ベーカーシティ
Baker City, Oregon
市
メインストリート
ベーカーシティの傍を州間高速道路84号線が通る。両脇にはワローワ=ホイットマン国有林が広がる。
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯44度46分36秒 西経117度49分57秒 / 北緯44.77667度 西経117.83250度 / 44.77667; -117.83250
ベーカーシティ(英: Baker City)は、アメリカ合衆国オレゴン州ベーカー郡に属する市であり、同郡の郡庁所在地である[4]。市名はベーカー郡に由来する。2000年国勢調査で明らかになった人口は9,860人であり、2008年における推定人口は10,140人[5]。
歴史1918年頃の遠景
1865年に街区地図が作成されたベーカーシティは、当初ゆっくりと成長を始めた[6]。1866年3月27日には郵便局が設立したが、ベーカーシティの市制施行は1874年まで待たねばならない[1]。ベーカーシティとベーカー郡の名は、在任中に武力衝突で命を落とした唯一の上院議員であるエドワード・ディッキンソン・ベーカーの名に因む[7]。
オレゴン・ショート・ライン鉄道がベーカーシティに届いたのは1884年、これに後押しされて市は成長を遂げ、1900年までにはソルトレイクシティとポートランドの中間では最大の都市となり、広い地域における交易の中心地となった[1]。1911年、市は「シティ」をその名称から取り除くが、1980年代末になると歴史を重視し、観光産業に刺激を与えるために当初の市名を復活させた。
ベーカーシティ・ローマカトリック司教管区が1903年6月19日に設立、それに続いて聖フランシスコ・サレジオ聖堂がベーカーシティに竣工した[8]。1918年、日食がアメリカ国内で発生し、アメリカ海軍天文台が観測基地を市内に設置したことで、全国的な関心を呼んだ[9]。 アメリカ合衆国国勢調査局の調べに拠れば、市の総面積は17.9km2(6.9mi2)であり、その全域が陸地である。 ベーカーシティは東側にワローワ山脈、西にエルクホーン山脈とブルー山脈を望む渓谷内にある。市の中心街をパワー川が流れており、下流ではスネーク川に注ぎこむ。 人口推移
地理
人口統計
年人口%±
1870
1880
18902,604107.0%
19006,663155.9%
19106,7421.2%
19207,72914.6%
19307,8581.7%
19409,34218.9%
19509,4711.4%
19609,9865.4%
19709,354?6.3%
19809,4711.3%
19909,140?3.5%
20009,8607.9%
2008(推計)10,140
source:[10][11]
2000年国勢調査データベーカーシティ市庁舎
2000年の国勢調査[2]では、市の人口は9,860人で、4,010世帯、2,602家族が暮らしていた。人口密度は1,427.5/mi2(550.9/km2)だった。642.1/sq mi(247.8/km2)の平均密度に4,435軒の住宅が建っている。人種構成は、白人95.14%、アジア系0.56%、アフリカン・アメリカン0.30%、先住民1.10%、太平洋諸島系0.06%、その他の人種1.04%、および混血1.80%である。人口の2.54%はヒスパニックまたはラテン系だった。
4,010世帯のうち、28.5%が18歳未満の子供と一緒に生活しており、51.2%は夫婦で生活している。10.6%は未婚の女性または寡婦が世帯主であり、35.1%は結婚していない。30.5%は1人以上の独身の居住者が住んでおり、15.0%は65歳以上で独身である。1世帯の平均人数は2.35人であり、結婚している家庭の場合は、2.92人である。
市の住民は24.5%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が6.7%、25歳以上44歳以下が25.4%、45歳以上64歳以下が23.6%、および65歳以上が19.8%にわたっている。中央値年齢は41歳である。女性100人ごとに対して男性は93.1人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は90.1人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は29,020米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は34,790米ドルである。男性は26,638米ドルに対して女性は20,313米ドルの平均的な収入がある。この地域の一人当たりの収入 (per capita income) は14,179米ドルである。人口の16.5%および家族の10.7%の収入は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の19.1%および65歳以上の14.9%は貧困線以下の生活を送っている。 ベーカーシティでは多くの恒例行事が行われる。マイナーズ・ジュビリーは7月の第3週末に行われ、地域の炭鉱史と、市内で撮影されたリー・マービンとクリント・イーストウッドの映画「パイント・ユア・ワゴン」を讃える[12]。マイナーズ・ジュビリーは元々、1934年にベーカー・マイニング・ジュビリーとして始まったが、1941年に第二次世界大戦と炭鉱業衰退の影響を受けて中止。1975年にリチャード・ヘインズとマージ・ヘインズの手によって復活した。彼らは2年の歳月を費やしてこの祭典を企画し、ベーカー郡商工会に申請した[13]。
文化
文化行事
名所国立歴史オレゴントレイル案内センター
アンソニー・レイクス:スキー場。ベーカーシティから56km(35mi)ほど離れた場所にある。
アントラーズ・ガード・ステーション:ワローワ・ホイットマン国有林の中にある木造の小屋。国家歴史登録財。
ベーカー歴史地区[14]
ベーカーシティ・タワー:東オレゴンで最も高い建築物[15]。
バーレイ・ブラウンのブリュー・パブ:ビール醸造所。2010年の全米ビール祭で3つのビールが金賞と銀賞を受賞した[16]。
クロスローズ美術センター:旧カーネギー図書館。
中心街のUS銀行:2.28kgの「アームストロング金塊」を展示している。
エルトリム・ヒストリック・シアター:1940年6月27日に開館[17]。
ガイザー・グランド・ホテル[18]:1889年創業。国家歴史登録財。
国立歴史オレゴントレイル案内センター[19]:1992年開館。