ドゥローフマーケライ・デ・ベームステル(ベームスター干拓地)
(オランダ)
1869年のベームスターの地図。干拓当時の区画がはっきりとわかる
英名Droogmakerij de Beemster (Beemster Polder)
仏名Droogmakerij de Beemster (Polder de Beemster)
登録区分文化遺産
登録基準(1), (2), (4)
登録年1999年(ID899)
公式サイト世界遺産センター
ベームスター干拓地は、オランダ北西部北ホラント州の都市ベームスターにある、1612年から1617年に工事が行われた干拓地。オランダ初の干拓地であり、以降の干拓工事にも影響を与えた。
元々は、オランダ東インド会社の海外派遣の食糧確保を目的として、農地の創出を企図したものであり、風車を利用して水を排出した。実際に農地として使われ始めたものの、排水の不十分さが原因で、一度は牧草地に転用された。後に排水技術の向上などによって土地が改善し、現在では温室を使った園芸農業なども営まれている。
ベームスターの中心である中央ベームスター、耕作地として発展した北ベームスターと西ベームスター、園芸農業が盛んな南東ベームスターの四区画に分かれる(もとは南東ベームスターが南と東に分かれていたので五区画)。建物や農地のレイアウトは十分に計画されたものであり、整然とした文化的景観を作り出している。
その歴史的意義と、17世紀以来の景観がいまなおよく保たれていることから、ユネスコの世界遺産に登録された(ID899)。
位置
ベームスター干拓地の位置
登録基準からの翻訳、引用である)。
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
表
話
編
歴
オランダの世界遺産
文化遺産
スホクラントとその周辺
オランダの水利防塞線群
キンデルダイク=エルスハウトの風車網
キュラソー島の港町ウィレムスタット市内の歴史地区
Ir.D.F.ヴァウダヘマール
ベームスター干拓地
リートフェルトのシュレーダー邸
アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域
ファン・ネレ工場
慈善の集団居住地群(ベルギーと共有)
ローマ帝国の国境線-ゲルマニア・インフェリオルのリーメス(ドイツと共有)
フラーネカーのエイシンガ・プラネタリウム
自然遺産
ワッデン海(ドイツ、デンマークと共有)
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