HMS ベルファスト
博物館船となった「ベルファスト」
(テムズ川ロンドン係留地)
基本情報
建造所北アイルランド・ベルファスト
ハーランド・アンド・ウルフ造船所
運用者 イギリス海軍
艦種軽巡洋艦
級名タウン級軽巡洋艦 (2代)
モットーPro tanto quid retribuamus
(我、如何にしてその賜わりし数多の恵みに報いんや)[1][注釈 1]
建造費2,141,514ポンド
艦歴
発注1936年9月21日
起工1936年12月10日
進水1938年3月17日
竣工1939年8月3日
就役1939年8月5日
退役1963年8月24日
現況1971年10月21日より大英帝国戦争博物館分館として保存
改名「HMSベルファスト (1938)」(予定)
要目
排水量11,553トン
全長613 ft 6 in (186.99 m)
幅63 ft 4 in (19.3 m)
吃水18 ft 3 in (5.56 m)(艦首部)
19 ft 9 in (6.02 m)(艦尾部)
主缶海軍本部式三胴型重油専焼缶×4基
主機パーソンズ式1段ギヤード蒸気タービン×4基
出力80,000shp
推進器スクリュープロペラ4軸
速力32ノット (59 km/h; 37 mph)
乗員781?881名(1939年旗艦時)
兵装1939年就役時:
Mk XXIII 6インチ砲
ベルファスト (HMS Belfast, C35) は、イギリス海軍の、いわゆるタウン級軽巡洋艦(サウサンプトン級第3群・エディンバラ級軽巡洋艦)[3]。艦名は北アイルランドの首府ベルファストに因み、イギリス海軍においてこの名を持つ初の艦であった[1]。
退役後の1971年に博物館船として大英帝国戦争博物館分館となり、テムズ川南端のプール・オブ・ロンドンで展示されている。
設計「ベルファスト」主砲塔下層の装填機構。6インチ砲弾が円形に配されている。
タウン級は、1933年に海軍本部が日本海軍の最上型への対抗として建造したものであった。海軍本部の要求では、8インチ (200 mm)砲弾の直撃に耐えられる装甲、速力32ノット (59 km/h)、主武装として6インチ (150 mm)砲12門を搭載する9,000トン級巡洋艦が必要とされていた。広範囲の哨戒を可能とするために水上機搭載も要求され、さらに同級は対空火器による個艦防空能力を持たせることになっていた[4]。