ペスケンニウス・ニゲル
Gaius Pescennius Niger
ローマ皇帝
(僭称)
彼の顔が刻まれたコイン
在位193年 - 194年
全名ガイウス・ペスケンニウス・ニゲル
出生?
ローマ帝国
死去194年
ローマ帝国、シリア
テンプレートを表示
ペスケンニウス・ニゲルの胸像
ガイウス・ペスケンニウス・ニゲル(ラテン語: Gaius Pescennius Niger, 135年から140年 - 194年)は、ローマ帝国の軍人・政治家で、五皇帝の年における三番目の帝位請求者。「ニゲル」(niger
)という名はラテン語で「黒」を意味し、敵対者だったクロディウス・アルビヌスの「白」(アルビヌス)に対して名付けられた。カッシウス・ディオによれば、ペスケンニウス・ニゲルはイタリアのエクィテス(騎士階級)の出自であったという。もともとはシリア属州総督であったが、皇帝ペルティナクスが殺害された後、ディディウス・ユリアヌスが帝位を公売で買った際に、シリアの軍団より皇帝として支持を受けた。彼はすぐにアエギュプトゥスも支配下に置き、さらにアシア在住の軍団の支持も受けた。アシアは当時のローマの中でも最も肥沃な地域であったが、セプティミウス・セウェルスが先にローマ入りを果たすと、セウェルスと対峙。193年にキジクス、ニカイア(現在のイズニク)で敗北。そして194年にイッソスの戦いで敗れると、アンティオキアへ退却。そしてパルティアへ亡命しようとした途中で殺害され、一族もセウェルスによって皆殺しにされた。
表
話
軍人皇帝
マクシミヌス・トラクス235-238
マクシムス(共同皇帝)236-238
ゴルディアヌス1世238
ゴルディアヌス2世(共同皇帝)238
プピエヌス・マクシムス238
バルビヌス238
ゴルディアヌス3世238-244
ピリップス・アラブス244-249
ピリップス2世(共同皇帝)244-249
デキウス249-251
ヘレンニウス・エトルスクス(共同皇帝)249-251
ホスティリアヌス251
トレボニアヌス・ガッルス251-253
ウォルシアヌス(共同皇帝)251-253
アエミリアヌス253
ウァレリアヌス253-260
ガッリエヌス253-268
サロニヌス(共同皇帝)260
クラウディウス・ゴティクス268-270
クィンティッルス270
アウレリアヌス270-275
タキトゥス275-276
フロリアヌス276
プロブス276-282
カルス282-283
カリヌス283-285
ヌメリアヌス(共同皇帝)283-284