ペイパービュー
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ペイ・パー・ビュー(: pay-per-view、略称はPPV)は、有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステムであり、定額制(月額、年額など)に対するシステムである。
目次

1 放送

1.1 アメリカ

1.1.1 HBO PPV

1.1.2 SHOWTIME PPV

1.1.2.1 女子ボクシング PPV

1.1.2.2 ボクシングのPPVイベント

1.1.2.3 セレブリティボクシングのPPVイベント


1.1.3 UFC

1.1.3.1 UFCのPPVイベント


1.1.4 PPVイベントに出場した日本人選手

1.1.5 WWE


1.2 日本

1.2.1 歴史

1.2.2 現状

1.2.3 主なメディアとチャンネル



2 ウェブサイト

3 インターネット広告

4 脚注

5 関連項目

放送

放送では、主に衛星放送ケーブルテレビで利用されており、1番組ごとに視聴料金を支払って、テレビパソコンスマートデバイスで番組を視聴する。

放送される番組は、スポーツ映画音楽アニメポルノなど多岐に渡る。

類似する課金方法として、1日単位で課金するペイ・パー・デイ(Pay Per Day, PPD)や、一連の番組群をセットにしたペイ・パー・シリーズ(Pay Per Series, PPS)がある。
アメリカ

アメリカではペイ・パー・ビューが総合格闘技ボクシングプロレスコンサート映画等の放送で利用されているが、近年はUFC、ボクシング、WWEの3つでペイ・パー・ビュー全体総売上げの大半を占めている。1番組の視聴料金は視聴コンテンツによって差が大きく約4ドルから約60ドルである。

アメリカで最初にペイ・パー・ビューが誕生したのは1951年に電話線を使用したシステムであったが、テスト放送を行っただけで本放送の許可を得ることは出来なかった。

現在でも利用されているケーブルを使用したシステムは1972年に誕生した、1990年に入ると衛星放送を使用したシステムもペイ・パー・ビューで利用出来るようになった。

1975年10月のモハメド・アリジョー・フレージャーで初めてボクシングがペイ・パー・ビューで放送された。

1980年のロベルト・デュランシュガー・レイ・レナードではペイ・パー・ビューが10ドルで販売され、15万5千件の販売件数を記録した[1]

1983年10月16日のテネシー大学アラバマ大学で初めてアメリカンフットボールがペイ・パー・ビューで放送された。

現在のような環境が定着し始めたのはHBOSHOWTIME、In Demandなどの会社がレッスルマニアやボクシングなどのスポーツイベントや、コンサートなどを生中継するようになった1980年代後半からである。
HBO PPV

ボクシングのペイ・パー・ビュー放送は、HBOがほぼ独占しており、49ドル99セントから69ドル99セントの価格設定で販売されている。多少のばらつきはあるが1年につき5イベント程度がペイ・パー・ビューで放送されており、販売件数が100万件を越える人気のイベントもあれば10万件以下のイベントもある、そのような極端な例を除けば1イベント当たりの平均販売件数は20万?30万件である。

ペイ・パー・ビューのビジネスモデルは最終収益からケーブル放送と衛星放送の配給会社が約50%、そしてHBOが5?10%をそれぞれ受け取り、残った分がプロモーターの取り分となるのが慣例となっているが、プロモーターは自身の収益増を狙い自前のオンラインサイトでペイ・パー・ビューを販売する道を模索しており、2012年12月のマニー・パッキャオファン・マヌエル・マルケス第4戦ではペイ・パー・ビューを自前のオンラインサイトで配信して3千件を販売した[2][3]

HBOはHBOを契約している視聴者向けに通常のボクシング中継 も放送しているが、人気ボクサーになると試合がペイ・パー・ビューで放送されるようになり、より多くのファイトマネーを稼ぐことが出来るようになる。その為、ペイ・パー・ビューで試合が放送されることはボクサーにとって一種のステータスとなっている。

HBOは1999年にペイ・パー・ビューを合計400万件(総額2億ドル)、2006年に11イベントで合計370万件(総額1億7700万ドル)販売している。2007年には8イベントで合計480万件(総額2億5500万ドル)を販売してこれが現在の年間最多販売記録となっている[4]。2008年は9イベントで合計380万件(総額1億9200万ドル)、2009年は3イベントで合計320万件(総額1億6700万ドル)、2010年は6イベントで合計375万件(総額2億ドル)、2011年は7イベントで合計450万件(総額2億6200万ドル)、2012年は4イベントで合計400万件(総額2億3800万ドル)、2013年はHBOとSHOWTIME合わせて4イベントで合計397万件(総額2億5200万ドル)を販売した[5]

1イベントでの最多販売記録は、2015年5月2日に行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア 対 マニー・パッキャオ戦の460万件である。それまでの最多販売記録は2007年5月5日に行なわれたオスカー・デ・ラ・ホーヤ対フロイド・メイウェザー・ジュニアの240万件(総額1億3440万ドル)であった。

ペイ・パー・ビューは莫大な収益を生み出す一方で、視聴者が高額なペイ・パー・ビュー視聴料金を支払える人達に限定されてしまうという問題も抱えている。HBOスポーツ元社長のロス・グリーンバーグは「ペイ・パー・ビューの発展はボクシングにおける最大の経済問題だ。ペイ・パー・ビューがこのスポーツを助けているとは言えない、視聴者を限定することでこのスポーツに損害を与えている」と述べている[6]。またHBOがペイ・パー・ビューで大きな利益を得る事はないのでHBOは積極的ではないが、プロモーターと選手達が大金を稼ぐことが出来るペイ・パー・ビュー放送を強く要求すると述べている[6]
SHOWTIME PPV

1995年、HBOと並びアメリカの2大ボクシング放送局であるSHOWTIMEが、マイク・タイソンのキャリア後期からPPV放送に参入。

2013年、SHOWTIMEにHBOからフロイド・メイウェザー・ジュニアが移籍してきたことで、SHOWTIMEが定期的なペイ・パー・ビュー放送を再スタートした。
女子ボクシング PPV

女子ボクシングの最多記録は2001年のレイラ・アリジャッキー・フレージャー・ライドの12万5千件[7]
ボクシングのPPVイベント

-1988年以降のボクシング主要PPV販売件数-開催年月日イベント販売件数テレビ局備考
1988年06/27_6月27日
マイク・タイソン vs. マイケル・スピンクス0700_70万件[8]HBO
1990年10/25_10月25日ジェームス・ダグラス vs. イベンダー・ホリフィールド1000_100万件[8]SHOWTIME35ドル[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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