だった[3]
ハイパーインフレーション

第二次世界大戦後に発生した未曾有のハイパーインフレーションで、ペンゲー貨は著しく減価した。1945年5月1日の郵便料金は1ペンゲーであったが、7月1日に3ペンゲー、翌1946年1月には600ペンゲーに達した[4]。インフレはさらに猛烈な勢いで加速し、3月には2万ペンゲー、5月に200万ペンゲー、7月には40兆ペンゲーに達した[4]。インフレ率は96?(96×1024)%に達している[4]。高額紙幣の追加発行が相次ぐ中、10ペンゲー (1021)という史上最高額の紙幣も印刷されているが発行には至らなかった。市中で実際に流通していた紙幣の内、額面が最も大きかったのは1垓ペンゲー紙幣(1020 ⇒画像)であるが、1946年に発行が開始されたこの紙幣の価値は0.20USドル相当に過ぎなかった。

1946年1月1日に「アドーペンゲー(英語版)」(adopeng?→「税の」ペンゲー)という納税に用途が限定された貨幣が発行され、同年の5月9日にはその価値を通常のペンゲーの下落幅にスライドさせる目的で法定通貨として認められた。しかし、通常のペンゲー貨の暴落が続く中、導入当初は前者と等価であったアドーペンゲーの価値は上昇を続け、最終的には1アドーペンゲーが2×1021(20垓)ペンゲー前後のレートで取引されるようになる。もっとも、このアドーペンゲーが優位に立つ事ができたのはあくまでも通常のペンゲーに対してのみであり、激しいインフレと減価に苦しんだ通貨である点では何ら変わる所がなかった。

結局、1946年8月1日に新通貨フォリントが導入され、新旧両貨の交換比率は1フォリント=40ペンゲー (4×1029) に設定された。この通貨改革(デノミネーション)によりハンガリーの経済はようやく安定へと向かう事になる。
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