ペイデイローン
[Wikipedia|▼Menu]
アメリカヴァージニア州フォールズチャーチにあるペイデイローンの看板

ペイデイローン(: payday loan)とは、アメリカ消費者金融給料を担保に提供する、短期の小口ローンサービス。数百%の非常に高い利息(年利換算)での貸し付けとなる。ペイデーローンとも。
概要

ペイデイローンは、次回もらう給料を担保に、貸し付けを行う。

通常、利息制限州法等により年利10%台となっている。ペイデイローンでは、貸し付け時に貸付金額に加えて(実際には使用できない)商品券をつけ、返済時には商品券の額を含めた金額を返済させることによって、利息制限を回避する手法を取っている。

貸し付け額は小口で、200 - 300ドルくらいという。

サブプライム問題によって生活が苦しくなった個人が、日々の生活費のための資金繰りとして、ペイデイローンに手を出すケースが増えている[1]

州によっては違法金利になっている例もある。
手法の例

例)100ドルを貸し付ける場合
利用者が業者に100ドルの貸付けを申し込む

業者は、100ドルの現金の他に使用できない商品券を10ドル分をつけて個人に貸し付ける。返済期限は2週間。

利用者は2週間後までに110ドルを業者に返す(実際には利用者は貸付け時に110ドルの額面の小切手を業者に渡しており、業者はこれを返済期日に銀行に取立てに出すことにより返済完了となるので、利用者は業者に出向く必要はないーこれが写真の中の「checks cashed」の文字の意味である)。
※この場合の利息は、年利に換算するとで260%に相当する計算となる。
返済期限について

ペイデイローンの返済期限は、2週間が多い。これは、アメリカの給料の支払いが、一般職の場合月2回が多い[2] ため、「次の給料」が2週間後には支払われるためである。
脚注[脚注の使い方]^ 「不気味に迫るクレジットカード危機 個人消費を支えてきたカード業界にサブプライムが波及」2008年2月18日付配信 日経ビジネスオンライン
^ 「アメリカにおける賃金制度の現状と新動向」竹内一夫 1994年3月 東京経済大学会誌第186号

関連項目

ローン

貸金業

消費者金融

キャッシュ・アメリカ・インターナショナル


クレジットカード#2007年のサブプライム問題の影響 - サブプライム問題によってクレジットカードが利用できなくなった個人が、ペイデイローンに手を出すようになってきている。

外部リンク

“貸金業制度等の実態に関する海外調査報告
”. 金融庁 (2005年12月8日). 2013年1月26日閲覧。










債務
債券類

債券

公債

国債

地方債


社債

ローン

消費者金融

闇金融

ペイデイローン

略奪的融資(英語版)

金貸し


債務管理

倒産 - おまとめローン - 債務管理計画(英語版) - 債務免除 - デットエクイティスワップ - 雪だるま式債務(英語版) - DIPファイナンス(英語版)
債権回収
債務回避(英語版)

不良債権 - 貸倒償却(英語版) - 債権回収会社 - 債務奴隷(英語版) - 債務コンプライアンス(英語版) - 債務者監獄 - 差し押さえ - 幽霊債権(英語版) - 戦略的債務不履行(英語版) - 税還付インターセプト(英語版)
債券市場

消費者債務(英語版) - 預金 - 債務買い手(英語版) - 確定所得(英語版) - マネーマーケット(英語版) - 証券化 - ベンチャー債務(英語版)
経済学における債務

消費者レバレッジ比率(英語版) - 債務水準とフロー(英語版) - 対外債務 - 内部債務(英語版)
カテゴリ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:7321 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef