ペニー・ジョーダン
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ペニー・ジョーダン
Penny Jordan
ペンネームキャロライン・コートニー (Caroline Courtney)
メリンダ・ライト (Melinda Wright)
リディア・ヒッチコック (Lydia Hitchcock)
アニー・グラブス (Annie Groves)[1]
誕生ペネロープ・ジョーンズ (Penelope Jones)
(1946-11-24) 1946年11月24日
イングランドランカシャープレストン
死没 (2011-12-31) 2011年12月31日(65歳没)
イングランド・チェシャー
職業小説家
言語英語
国籍 イギリス
活動期間1979年 - 2011年
ジャンル現代ロマンス、歴史ロマンス
配偶者Steve Halsall(死別)
影響を受けたもの

ジョージェット・ヘイヤー

公式サイト ⇒www.penny-jordan.co.uk
ウィキポータル 文学
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ペニー・ジョーダン(Penny Jordan〈本名:ペネロープ・“ペニー”・ハルサル (Penelope "Penny" Halsall) 、旧姓:ジョーンズ (Jones) 〉、1946年11月24日 - 2011年12月31日)は、200作以上のロマンス小説を上梓したイギリスのベストセラー作家。キャロライン・コートニー名義でリージェンシー・ロマンス(摂政時代)を、ペニー・ジョーダン名義で現代ロマンスを、アニー・グラブス名義で歴史ロマンスを執筆している。グラブスは母親の旧姓である。ほかに、メリンダ・ライトやリディア・ヒッチコックという名義も使用する。著作は世界中で何か国語にも翻訳され、発行部数は7000万部以上に上る[2]
経歴
私生活

1946年11月24日イングランド西部ランカシャープレストンに、アンソニー・ウィン・ジョーンズと妻マーガレット・ルイーズ(旧姓:グラブス)の間の3人姉弟の長女として生まれる[1]。弟のアンソニーと妹のプルーデンスがいた。子供の頃から読書家で、母が父の書斎の本を入れ替えるために地元の図書館に行く時には、児童コーナーで1人で時間を潰していたという[2]。初めて物語を作ったのは8歳の時で、幼い妹に寝る前に読み聞かせるためだった。好きな作品は、ジェーン・オースティン、ドロシー・ダネット(英語版)、ジョージェット・ヘイヤーチャールズ・ディケンズウィリアム・シェイクスピアの演劇、詩、聖書である。ミルズ&ブーン社の女性雑誌でシリーズものの作品を読んで、当時11歳だったが、ヒーローに恋をし熱心なロマンスのファンとなった。ロッチデールグラマースクールで英語・英文学・地理の成績がOレベル (O=Ordinary) となり中退した[1]。その後、マンチェスターで速記タイピストとなり、14年間勤めた。

会計士のスティーヴ・ハルサルと結婚、子供には恵まれなかったがたくさんの子の名付け親となり、姪や甥も多くいた。夫は癌で他界した。[1]

2011年12月31日、イングランド・チェシャーで癌により65歳で死去[3]
作家のキャリア

20代前半の頃は自分で楽しむために書き物をしていたが、30歳になってから夫の勧めと支えで真剣に取り組むようになる。決して余裕があるとは言えない生活の中から、夫が自分のために買ってくれた小さな電気タイプライターで処女作の執筆をし、ロマンティック小説家協会が主催するコンペティションに参加した。勝つことはできなかったが、エージェントに新しいタイプのジョージェット・ヘイヤーだと見いだされ、R・N・Aと契約した。[1]

1979年3月、キャロライン・コートニー名義で処女作"Duchess in Disguise" を上梓し、同じ年にさらに4冊の作品を刊行した。そのペンネームで1986年までに25作のリージェンシー・ロマンス作品を上梓した。1981年から1983年にかけて、コロンバイン・ハウスからメリンダ・ライト名義で3作、リディア・ヒッチコック名義でスリラー作品を2作上梓。1981年、ペニー・ジョーダン名義の処女作"Falcon's Prey" をミルズ&ブーン社から上梓して以降、同社及びハーレクイン社から167作を上梓、売り上げは世界中で約7000万部に上った。[1]

2003年からアニー・グラブス名義で歴史ロマンスの執筆を再び始めた。作品のインスピレーションは自身の家族の思い出などから得ている。『この愛を諦め』(原題:Ellie Pride )では祖母エルジー・ジョーンズに聞かされた話を元に執筆した。
作品リスト
キャロライン・コートニー名義

[4]

Duchess in Disguise (1979)

A Wager for Love (1979)

Love Unmasked (1979)

Guardian of the Heart (1979)

Dangerous Engagement (1979)

Love's Masquerade (1980)

The Fortunes of Love (1980)

The Romantic Rivals (1980)

Heart of Honour (1981)

Destiny's Duchess (1981)

The Masquerading Heart (1981)

Abandoned for Love (1981)

The Tempestuous Affair (1981)

Love of My Life (1981)

Love Triumphant (1981)

Lover's Victory (1981)

The Courier of Love (1982)

Love in Waiting (1982)

Libertine in Love (1982)

The Daring Heart (1982)

Forbidden Love (1982)

Hearts or Diamonds (1985)

Prisoner of Passion (1985)

Dual Enchantment (1985)

Conspiracy of Kisses (1986)

メリンダ・ライト名義

[5]

The Concorde Affair (1981)

Love at 30,000 Feet (1982)

Flight into Ecstasy (1983)

リディア・ヒッチコック名義

[5]

The Ducetti Lair (1981)

The Geneva Touch (1982)

ペニー・ジョーダン名義

[5]
単独作

邦題原題
刊行年
刊行年月訳者出版社備考
オアシスのハネムーンFalcon's Prey1981年1984年06月中原もえハーレクイン
落葉の歌Tiger Man1981年1983年09月小林町子ハーレクイン
愛なき結婚Marriage without Love1981年1984年06月細郷妙子ハーレクイン
ブラックメイルBlackmail1982年2004年12月春野ひろこハーレクイン川崎ひろこ作画で漫画化
長い冬Long Cold Winter1982年1984年09月高木晶子ハーレクイン
エスタンシアの雄牛Caged Tiger1982年1986年02月小谷正子ハーレクイン
ハッサンの娘Daughter of Hassan1982年1984年08月小池桂ハーレクイン佐々木みすず作画で漫画化
青きフィヨルドNorthern Sunset1982年1985年10月小林町子ハーレクイン
危険な妹Island of the Dawn1982年1986年10月常藤可子ハーレクイン
いいがかりAn Unbroken Marriage1982年1986年01月高木としハーレクイン
一目ぼれなんてBought with His Name1982年1984年11月中原もえハーレクイン
イブの変身Escape from Desire1982年1984年09月加藤しをりハーレクイン
闇の向こうにDesire's Captive1983年1985年01月高木晶子ハーレクイン
情熱は罪Forgotten Passion1983年1985年07月霜月桂ハーレクイン牧村ジュン作画で漫画化
アイスレディMan Hater1983年1987年07月古城裕子ハーレクイン
恋の代役Rescue Operation1983年1985年09月高木としハーレクイン篠崎佳久子作画で漫画化
半年だけの結婚Flawed Marriage1983年1984年08月安引まゆみハーレクイン亜都夢作画で漫画化
あなただけを愛してたPhantom Marriage1983年2003年10月高木晶子ハーレクイン
まわり舞台Sudden Engagement1983年1984年10月小林町子ハーレクイン
塔の館の花嫁Passionate Protection1983年2012年09月桜井りりかハーレクイン
償いは残酷にSavage Atonement1983年1986年12月安引まゆみハーレクイン高田祐子作画で漫画化
至上の愛The Inward Storm1984年2013年2月田村たつ子ハーレクインあさみさとる作画で漫画化
愛の選択Love's Choices1984年1993年12月加藤しをりハーレクイン
架空の楽園Response1984年1987年08月泉由梨子ハーレクイン橋本多佳子作画で漫画化
シャドウマリッジShadow Marriage1984年1986年04月高木としハーレクイン


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