ベン・ネビス山
ペニヴァシュ山
バナビー村からの山容
最高地点
標高1,344 m (4,409 ft)
プロミネンス1,344 m (4,409 ft) イギリス諸島最高峰
親山頂
ベン・ネビス山(英: Ben Nevis、スコットランド・ゲール語: Beinn Nibheis, 発音 [pe??iv??])は、イギリスの山。ハイランド地方ロッホアバー地区に連なるグランピアン山地(英語版)の西端に位置し、フォート・ウィリアム市街に近い。イギリス諸島の最高峰である。
スコットランドの山々でも知名度は高く、地元住民や登山家には「ザ・ベン」として知られている[1][2]。登山者は年間10万人にのぼる[3]が、その4分の3[4]はふもとのグレン・ネビスから山の南斜面を進む「ポニー・トラック」から登る。他方、国内最大級の高さ700mを誇る北壁は多くのクライマーや登山家をひきつけており、幅広い難易度のスクランブリング(ザイルを使わず頂上を目指すスポーツ)ないしロッククライミングルートが用意されている。アイスクライミングにおいてもイギリスで重要な位置を占める。
標高1344mの山頂には、1883年から1904年まで稼動した測候所の廃墟が残る。当時記録された気象データは、現在でもスコットランドの山岳気候を知るための重要なデータである。チャールズ・ウィルソンはこの測候所での勤務経験からインスピレーションを得て「霧箱」を発明し、ノーベル物理学賞を受賞した。 「ベン・ネビス」はスコットランド・ゲール語名のペニヴァシュ (Beinn Nibheis) の英語表記である。ペン (Beinn) は「山」で、ニヴァシュ (Nibheis) には多様な解釈がなされるが一般的に「悪意ある」または「有毒な」と訳される[5]。また、ペニヴァシュはペニャヴァハシュ (beinn neamh-bhathais) から転訛したとの説もある。ニャヴァ (neamh) は「天国」または「雲」、ヴァハシュ (bhathais) は「男の頭頂部」で、「頂に雲がかかった山」[6]とか「天国の山」[5]の意味になる。 この山は北東のカーン・モル・ディアーグ山と尾根伝いに山塊(マッシフ)を形成している[7]。アオナック・ビーグ山とアオナック・モル山もネビス山塊にあり、これら4座はスコットランドに9座ある1200m峰の一部である。これ以外の5座、すなわちベン・マックドゥーイ山、ブレーリアック山、ケーン・トゥール山、スゴール・アン・ロチャイン・ワイネ山、それにケーン・ゴーム山はケーンゴーム山地に位置する。
目次
1 名の由来
2 地理
2.1 地質
2.2 気候
3 歴史
4 登山ルート
5 山頂
5.1 測候所
6 登山の安全
7 クライミング
8 ベン・ネビス・レース
9 環境問題
10 ベン・ネビス・ディスティレリー
11 船の名前
12 関連項目
13 脚注
14 外部リンク
名の由来
地理