この項目では、腰掛けのための構造物について説明しています。皮膚疾患については「胼胝」をご覧ください。
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アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるデスヴァレー国立公園北東部の標高3,755ft(約1,144.5m)地点にぽつんと置かれている木製ベンチ。世界中の景勝地にベンチを設置してまわっている Mano Seca Group が、シエラネバダ山脈の圧倒的眺望を座して楽しむことを目的として設置した。広告があるベンチプレーヤーズ・ベンチ/バルセロナのカンプ・ノウ駿河湾を望む石津海岸公園のベンチ[1]/静岡県焼津市
ベンチ(英語: bench)は、伝統的には背もたれの無い腰掛け(腰を下ろすための台)の一種を指す。しかし現代では、横に長い椅子の形状をした腰掛けをも指す。 ベンチは、広場や公園、街路樹のある場所、待合室、駅のプラットホームなどといった、公共空間に設けられていることが多い。ベンチの設置者は行政や管理団体などであるが、これらに対して個人から寄贈されたものもある[2]。 ベンチの素材には、すべて木製のもの、すべてコンクリート製のもの、すべて鉄製または鋳物製のもの、これらの素材を組み合わせたものなどがある[2]。木製のベンチには、幅広い一枚板の木材を使用したものから、幅の狭い板を数枚並べて固定しているものもある[2]。使用材に通常の木材ではなく、腐食や割れ、天候による影響に強い人工木材(木粉入りオレフィン系樹脂やSGFウッド(ガラス長繊維強化プラスチック発泡体)など)を使ったものもある[3]。また、スチール製のものにも耐久性を高めるためジンクロメートめっき処理を行った素材でできているもある[3]。 公共施設に設置されるベンチにはリサイクル材が用いられることがある。座板にリサイクルウッドを使用しているベンチなどである[3]。変わった事例としては、日本の京王電鉄が使用済みの定期乗車券やパスネットカードを回収して再利用した「エコベンチ」[4](日本初の試みとして2000年[平成12年]に着手[4])がある。 ベンチには背もたれ(背部)があるものや肘置きがあるもの、小型のテーブルが付いているものもある[2]。公園などでは野外卓やピクニックテーブルと併設されるベンチもある[3]。背もたれ(背部)を付けると窮屈になる空間では座面が腰骨あたりまでのローバックタイプのベンチが採用されることがある[3]。
公共空間のベンチ