ペガスス座
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ペガスス座Pegasus
ペガスス座の恒星
属格形Pegasi
略符Peg
発音英語発音: [?p???s?s]、属格:/?p???sa?/
象徴ペーガソス[1]
概略位置:赤経 21h 08m 42.9079s -  00h 14m 57.7547s[2]
概略位置:赤緯+36.6069069° - +2.3256910°[2]
20時正中10月下旬[3]
広さ1120.794平方度[4]7位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数88
3.0等より明るい恒星数5
最輝星ε Peg(2.39
メシエ天体数1
確定流星群6月ペガスス座流星群
ペガスス座イプシロン流星群
7月ペガスス座流星群[5]
隣接する星座アンドロメダ座
とかげ座
はくちょう座
こぎつね座
いるか座
こうま座
みずがめ座
うお座
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ペガスス座(ペガススざ、ラテン語: Pegasus)は、現代の88星座の1つで、プトレマイオスの48星座の1つ[6]古代ギリシアの伝承に登場する翼の生えた馬ペーガソスをモチーフとしている[1]。日本の学術用語では「ペガスス座」という表記が定められている[7]が、英語風の読みのペガサス座と呼ばれることもある[注 1]

α・β・γ とアンドロメダ座α星[注 2]からつくられる四辺形は、ペガススの四辺形[8][9]や「秋の四辺形」の名で親しまれている。
主な天体
恒星「ペガスス座の恒星の一覧」も参照

最も明るく見えるε と「ペガススの四辺形」を成す α・β の計3つの2等星がある[10][11][12]。α・β・γ とアンドロメダ座α の4つの星を頂点とする台形に近い形をした四辺形は、「ペガススの四辺形[13](: Great Square of Pegasus[14])」や「秋の四辺形[15]」と呼ばれる。台形の脚に当たる γ-アンドロメダ座α と β-α の線分をそれぞれ延長した直線が交わる辺りに北極星を見つけることができる[16]ペガススの四辺形 (Great Square of Pegasus) とペガスス座。

2023年10月現在、国際天文学連合 (IAU) によって15個の恒星に固有名が認証されている[17]

α星見かけの明るさ2.48 等、スペクトル型 B9III の青色巨星で、2等星[10]アラビア語で「馬の背(肩)」を意味する言葉に由来する[18]「マルカブ[19](Markab[17])」という固有名が認証されている。

β星:見かけの明るさ2.42 等、スペクトル型 M2.5II-III の赤色巨星で、2等星[11]脈動変光星の分類の1つ「長周期変光星 (Long-Period Variable)」のLB型に分類されており、不規則な周期で2.31 等から2.71 等の範囲で変光する[20]。アラビア語で「すね」を意味する 言葉に由来する[18]「シェアト[19](Scheat[17])」という固有名が認証されている。

γ星:見かけの明るさ2,84 等、スペクトル型 B2IV の準巨星で、3等星[21]。脈動変光星の分類の1つ「ケフェウス座ベータ型変光星 (BCEP)」に分類されており、約0.152 日の周期で2.78 等から2.89 等の範囲で明るさを変化させる[22]。アラビア語で「脇腹[18]」あるいは「馬の翼[23]」を意味する言葉を語源とする「アルゲニブ[19](Algenib[17])」という固有名が認証されている。

ε星:見かけの明るさ2.39 等、スペクトル型 K2Ib-II の赤色超巨星で、2等星[12]。脈動変光星の分類の1つ「長周期変光星」のLC型に分類されており、不規則な周期で0.7 等から3.5 等の範囲で明るさを変化させる[24]。固有名の「エニフ[19](Enif[17])」はアラビア語で「鼻」を意味する言葉に由来するとされるが、アラビア語の文献が現存しないため真の由来は定かではない[18]

ζ星:太陽系から約228 光年の距離にある、見かけの明るさ3.41 等の、スペクトル型 B8V のB型主系列星で、3等星[25]。約1′離れた位置に見える12等星のB星とは見かけの二重星の関係にあるが、約3′離れた位置にある12等星のC星とは連星系を成している可能性がある[26]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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