ペスト
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「ペスト」のその他の用法については「ペスト (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "ペスト" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2009年10月)

ペスト

ペスト菌
概要
分類および外部参照情報
ICD-10A20.a
ICD-9-CM020
MedlinePlus000596
eMedicinemed/3381
Patient UKペスト
MeSHD010930
[ウィキデータで編集]
ペストで黒くなってしまった手

ペスト(百斯篤[1]、百斯杜[1]ドイツ語: Pest、英語: plague[注 1])とは、ペスト菌による感染症[2]。症状は、発熱、脱力感、頭痛などがある[3]。感染して1-7日後に発症する[2] 。感染者の皮膚内出血して紫黒色になるため、黒死病(こくしびょう、英語: Black Death、ドイツ語: Schwarzer Tod)とも呼ばれる。

感染ルートや臨床像によって腺ペストペスト、敗血症型ペストに分けられる[4]人獣共通感染症かつ動物由来感染症である[4]ネズミ[注 2]など齧歯類宿主とし、主にノミによって伝播されるほか、野生動物ペットからの直接感染や、ヒト―ヒト間での飛沫感染の場合もある[4]。感染した場合、治療は抗生物質支持療法による[2]致命率は非常に高く、治療した場合の死亡率は約10%だが、治療が行われなかった場合には60%から90%に達する[5](これはエボラ出血熱の40?70%よりも高い)。

英語で本来は伝染病全般を意味するplagueがペストをも意味するように、スペイン風邪と並んで伝染病を代表するものと言える。世界の歴史において古来、複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されているが、正式な住民登録制度はおろか正式な記録文書もないため信憑性は不明である[6]1894年香港における発生時、パスツール研究所のアレクサンドル・イェルサン(英語版)や日本北里柴三郎によって原因菌が突き止められ[7]、有効な感染防止対策がなされ流行は減ったが、近年でもペストの感染は続いている。2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名(死亡率 8.2%)である[4]

日本の感染症法では一類感染症に指定されている[8]。なお、一類感染症では唯一の細菌感染症である。
症状と病型

多くの場合の潜伏期間は 2 - 7日で、全身の倦怠感に始まって寒気がし、39から40℃の高熱が出る。

その後の、ペスト菌の感染の仕方と症状の出方によって「腺ペスト」「肺ペスト」などに分類されている。

次のような病型に分類されている。
腺ペスト(bubonic plague)「腺ペスト」を参照腺ペストの症状の例

リンパ節が冒されるのでこの名がある。ペストの中で最も頻度の高い病型。ペストに感染したネズミから吸血したノミに刺された場合、まず刺された付近のリンパ節が腫れ、ついで腋の下鼠蹊部のリンパ節が腫れて痛む。リンパ節はしばしば拳大にまで腫れ上がる。ペスト菌が肝臓脾臓でも繁殖して毒素を生産するので、その毒素によって意識が混濁して心臓が衰弱し、治療しなければ数日で死亡する。
皮膚ペスト・眼ペスト

ノミに刺された皮膚や眼にペスト菌が感染し、膿疱潰瘍をつくる。
敗血症(性)ペスト(septicemic plague)「敗血症型ペスト(英語版)」を参照敗血症性ペストの症状の例。足の皮膚が黒くなってしまっている。

1割がこのタイプとされる。局所症状を呈しないままペスト菌が血液によって全身に回り敗血症を起こすと、急激なショック症状、昏睡、皮膚のあちこちに出血斑ができて、手足の壊死を起こし全身が黒いだらけになって死亡する。

ペストの別名である“黒死病”は、この敗血症(性)ペストの症状から生まれた呼称である。
肺ペスト(pneumonic plague)「肺ペスト(英語版)」を参照

腺ペストの流行が続いた後に起こりやすいが、時に単独発生することもある。腺ペストを発症している人が二次的に肺に菌が回って発病する。また、肺ペスト患者の咳やくしゃみによって飛散したペスト菌を吸い込んで発病することもある。頭痛や40℃程度の発熱、下痢気管支炎肺炎により呼吸困難、血痰を伴う肺炎となる。呼吸困難となり治療しなければ数日で死亡する。
原因吸血した血を貯えたオリエンタルラットノミ

ネズミイヌネコなどを宿主とし、ノミが媒介してヒトに伝染する[8]。ペストは元々は齧歯類(特にクマネズミ)に流行した病気であるので、まずネズミなどの間に流行が見られた後に、イヌ、ネコ、ノミなどを介してヒトに伝染し人間社会で感染が拡大するという経緯をたどることが特に多いと考えられている。


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