ベルベル人
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「ベルベル」はこの項目へ転送されています。スーダンの町については「ベルベル (スーダン)」をご覧ください。

ベルベル族

マシニッサアプレイウスアウグスティヌス
ターリク・イブン・ズィヤードアブド・アルカーディルイブラヒム・アフェレイ
イディール(英語版)アブド・エル・クリムジネディーヌ・ジダン
ムーサ・アグ・アマスタン(英語版)オマル・ムフタール

総人口
不明
居住地域
言語
ベルベル諸語アラビア語フランス語スペイン語(スペインとモロッコ)
宗教
イスラームが支配的。ベルベル人の旗伝統舞踊を披露するモロッコのベルベル人ベルベル人の男性ベルベル人の少年

ベルベル人(ベルベルじん)は、北アフリカマグレブ)の広い地域に古くから住み、アフロ・アジア語族ベルベル諸語母語とする人々の総称。北アフリカ諸国でアラブ人が多数を占めるようになった現在も一定の人口をもち、文化的な独自性を維持する先住民族である。形質的には、元来はコーカソイドだったと考えられるが、トゥアレグ族など混血により一部ネグロイド化した部族も見られる。宗教イスラム教を信じる。

ベルベル人という名称はローマ人による蔑称である[1]。ベルベルの呼称は、ギリシャ語で「わけのわからない言葉を話す者」を意味するバルバロイに由来し[2]ヨーロッパの諸言語で Berber と表記されることによる。

自称はアマーズィーグ(転写: ??????)である。アマジグ人、アマジク人という呼称もこれ由来である。イマジゲンと呼ばれることも多い。
居住地域

ベルベル人はカビール、シャウィーア(英語版)、ムザブ人(英語版)、トゥアレグの4部族をはじめ、リーフ人、シェヌアス(英語版)、シルハ(英語版)、ザイエン(フランス語版、英語版)、Igawawen、グアンチェイバード派、シウィ人(英語版)などの諸部族に分かれる。東はエジプト西部の砂漠地帯から西はモロッコ全域、南はニジェール川方面までサハラ砂漠以北の広い地域にわたって分布しており、その総人口は1000万人から1500万人ほどである。モロッコでは国の人口の半数、アルジェリアで同5分の1、その他、リビアチュニジアモーリタニアニジェールマリなどでそれぞれ人口の数%を占める。北アフリカのアラブ部族の中にはベルベル部族がアラブ化したと考えられているものも多い。ヨーロッパのベルベル人移民人口は300万人と言われ、主にフランスオランダベルギードイツなどに居住している他、北米ではカナダケベック州にも居住している。
歴史
先史時代「ポエニ人(英語版)」および「ポエニ語」も参照

ベルベル人の先祖はタドラルト・アカクス(1万2000年前)やタッシリ・ナジェールに代表されるカプサ文化(1万年前 - 4000年前)と呼ばれる石器文化を築いた人々と考えられており、チュニジア周辺から北アフリカ全域に広がったとみられている。

ベルベル人の歴史は侵略者との戦いと敗北の連続に彩られている。紀元前10世紀頃、フェニキアから北アフリカの沿岸に至って勢力範囲が広がったフェニキア人 [注釈 1]カルタゴなどの交易都市を建設すると、ヌミディアヌミディア人マウレタニアのマウリ人(英語版)などのベルベル系先住民族は彼らとの隊商交易に従事し、傭兵としても用いられた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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