ペリクリーズ
[Wikipedia|▼Menu]
初版(1609)四折判標題頁

『ペリクリーズ』(Pericles, Prince of Tyre)は、イギリス劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の戯曲。作家最初のロマンス劇とされている。他の劇作家との共作であるとの学説もあり、「ファースト・フォリオ」(1623)には収載されていない。1608年に初演。初版本(第一・四折本)は1609年出版。
目次

1 主な登場人物

2 あらすじ

3 関連項目

4 日本語訳

5 外部リンク

主な登場人物

ジョン・ガワー 物語の語り手

ペリクリーズ 
タイアの領主

タイーサ ペリクリーズの妻

マリーナ ペリクリーズの娘

アンタイオカス アンタイオケの王

クリーオン ターサスの太守

ダイオナイザ クリーオンの妻

サイモニディーズ ペンタポリスの王、タイーサの父

セリモン エフェソスの医者

ライシマカス ミティリーニの太守

あらすじ

古の詩人ガワーが語る、タイアの領主ペリクリーズの波乱万丈の物語。

ペリクリーズは、アンタイオケの王女との結婚を願い出るが、王女が父アンタイオカス王と近親相姦の関係にあることを知ってしまう。

アンタイオカス王の刺客から逃れるために旅に出たペリクリーズは、数奇な巡り会わせでペンタポリス(リビア)の王女タイーサと結婚し、タイアへの帰航の途中で娘マリーナを授かるが、タイーサは出産で命を落とし、その遺体は棺に入れられ海に流される。

幼いマリーナをひとまずターサスの太守に預け自分の国に戻るペリクリーズ。一方、妻タイーサの棺はエフェソスに流れ着き、医師の力で奇跡的に息を吹き返した彼女はそこで巫女として暮らすことを決意する。ターサスで成長したマリーナは海賊に誘拐されてしまう。

娘が死んだと知らされ、失意の中再び旅に出たペリクリーズは、ミティリーニで売春宿に売られていたマリーナと偶然にも再会する。その後、女神ダイアナの導きでエフェソスへ向かったペリクリーズ親子は、タイーサと再会し、マリーナとミティリーニの太守との結婚も決まり、大団円を迎える。
関連項目

ウィキメディア・コモンズには、ペリクリーズに関連するカテゴリがあります。

T.S.エリオットの詩に「マリーナ」という作品があるが、これはペリクリーズの登場人物を引用している。
日本語訳

坪内逍遥早稲田大学出版部 1927

御輿員三訳『世界古典文学全集 第46巻 (シェイクスピア 第6) 』筑摩書房 1966

小田島雄志白水社 1979 のち白水Uブックス

松岡和子ちくま文庫 2003

外部リンク

劇団シェイクスピアシアター











ウィリアム・シェイクスピア
悲劇

ロミオとジュリエット

マクベス

リア王

ハムレット

オセロー

タイタス・アンドロニカス

ジュリアス・シーザー

アントニーとクレオパトラ

コリオレイナス

トロイラスとクレシダ

アテネのタイモン

喜劇
夏の夜の夢

終わりよければ全てよし

お気に召すまま

シンベリン

恋の骨折り損

尺には尺を

ヴェニスの商人

ウィンザーの陽気な女房たち

空騒ぎ

ペリクリーズ

じゃじゃ馬ならし

間違いの喜劇

テンペスト

十二夜

ヴェローナの二紳士

二人の貴公子

冬物語

史劇
エドワード三世

ジョン王

リチャード二世

ヘンリー四世 第1部

ヘンリー四世 第2部

ヘンリー五世

ヘンリー六世 第1部

ヘンリー六世 第2部

ヘンリー六世 第3部

リチャード三世

ヘンリー八世

ソネット
ソネット集

ヴィーナスとアドーニス

ルークリース凌辱

不死鳥と雉鳩

恋人の嘆き

情熱の巡礼者

外典
失われた戯曲
サー・トマス・モア

カルデーニオ

恋の骨折り甲斐

マーリンの誕生

ロークラインの悲劇

ロンドンの放蕩者

ピューリタン

第二の乙女の悲劇

リチャード二世 第1部

サー・ジョン・オールドカースル

トマス・クロムウェル


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef