この項目では、ピンク・レディーのシングル曲について説明しています。
アルバムについては「ペッパー警部 (アルバム)」をご覧ください。
モーニング娘。のシングル曲については「ペッパー警部 (モーニング娘。の曲)」をご覧ください。
「アンパンマン」の登場人物「ペッパーけいぶ」については「アンパンマンの登場人物一覧 (サブキャラクター) #は行」をご覧ください。
「ペッパー警部」
ピンク・レディー の シングル
初出アルバム『ペッパー警部』
B面乾杯!お嬢さん
リリース1976年8月25日
ジャンルアイドル歌謡曲
レーベルVICTOR
(ビクター音楽産業)
作詞・作曲阿久悠、都倉俊一
ゴールドディスク
第18回日本レコード大賞新人賞
チャート最高順位
週間4位(オリコン)
1977年度年間14位(オリコン)
ピンク・レディー シングル 年表
ペッパー警部
(1976年)S・O・S
(1976年)
試聴
ペッパー警部
「ペッパー警部」(ペッパーけいぶ)は、1976年8月にリリースされた日本のアイドルグループ・ピンク・レディーのデビュー・シングルである。 作詞した阿久悠は、ピンク・レディーは8月25日にデビューするようなあまり期待されていない新人であったために、作曲の都倉俊一と共に自由に創作できて幸運だったと述べている[1]。 阿久と都倉は当初から「ペッパー警部」をA面用に作ったが、B面の「乾杯お嬢さん」の出来が良かったことから、レコード会社の中では「乾杯…」をA面に推す声が強かった。だが阿久は「キャンディーズの七掛けではつまらない」と主張、予定通り本曲がA面となった。[2] また、Aメロでのミニスカートで股を開く土居甫の振り付けに対して、下品であるなどの批判の声も上がった[1]。具体的には、阿久や都倉と『スター誕生!』の審査員などで交流のあった松田トシから「ミニスカートで脚を開く振り付けは品がない」と怒られた。また、レコード会社からも「もっとオーソドックスな曲でデビューさせたい」と言われた。しかし、阿久、都倉、土居たちは抵抗して意見を押し通し、土居の振り付けで行くことになったとのこと[3]。 この曲が発売された頃、ロッキード事件が世間を賑わしていたため、政治家の逮捕劇を想定して書いたのかと阿久はよく聞かれたが、実際は突然ひらめいたのであり、その根拠には『ピンク・パンサー』のクルーゾ警部、1950年代の曽根史朗のヒット曲「若いお巡りさん」、落語の『くしゃみ講釈』、当時売れていた清涼飲料水(恐らく「ドクターペッパー」)、ビートルズの大ヒットアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』などが含まれていると自己分析している[1]。 累計売上は105万枚[4](公称)。 「Sergeant Pepper」の曲名で奈良橋陽子の訳詞による英語歌詞で吹き込んだものが、1978年に西ドイツやイタリア・スイス・ポルトガルなどヨーロッパでシングルレコードとして発売されている(B面は「Wanted(ウォンテッド (指名手配))」)。英語版は1987年発売のリミックス・アルバム『BLOOD NEW』にも収録され、後にSingles PremiumにオリジナルがそれぞれのCDに追加収録された。日本盤オリジナルのカラオケ流用ではなく、日本語のコーラスは削除されている。 一説によると、出来上がってきたカラオケに「このまま発売すればいいのではないか」と思うほど恐れ入ったと言う[要出典]。 歌詞では「日暮れ時に男女のカップルがいい雰囲気になってきたところへ、ペッパー警部がおせっかいにも、”君たち、早く帰りなさい”と恋仲の邪魔をする」というものである。しかし日本の警察官の階級において、警部というのは警察署の課長級職である。普通は街中で不審尋問(現在では職務質問)を行うような業務はしない。 レコードでの歌唱にはなかったが、実演の際には曲の最後に「ペッパー警部よ」というセリフをつけるのが定番であった[注 1]。 メディア外部リンク
解説
収録曲
ペッパー警部
作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一/演奏:ビクター・オーケストラ
乾杯!お嬢さん
作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一
カバー
『ペッパー警部』のカバーの例
音楽・音声
ペッパー警部
映像
モーニング娘。 『ペッパー警部』 (MV) - モーニング娘。公式YouTube
ペッパー警部
1977年:谷ちえ子(アルバム『ほゝえみ』に収録)
1978年:はたけんじ(シングル「演歌ペッパー警部」)
1979年:大野雄二&ゴダイゴ(日本テレビ音楽設立10周年記念非売品LP「NTVM AFTER 10 YEARS」に収録)
1993年:織田裕二(映画『卒業旅行 ニホンから来ました』の劇中で歌唱)
2002年:GO!GO!7188(アルバム『虎の穴』に収録)
2006年:中国人デュエット西遊妹妹(en-Rayとミイズ)(中国語でカバーした曲が、サントリー烏龍茶のCMで使われた)
2007年11月:石川さゆり(アルバム『二十世紀の名曲たち』に収録)
2008年7月:Mizrock(『歌鬼 (Ga-Ki) ?阿久 悠トリビュート?』収録)
2008年9月:モーニング娘。がカバーシングルを発売(同年11月のアルバム『COVER YOU』にも収録)
2009年:来栖あつこ&宮内知美(阿久悠トリビュートアルバム『Bad Friends』収録)
2016年:ピンク・ベイビーズ(シングル『渚のシンドバッド』type-Dに収録[5])
2017年:DEAN FUJIOKA
2022年:原紗友里、青木瑠璃子、和氣あず未(アルバム『CINDERELLA PARTY! デレぱにぱにック&デレパノココロ ?信じられないくらい素敵なCD?』収録)
替え歌での『ペッパー警部』使用例
1995年:酒井法子(東芝エアコン「電気上手」CM)
2001年:藤原紀香・相沢紗世(日本航空「バーゲンフェア」CM)
2015年:山本美月・坂田梨香子(AOKIホールディングス「フレッシャーズフェア」CM)
2018年6月:喜多ゆかり(朝日放送テレビアナウンサー)・小川恵理子・桑原征平(朝日放送ラジオ『桑原征平粋も甘いも』水曜日「粋甘流☆美女と野獣NEO」[注 2])
2023年4月:吉川愛(リクルートホールディングス「ホットペッパービューティ」CM)
関連項目
1976年の音楽
1977年の音楽
ペッパー警部 (モーニング娘。の曲)
それいけ!アンパンマン - この曲をモチーフにしたキャラクター「ペッパーけいぶ」が登場する。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ちなみに最初期は「ペッパー警部だよ」というセリフだった。
^ 同月は『ショッヘー警部』という替え歌の歌詞を募集。喜多による歌い出し(事前収録)に続く「私たちこれから」にあたる投稿を小川、「いいところ」にあたる投稿を桑原が歌って、出来上がった歌詞の面白さを競うというもの。
出典^ a b c 阿久悠 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252
^ 阿久悠『『夢を食った男たち』』文藝春秋、2007年12月7日。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4167321055。
^ 週刊ポスト10月29日号「スター誕生!」あの熱狂をもう一度・後編より萩本欽一と都倉俊一の対談p148-149
^ 塩澤実信『昭和の流行歌物語 佐藤千夜子から笠置シズ子、美空ひばりへ』展望社、2011年、315頁。ISBN 978-4-88546-231-3。
^ “ピンク・レディーを歌い継ぐピンク・ベイビーズ、1stシングルはあの名曲”. 音楽ナタリー. (2016年8月31日). https://natalie.mu/music/news/200193 2016年9月1日閲覧。
表
話
編
歴
ピンク・レディー
未唯mie(ミー/根本美鶴代) - 増田恵子(ケイ/増田啓子)
シングル
ペッパー警部 - S・O・S - カルメン'77 - 渚のシンドバッド - ウォンテッド (指名手配) - UFO - サウスポー - モンスター - 透明人間 - カメレオン・アーミー - ジパング - ピンク・タイフーン (In The Navy) - 波乗りパイレーツ - Kiss In The Dark - マンデー・モナリザ・クラブ - DO YOUR BEST - 愛・GIRI GIRI - 世界英雄史 - うたかた - リメンバー (フェーム) - Last Pretender - OH! - 不思議LOVE - PINK EYED SOUL - テレビが来た日/モンスターウェーブ