ベルニナ線
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Covid-19流行の影響により、列車運行状況や入出国審査など記述と異なる可能性があります。

ベルニナ線
ビアンコ湖とベルニナ・エクスプレス
基本情報
起点サンモリッツ (スイス)
終点ティラーノ (イタリア)
開業1908年(部分開業)
1910年(全線開通)
1913年(通年運転開始)
所有者レーティッシュ鉄道
運営者レーティッシュ鉄道
路線諸元
路線距離60.688 km
軌間1,000 mm
線路数単線
電化方式直流1000V 架空電車線方式
最大勾配72パーミル
最小曲線半径45 m

路線図


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ベルニナ線(ベルニナせん、Berninalinie、英語: Bernina Line)は、スイスグラウビュンデン州を中心に384 kmの路線網を保有するレーティッシュ鉄道の区間の一部。エンガディン地方サンモリッツと、イタリアソンドリオ県にあるティラーノ間の高低差1824 mを、約2時間で結ぶ。
概要

ベルニナ鉄道本線として、1910年に全線開業した。最大勾配72パーミルの路線でありながら、ラック式鉄道ではなく、全線とも通常のレールのみを用いた粘着式鉄道である。最高地点はオスピツィオ・ベルニナ駅[1]の2,253m。

美しいカラマツの森や滝、4000m級のベルニナ山群の名峰、雄大な氷河、山上湖など、アルプスの景観が車窓から広がる。ドナウ川ポー川分水界となっている山上湖ラーゴ・ビアンコや、ブルージオ付近にあるループ橋、ポスキアーヴォ谷(英語版)の中心地、ポスキアーヴォなど、沿線には数多くの見どころが凝縮されている。通常の列車に加え、スイスを代表する人気の絶景列車、ベルニナ・エクスプレスもこの区間を走る。サンモリッツ - ティラーノ間に加え、クール - ティラーノ間、ダヴォス - ティラーノ間を結ぶベルニナ・エクスプレスも運行している。

アルプスの自然景観を壊すことなく切り開いた鉄道技術と沿線の美しい景観は、アルブラ線とともに「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」として、2008年に世界遺産に登録された。
歴史

1905年に創業したベルニナ鉄道株式会社は1906年に営業免許を取得。1908年7月1日、ポントレジーナ - モルテラッチ 間および ポスキアーヴォ - ティラーノ間が部分開業した。

これを皮切りに延伸していき、1910年7月5日に全線開業した。当初はポスキアーヴォ以南をのぞき夏季のみの営業であったが、1913-14年の冬季から全線の通年営業を開始した。

しかしながら経営難に陥った同社は1943年1月1日にレーティッシュ鉄道に吸収され、以降はベルニナ線として存続することとなった。

各区間の開業日区間距離
km開業日備考
サンモリッツツェレリーナ・スタッツ2.01909年 7月01日夏季運行
ツェレリーナ・スタッツポントレジーナ3.81908年 8月18日
ポントレジーナモルテラッチ6.41908年 7月01日
モルテラッチベルニナ・ハウザー[注釈 1]3.61908年 8月18日
ベルニナ・ハウザーベルニナ・ホスピッツ[注釈 2]6.61909年 7月01日
ベルニナ・ホスピッツポスキアーヴォ21.31910年 7月05日
ポスキアーヴォティラーノ17.01908年 7月01日通年運行

沿線概況

ベルニナ鉄道が開業させたサンモリッツからベルニナの谷を登り、アルプ・グリュム駅でエンガディン地方を抜けてイタリア語圏に入り、ポスキアーヴォの谷(イタリア語版)をイタリアのティラーノまで下る。終点のティラーノではイタリア鉄道(FS)と接続する。最高高度2253mは粘着式鉄道としてはヨーロッパ最高高度であり、高度差1824mを最急勾配72パーミル、最急曲線半径45mで越える山岳路線で、ポントレジーナ駅以降の標高が約1800mを超える区間は森林限界を超える。

ベルニナ峠を下るベルニナ急行

森林限界上を行く列車

冬のビアンコ湖畔

冬のオスピツィオ・ベルニナ付近を走る混合列車

途中の車窓からは3箇所の氷河が見られる。モルテラッチュ駅付近ではこの線の名前の由来ともなっているベルニナ・アルプスの主峰ピッツ・ベルニナ(標高4049 m )とモルテラッチュ氷河を、オスピツィオ・ベルニナ駅付近ではカンブレナ氷河とその氷河湖で発電用のダム湖でもあるラーゴ・ビアンコ、対になるレイ・ネイル[2]を、アルプ・グリュム駅付近ではパリュ氷河を車窓から見ることができる。

ラーゴ・ビアンコとカンブレナ氷河

アルプ・グリュム駅とパリュ氷河

アルプ・グリュム駅からポスキアーヴォ駅にかけては10箇所のヘアピンカーブと連続勾配によって直線距離で約6km程度の間に約1070mと大きく高度を下げている。

ブルージオ駅とカンパッチオ駅間には半径50-70m、勾配72パーミルで360度を回るループ区間、そしてその中心となる石造のブルージオ橋があり沿線の名所のひとつとなっている。

アルプ・グリュム駅とヘアピンカーブ

アルプ・グリュム付近、左側のスノーシェッドに覆われたつづら折りの線路がベルニナ線

ポスキアーヴォ湖

ポスキアーヴォ駅

ブルージオ駅(英語版)とその周辺

ブルージオ橋

ブルージオ橋の俯瞰

カンポコローニョ駅付近には引込線があり、ここで材木が積み込まれた貨車は定期旅客列車に併結され、いわゆる混合列車としてティラーノに向かう。

カンポコローニョ駅とティラーノ駅の間でスイスとイタリアの国境を越える。ちなみに2008年以降、基本的に出入国審査自体は不要となっていたが、2022年現在においてはCovid-19蔓延対策として防疫が行われている[3]


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